表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツンデレ執事と不器用お嬢様、そして完璧メイドの物語  作者: トムさん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

6/11

第六章 誤解と告白

翌朝、私は瑠璃子の部屋をノックした。


「お嬢様、お話があります」


「翔太郎?どうぞ、入って」


部屋に入ると、瑠璃子は読書をしていた。彼女は本を閉じて私の方を向いた。


「最近の翔太郎、なんだか変よ?私のために色々してくれるけど、なぜか素直じゃないし……」


「それについてお話ししたくて」


私は深呼吸をして、翔太郎ではない自分の気持ちを伝えようとした。


「お嬢様、僕は……」


しかし、その時ドアが開いて咲良が入ってきた。


「失礼いたします。お茶をお持ちしました」


そして、私たちの様子を見て立ち止まった。


「あら、お邪魔でしたか?」


「いえ、そんなことは……」瑠璃子が慌てて答える。


私は迷った。このまま話を続けるべきか、それとも……


「お嬢様」私は意を決して続けた。「僕がお嬢様にしてきたことは、全て僕の独りよがりでした」


「そんな……」


「僕は、お嬢様を輝かせたいと思っていました。でも、それは本当はお嬢様のためじゃなくて、僕自身のためだったんです」


瑠璃子も咲良も、困惑した表情を見せた。


「翔太郎さん……」咲良が小さく呟いた。


「お嬢様、僕は執事として未熟です。でも、一つだけ確かなことがあります」


「何……?」


「お嬢様は、もう十分に輝いています。誰かに変えられる必要なんてない」


瑠璃子の目が潤んだ。


「翔太郎……」


「そして……」私は咲良の方を向いた。「咲良さんも同じです。完璧を演じ続ける必要なんてない。お嬢様は、ありのままの咲良さんを大切に思ってるはずです」


咲良の顔が赤くなった。


「私は……私は……」


瑠璃子が立ち上がって、咲良の手を取った。


「咲良、翔太郎の言う通りよ。私は貴女がいつも完璧でいなければならないなんて思ってない。貴女の優しさや努力を見ていたから、信頼してたの」


「お嬢様……」


その時、部屋に暖かい空気が流れた。三人とも、それぞれの仮面を脱ぎ始めたのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ