1A0 おれたちの夏(たたかい)はこれからだ 1
唐突にはじまるが私たちは海に来ているのだった。生徒会と白桃院の希望者が標星先生が運転するバスに乗って移動。ただしその中に天野薫子の一派はいない。
現地には分校の紅鷺の連中がバイクで集合していて、私に「お疲れっス!」と挨拶してくる。いや、一般の方々に迷惑になるから花道を作って並ぶのヤメロ!
そこには「サニーデイ・カンパニー」の連中も当然来ているのだが、後ろに臨時出張の『ぐら☆もん』が出来ているじゃねーか! 道理で預けられた荷物が多いわけだ。【収納】に頼りすぎじゃないのか?
そんでもって私は今何故か、焼きそばやたこ焼きを焼いてジェラートの注文を捌いている。本当なら海釣りの公大たちと一緒に、船の上でスポーツ新聞の「たとえばこんな人生相談」を読んでいるつもりだったのだが、『ぐら☆もん』で雇った地元のバイトが紅鷺のダチだったせいでサボって峠に走りにいってしまったのだ。
「はちレモとストロベリーのジェラート2つずつ。なるはやで頼むぞ?」
「こっちはたこ焼き3焼きそば2じゃ。ああ、リカちゃんのは塩でのう」
せめて同じにしてくれませんかね……って、やっぱり師匠たちも来るんですね。お不二さんも昼だけでも手伝ってくれても「何言ってんだい、本物の戦場なら……」はあ、もういいです。
せめて赤井と緑川に接客だけでもと思ったが、朋子と今日子とダブルデートの最中だったか。「それじゃあ私が……」と祝子が言ってくれるが「祝ちゃんにはちょーっと言っておくことがあるから」と晴子と小枝ちゃんが連れていってしまった。何なんだよ、まったく。手伝いながらでも話はできるだろ!
ちくしょうめ……私の夏はいつ始まるんだよ!




