19F 炎の球宴? 紅鷺ヤンキーまつり 6
ともあれこうして炎のドッジボール大会は終了した。皆に私を総代と認めさせることができたからまずは重畳。しかし私は総代であって総長じゃないぞ。どこから出してきたんだ、その肘までボタンの並んだ長ランは! しかも何代か前には水上錦次の名前があるじゃねーか! オッサンの母校かよ。
鬼百の件はオッサンが私を「百鬼夜行」にいる影武者の一人だと言ってきたからそれに便乗させてもらった。しかし何でこんなに伝説にまでなっているんだ? あれだけのことをしておいて今さら? とにかく生きるのに必死だったんだよ。若さゆえの過ちというやつだ。アルバムはそっ閉じで頼む。
いつの間にか土方瑠璃が来ていてフレデリカや鍾子と一緒にジェラートを食べていた。悪いな、子分どもかっ攫っちまって。
「別に。ただし分校だからって蔑ろにされたらアタシも黙っちゃいないよ」
そんなつもりはない。しかし意外だな。そんなにあっさり手放していいのか?
「デカい看板のほうが幅が利くってだけさ。それに案外これも教授の手かもしれないよ? 頂上対決もまだ残っているしね」
その敵設定はまだ生きてるのかよ。もういいんじゃないか?
「じゃあな。美味かったよ」と席を立つ瑠璃の背中に鍾子が声をかける。
「水着はこっちで用意しておくから。ピンクとオレンジ、どっちにする?」「いらねーっていってんだろ!」……来る気はあるんだな。
「あら、じゃあスク水で泳ぐの? 時彦クンの趣味ならしょうがないわねぇ」
鍾子の目が笑っていない。急に女の戦いヤメロ! しかも何でこっちに振るんだよ! 瑠璃も「そうなのか?」って顔で固まってるんじゃねぇエエエ!




