1B9 ぎゃんぶらぁ放浪記 13
「それで真のお宝はどこにあるの? ぬっぺふほふの肉って何なの?」
「まあ『E∴D∴N』は抜けるつもりだからどうでもいいけど、一応な」
どうでもいいとか言っているがお前らにも関わる話だぞ? それに抜けるとか軽く言うが組織に命を狙われ泥水をすすり闇から闇に隠れて生き「忍者が途中から妖怪人間じゃねーか! まあ、そんなもん返り討ちにしてやっけど?」
「日妹君なら何とかしてくれるんでしょう? お礼は……そ、そうね私のか」「そうやって既成事実を作ろうとすんな!」
やれやれ祝子があきれているぞ。「うそ……こんなに仲良しだったなんて」
それじゃあ面倒ごとを一つづつ片付けていこう。先に『E∴D∴N』の話をしておくか。
近いうちに『E∴D∴N』は解体されることになる。コングロマリットは許容範囲でもコンツェルン化するのは「偉いさん」も黙っていられないということだろう。
だから二人は大手を振って『L∴E∴D』に帰ってくればいい。
「それはありがたいけど、どうして急にそんなことに?」
それは教授が性急すぎたせいもある。「粛正」された錬金術師たちの生き残りが「偉いさん」に泣きついて訴えたからだろう。お布施でかなり散財しただろうがな。貢いだのがどちらの誰様なのかは税金のかからない領収証を見れば分かるとは思うが。
その結果は天罰覿面で『E∴D∴N』は歴史の徒花として葬られ、ギルバート=メイザースは追放され破門の錬金術師となる。裏街道を歩くのはお前のほうだったな。
そして過去を遡ればアレックス=クロウディも必ずや汚名を雪ぐことができるだろう。




