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微笑みの仮面 側室視点

「……ありがとう、エリノア。これからもわたくしを支えてくださる?」

「勿論ですわ、王妃様」


――なんて、茶番。

わたくしは表面上穏やかな微笑みを張り付けて、目の前でわたくしのフェルナンド様に肩を抱かれる憎らしい女を慰めた。

本来なら、そこに居るのはわたくしだったのに。

怒りは日々募り、いっそこの手でくびり殺してやりたいくらい。

ああ、いえ、それは駄目よ。

そんな嫉妬に狂った醜い女のようなことをしたら、フェルナンド様に嫌われてしまう。

わたくしの最愛の方に。



フェルナンド様にお会いしたのは、彼の方がまだ大公孫でいらっしゃった頃。

大公子妃様が催された茶会に参加したわたくしは、周囲の思惑に乗ってフェルナンド様と邂逅し、そのまま婚約者の座についた。

父であるダールトン伯爵は娘のわたくしから見ても今を時めくというのか、高位貴族の方々に劣らぬ勢いで栄えていた。

大公孫の婚約者の座も、それ故に伯爵家が射止めることができたのでしょうね。

わたくしは一目で将来の貴公子たるフェルナンド様に惹かれていたから、その縁談を喜んで受けたわ。


フェルナンド様は、わたくしの周囲にいた殿方とは違うおっとりと穏やかな方だった。

わたくしの父を始め、誰もが命令することに慣れた支配的な男性ばかりであったのに対して、フェルナンド様はその真逆だったの。

過剰な自己主張をせず、婚約者となったわたくしを第一に気遣い、常に穏やかで微笑みを絶やさず。他の女性に目移りすることもない。愛人を幾人も抱えていた祖父や父とは違い、わたくしだけを愛してくださるかもしれない。

そう思うと、運命の人としか思えなかった。

それに、その容姿。まるで幼い頃に乳母が読んだ絵本から抜け出てきたかのような、金髪碧眼の線の細い中性的な美少年。

当時十歳ほどのわたくしは、いくつか年上のフェルナンド様に恋をした。



順風満帆であったはずのわたくしの未来を真っ黒に染めたのは、戦争だったのかしら。それとも、正妃の座を盗み取ったあの女?


その報せを受けたのは、戦争が終結してしばらくした頃。

王城で役職に就いていた父からの手紙。

戦争が激化しはじめてすぐに、領地に連れ戻されてしまったわたくし。フェルナンド様とのお別れもできなかった。


薄汚い領民たちと接するのは苦痛極まりなかったが、彼らが一種の獣であることは幼少期から言い聞かされてきた。

曰く、食料と寝床さえ与えておけば、獣同様に勝手に満足して働く頭の悪い生き物なのだと。

その食料と寝床が戦争の余波で失われ、よりにもよってわたくしの住まいである屋敷に乗り込み、強奪する輩すら出始めた頃。

父からの手紙と、フェルナンド様からの領民への施しを携えた使者が現れ、受け取ったその手紙を読んだわたくしは歓喜した。


なんと、フェルナンド様のおじいさまが流行病で亡くなった王の代わりに玉座に就かれるというのよ!

つまり、いずれはフェルナンド様が王になり、わたくしは正妃――王妃になる。

なんて喜ばしいの!

お母様にその手紙を見せると、やはり喜んでくださった。

ダールトン伯爵家から王妃を輩出できるなんて。

弟だけは怪訝そうに眉をしかめていたものの、そんなことはどうでもよかった。

――後に、弟のその反応の理由を詳しく聞き出さなかったことを悔やむことになるのだけれど。


一応、王の死を悼みつつも、大公閣下が玉座に就かれる日を今か今かと待ち続け、ようやく来たその日は母と手を取り合って喜びを分かち合った。

なぜなら、強力な対抗馬――セシル公爵家を推す一派があったから。本来ならばわたくしのダールトン伯爵家もそちら側なのだけど、わたくしがフェルナンド様の婚約者であることから父は曖昧な立場で両方の陣営をふらふらとしていた。

もしかしたら、というおそれは消えず時間を浪費するばかりだったけれど、しかし正式に王位に就かれた大公閣下に言祝ぐべくわたくしは単身王都へ向かった。


だが、王都の屋敷で父に言われたのは、予想だにしなかった言葉。

わたくしはフェルナンド様の妃にはなれない……?

婚約は白紙に戻す?

何故?

どういうこと?

常に従順だったわたくしは父を揺さぶる勢いで詰問した。父はわたくしのその様子に驚きつつも、珍しく順序立てて説明してくれた。

普段ならば決定事項を告げてそれで終わりなところを、わたくしを諭すように話し始めたのは男親として娘への愛情があったからかしら。それともわたくしの形相に思うところがあったのか。


父の話では、政治的、そして派閥的な理由だという。

ダールトン伯爵家はセシル公爵を王にと望むべきであったが、大公孫――今では王孫となられたフェルナンド様と婚約しているわたくしがいる。

どっちつかずな父にじれたのは、セシル公爵家を推す者たち。よもや裏切り者なのでは、と疑われるに至って、父は彼らに婚約を白紙に戻す手続きをしているのだと弁解したのだそうだ。

そこまで睨まれる理由は、ダールトン伯爵家がセシル公爵家を推す一派の中心の一つであったから。

今更、大公家が王家となるからといって一人だけ逃げることは許されぬ、という理由らしい。

また、ダールトン伯爵家ではフェルナンド様の後ろ盾としては弱すぎる。せめて侯爵家以上の家格の令嬢を正妃に迎えなければ、王位を継ぐものとしてこの後をうまくやってはいけない、と。

ならば功績を上げてもっと高い爵位を得ればいいと泣きわめいても、父は聞いてくれなかった。


結局、婚約こそ白紙に戻ったけれど、父は新たな王家との縁を失うつもりはなかったらしい。

フェルナンド様の正妃はわたくしではない。だが、側室にどうかと交渉し、その座をもぎとってきたのだ。

側室。

わたくしは正妃になるはずだったのに、そんな地位なんていらない。そう言えたらすっきりしたのに。

わたくしはそれでもフェルナンド様のおそばにいられるなら、とその話を受けた。


それから数年後、正妃になる相手が決まった。

ルイーゼ・イルランス侯爵令嬢。

あのセシル公爵子息の元婚約者。

中立派筆頭の娘。

わたくしより確かに格上の令嬢の存在に、腸が煮えくり返る思いを味わった。

王妃の母になれると思っていた母は気落ちし、わたくしとは目も合わさなくなった。

わたくしもなぜだか自分の存在が気恥ずかしい――惨めな気持ちで日々を過ごしていた。

あの日が。

大公閣下が王になられたあの日が、それまでのわたくしの人生で最良の日だった。

それからは下降するばかり。


戦後から時が経ち、フェルナンド様とルイーゼ・イルランスの婚約披露が行われた。それから二年後、盛大な結婚式が開かれ、わたくしも参加した。

独身の令嬢として。

悔しかった。

憎らしかった。

本来ならば、わたくしが居たはずの場所に悠然と佇むあの女を殺してやりたかった。

フェルナンド様と似たような穏やかな笑みを浮かべて、顔を見合わせて微笑み合う様を見た。

一瞬、なんてお似合いなの、と思ってしまった自分が許せなかった。



ルイーゼ・イルランスが王孫妃となって一年後、予め決められていた日にわたくしは密やかに離宮入りした。

密やかに、だ。

表向きは多くの王族が死んだことにより、側室を迎えるという話だった。

わたくしこそが正妃であったことなど誰も気にせず、誰にも喜ばれず。

むしろ――離宮の侍女たちはわたくしの存在を冷ややかに蔑視していたように感じられた。

正妃と仲睦まじいフェルナンド様が迎える新たな令嬢。

どんなものかという好奇心と、正妃との仲を邪魔する者という嫌悪に近い悪意が入り交じった視線を強く受けた。


救いは――フェルナンド様が、わたくしを変わらぬ笑顔で迎えてくださったことかしら。

隣に同じ笑みを浮かべるルイーゼ・イルランスが居たことは不快だったけれど。

わたくしは、その日からずっと微笑みを張り付けて感情を抑えつけて生き続けてきた。



その苦労が報われたのは、アルス王子が愚かであったおかげ。



……わたくしはかつて、ひとつの罪を犯したわ。

決して誰にも明かさず、墓の中まで持って行くつもりの罪。

それは――。


わたくしが産んだカイルの実父がフェルナンド様ではないという事実。


側室になったあの頃のわたくしには、たったひとつ希望が与えられていた。

それが、嫡子のみが家督を継げるという王の勅令。

この場合の嫡子は、正式な夫婦の間に生まれた子すべてを指すのではなく、最初に生まれた第一子となっている。それが男でも女でも、第一子こそが家督を継げるのだ。

つまり、わたくしが一人目を産んだならば、その子供こそがフェルナンド様の嫡子になるということ。

側室だって、王族に関してのみいえば確かに正式な妻なのよ。


その話を父から聞き、わたくしはフェルナンド様の訪れを待った。

しかし、何度交わっても子は出来なくて。

ルイーゼ・イルランスにも懐妊の気配がないことに胸をなで下ろす日々。

そんなある日――父の差配によって密やかにわたくしの元を訪れたのは、王族の血を引く一人の男。

その男はどこかフェルナンド様に似ていた。

大公閣下が手をつけた女性が人知れず産んだ、フェルナンド様の叔父に当たる方だという。……年齢はフェルナンド様よりも下、わたくしと同じ年だった。


血統を第一に考える父が、そのような汚れた血筋の男をわたくしにあてがおうとしたことを不審に思い、詳しく聞いてみた。

すると、その男の生母の血筋を遡ればセシル公爵家にたどり着くという。

そんな程度の繋がりしかない男の肩を持つ一方、確かに連綿と続いてきた王家のフェルナンド様を見下す父をなんて愚かなと思った。

けれど、その時のわたくしは追いつめられてもいた。

なんとしても、ルイーゼ・イルランスよりも先に子を孕まねば、と。


そうしてフェルナンド様の渡りの後を狙って何度も身を重ね、とうとう孕んだ。

ルイーゼ・イルランスよりも先に。

その二ヶ月後、ルイーゼ・イルランスの懐妊も発表されたけど、わたくしは大丈夫だと鷹揚に構えていた。

二ヶ月も差があれば、わたくしの産む子供こそが後継者に違わない。

フェルナンド様の子供でないことはひっかかりがあった物の、ルイーゼ・イルランスが孕めたということは、子種があるという証し。わたくしの第二子はフェルナンド様の子を絶対に産んでやるわ。

そうして取り戻してみせる。

女としての栄華を、フェルナンド様の正妃の座を。


わたくしが懐妊した直後は、周囲の対応も丁重になった。けれど、ルイーゼ・イルランスの懐妊がわかってからはさりげなく距離を置いた接し方に戻ってしまった。

……そんな扱いをしていられるのも今のうちよ。

わたくしはいずれ、王の生母になるのだから。

けれど――。

それもまた、夢のように儚く消え去ってしまった。

あの女は、早産でアルス王子を産んでしまったのだ。弱々しい、小さな赤子を。

対してわたくしは、予定日を遙かに過ぎてカイルを産んだ。丸々とした健康な赤子だった。

その差は、十日。

たった十日。

それとも十日も?


どちらにしろ、嫡子の座はアルス王子に。わたくしのカイルは第二王子になった。

その頃にはとうに高齢だった王が身まかりフェルナンド様の父君が玉座についており、フェルナンド様は王太子となっていた。その子供であるアルス王子とカイルも、王子の尊称を許されていた。

けれど、その尊称が……第二王子という順番が、わたくしを打ちのめした。

母も子も二番目だなんて。

すやすやと眠るカイルを前にして、身の内から溢れるのは乾いた笑い声と、涙。


それだけでは済まなかった。

後に王典を管理する者から衝撃の事実が明かされた。

カイルの名を王室の系譜に書き連ねながら、にこにこと安堵した笑みで。

その男は語った。

どちらにしろ――王族の場合、正妃が生んだ子に優先的に王位継承権が与えられると。

もし、わたくしが先に産んでいても王位継承権は正妃の子に与えられていた。

いや、そもそも。

嫡子のみの家督継承権というのが王族にも当てはめられていた場合。

わたくしが先に産んでいたら、死産にされていた虞がある、と。

そうならずに済んでよかった、と。

笑って、言ったのだ。


いっそ子供のように泣き叫びたかった。

ふざけるな、と。

何もかもを奪われて、わたくしは。

わたくしは――――。


張り付いて久しい穏やかな笑みで同意して、わたくしはその男がカイルの名を書き込むのを見つめていた。

そこじゃないのに。

カイルの名前も、わたくしの名前も。

本来あるべき場所から少しずつ離れた場所に、ルイーゼ・イルランスとアルス王子に比べて小さめに書き加えられた。



すくすくと育つ王子たち。

仲睦まじいフェルナンド様とルイーゼ・イルランス。

わたくしは正妃を尊ぶ貴婦人を演じて。

頭がおかしくなりそうなところを、カイルの存在がわたくしを日常につなぎ止めた。

そう。

カイルがいる。

フェルナンド様の種ではないけれど、確かに王族の血を引くわたくしの王子。


教育をしなくては。

帝王学を。

人脈こそ築く隙はないけれど、学問を詰め込むことはできるわ。

危険分子と判断されないように、アルス王子を敬愛するように教え込もう。

いつか、万が一にも王位が転がり込んできた時のために。



フェルナンド様はわたくしが何も望まないうちからカイルを離宮に留め置いてくださった。

本当はびくびくしていたの。

早々に臣下に下されてしまうのでは、って。

余計な争いを回避するには、それが手っ取り早いでしょう?

けれどフェルナンド様は、カイルにたくさんの優秀な教師をつけて、アルス王子に劣らない教育を施してくださった。

これはもしかして、って。

そう期待して、けれど油断せずに過ごした十八年間。

残念なことにご公務に追われて渡りの減ってしまったフェルナンド様の子を孕むことはできなかったけれど、いいわ。

ルイーゼ・イルランスのところにだって多くは通っていない様子だったから。



そして、その日は訪れた。

他でもない、アルス王子自身によって。

ディアナ・セシルとの婚約破棄。

……ディアナ・セシルはカイルにこそ相応しいと、常々思っていたのよ。

あんな、甘やかされてばかりのつまらないアルス王子ではなく、わたくしのカイルにって。

そのディアナ・セシルを、アルス王子は自ら手放して王位と共にカイルに与えてくださるそう。

なんて愚か!

なんてすばらしいの!

相反する気持ちは両方とも本当。


アルス王子とカイルが退室した後、自分の言葉に打ちのめされているルイーゼ・イルランスが考えを変えてアルス王子に撤回を求めないよう、彼女の言葉を肯定してあげた。

フェルナンド様がわざわざその身を抱き寄せてまで慰めたことはとても腹立たしかったけれど、許してあげるわ。

今のわたくしはとても気分がいいから。

お馬鹿さんな王子に育ててくださってありがとう、ルイーゼ・イルランス様?

あとはわたくしのカイルに任せて、さっさと修道院にでも行かれてはいかが?

なぁんて。

さすがにそれは難しいわね。

けどそうしてくださったら、今度こそわたくしが正妃になれるのに。そして、王妃に。


フェルナンド様は、イルランス侯爵家を許してしまわれた。

本来ならば、王命による婚約を勝手に破談にしようとした――実際はフェルナンド様もご存じの茶番だったのだけど――アルス王子の生母であるルイーゼ・イルランス、そしてその生家であるイルランス侯爵家も、アルス王子を愚者に育て上げた責は免れないはずだった。

なのに、これまでの王妃としての働きに免じて無罪放免、だなんて。

まあ、勝手に責任感じてイルランス侯爵――ルイーゼ・イルランスの父親がその地位を退いて隠居したのだけど。これで王妃の後見人は、イルランス侯爵家に養子に迎えた男に代わった。やり手と噂だけれど……アルス王子が失脚した以上、あまり意味はないわね。


そんなことより、カイルよ。

わたくしのカイルが王になれるの!

今日こそがわたくしの人生最良の日だわ。

ああ、いいえ、違うわね。

それはこれから。

もう少し先の未来で。

カイルがその頭上に王冠を戴くその日までとっておかなくては。


今はただ、降ってわいた奇跡に、そして愚かなアルス王子に感謝しましょう――。


わたくしはおよそ二十年ぶりに、微笑みの仮面ではなく心底からの笑みを浮かべて笑った。


側室エリノア視点でした。


冒頭部分は王妃視点の直後です。


アルスたちの親世代の関係がぐちゃぐちゃのどろどろですね。

エリノアのしでかした罪に関しては、フェルナンドは実は知っています。詳しくはフェルナンドあたりの視点で書けるかな、と。


短編で「お姉様素敵」とか呟いていたのは、GLではなく、貴女たち親子の愚かさが素敵! って意味だったのです。短編時はGL擬きでもいいかな、と思っていたのですが、側室の内心まで書けてよかったです。

※すみません! 呟きじゃなくて赤くなってもじもじしてただけでした。投稿前の原文にあったので勘違いしてました。王位譲渡とかに興奮して、はしゃぎそうになる自分を抑えてもじもじ、ですね。失礼しました(※部分以降ここまで追記です)


エリノアは公務には携わっていないので、王が議会政治推奨派とか知りません。ただ、これまでの常識から、王になることがカイルにとっての幸いと信じ切っています。同じ理由で、自分が王の生母になることや王妃になることが何よりの栄華の証しであると思っています。その先の苦労は視野にありません。


あとは…フェルナンドへの恋心云々でしょうか。

王妃への憎しみの根幹にあるのは確かにその感情なのでしょうが、二十年も押し殺しながら生きていれば変な感じに歪むもので…。多分すでに執着とか執念とかになっているのではないでしょうか。


カイルに関してです。

カイルは最初は離宮、フェルナンドが王になってからは王宮の片隅で、限られた人間とだけしか関わらずに育ちました。

なので、学園に通っていたアルス以上に狭い世界で生きてきました。

結婚後のディアナにころっといっちゃったのも、実は女に耐性がなかったからです。ディアナはスタイルよしの美女なので、ウブなカイルは最初こそアルスの敵! と嫌悪ばりばりだったのですが、次第に絆されました。噂だけで嫌っていましたが、実際に婚約者、そして妻となった彼女と関わってみると、あれ? 毛嫌いするほど悪い奴じゃないのかも? と徐々に好意を持つように。


側室関係はこんなところでしょうか。

色々ヤな感じの思考しつつも理性的に耐える女、みたいな? ただし頭は割と悪い方です。嫌われないための演技は出来ても、目先の餌につられて間違ってしまうこともある。

カイルの実父はカイルを孕んだ時点でダールトン伯爵が始末したはずです。エリノアにとってもダールトン伯爵にとっても彼は種馬でしかなく、王族とセシル公爵家の血を引いては居ても、間に下賤の女が混じっている時点で価値は暴落。



お読みくださりありがとうございました


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