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1BC さらば甘くやさしき日々よ 3

「そうではない。吾れは代理人に選ばれたのだよ。新たな一柱となるであろう神、アポカリテプ様にな。そして彼女は吾が神への聖なる供物、ゆくゆくは神のしもべたちの聖母となる器なのだよ」

 何が聖母だ! それの何が卵を産むニワトリや乳しぼりの牛と違うんだ? ……今の隼は洗脳されて研究室ラボに閉じ込められているということか? だったらあのときからおれは隼の振りをしたこの変態さんに騙されていたことになるのか? 海で泣いて抱きつかれたりとか……うわ、想像するとキモいんだけど!

「誰が変態だ! そんな真似はしていない! まったく君はなかなか妄想が激しいようだな」

 よーしよし、ようやく感情が表に出てきたな。このままもう少し内情を喋ってもらおうか……。


「それとできれば最後の手段は取りたくないのだよ。聖母となる人間には納得・・して自発的に協力してもらいたいからね。入れ替わる前にいたのは間違いなく彼女・・だよ。コピーだという認識も無かったはずだ」

 そんなものはただの言い換えだろうがよ。なるほど入れ替わる前は別個性の隼、ドッペルゲンガーのようなものか。そこにギルバートが潜伏して感覚を共有していたということか。最初から洗脳しなかったのもスパイ活動のためだったのなら合点がいく。

「そういうことだ。『B∴D∴N』を『E∴D∴N』に改めても、裏切りや虚偽は当たり前だったから大事なことは自分で確かめるしかない。本当にくだらない使えない連中だ。それでも馬鹿と鋏は使いようでね。責任を取らせてクビにする人材にだけは困らなかったよ」

 まあそこは同意するが、どうせならとっとと潰してくれれば楽だったのに。そのせいでまたG対策に時間を取られることになるだろうがよ。

「ならば利害は一致するということだな、丁度いい。君も吾れの同志となれ。神のもとで世界の半分を手にして見たいと思わないか?」

 おいおい、何でそうなるんだよ! しかもどこかで聞いたようなセリフじゃねーか!


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