1BF さらば甘くやさしき日々よ 6
『くくく、無駄よ無駄。無駄なことなのだよ! 吾れを始末したところで研究室にはまだ四人衆と尊主様が残っているのだからな! クェーッハハハ!』
私の中でギルバートが狂ったように嗤う。情報提供をわざわざありがとう。まあ四人衆が十傑衆でも構わないが、残りのそいつらを倒せばいいだけのことだろう? まあとりあえずお前は今殺すけどな。
『な何だと! 聞くだけ聞いておいて卑怯だぞ! 「指」は見逃すべきじゃないのか』
自分で末端だと認めたよこの人! まあ構成員は全員がギルバートの分身なんだろうけどな。
しかし見逃すとかはありえないだろう。小さなゴミからっていうのが掃除の基本だぞ。それに取り引きならもっとうまくやれ。耳元で唾を飛ばしてがなり立てるだけなんて印象最悪だ。『待て! まだ話は……ぎゃっ!』キーキーうるさいギルバートを軽く電撃して気絶させる。
隼に薫子と瑠璃が駆け寄る。祝子が魔子を流し込んでくれている。
「それで宇宙にゴミ捨てとか簡単に言うけど大丈夫なの? ちゃんと帰って来れるんでしょうね?」
「そ、そうだぜ! 他にも方法があるんじゃないのか?」
いやこの処理作業は私にしかできない。だが対策プランはできている。
1.まずは邪魔の入らない亜空間に移動してギルバートに汚染された細胞とナノマシンごと爆血で焼き殺す。
2.そして「燃えかす」を喰渦の爆縮で封印して宇宙に放出。これで復活はできない。
3.最後に私の失った細胞をぬっぺふほふの肉で補完して再生させる。
……これでいけるんじゃないか? うん、きっと多分おそらくは。
「何でそこで急に弱気なのよ!」「不安になるだろーがよ!」




