19D 炎の球宴? 紅鷺ヤンキーまつり 4
さらにそのあとも回を重ねて5回戦。もう雑魚の不良どもは全員敗退した。
今プールの中にいるのも運動部の助っ人だ。こいつらを倒せばあとはグレテンジャーとの直接対決のみ。そしてここに来て向こうにようやく相手にチームプレイらしいものができてきた。
まず半分が私を逃がさないように囲んで「エリア」を作る。いわゆる外野だ。こいつらがパスを回しながら、私に壁を使わせないよう真ん中に足止めする。そして残りのアタッカーが死角をついて斬り込んでくる作戦だ。車がかり戦法か。
サッカー部がボールを持って私に接近してくる。確かに近くから投げられたボールほど避けにくい。しかし私は投げる動作に入ったボールを掴んでそのまま顔面を殴った。「っが! そんなのアリか!」フフフ、近づきすぎだよ、ワトソンくん。いやちゃんと手加減はしただろう? そして奪ったボールで外野を一人しとめる。
こぼれ球を拾って今度はハンドボール部が外野の肩を借りて跳んで、上からシュートの要領で私を狙って来る。なるほど高い位置からの「狙撃」か、考えたな。
しかし私には通用しない。投げ込まれたボールを私は掌底でダイレクトに打ち返してやった。ハンドボール部に直撃。空中では躱せないことまで気が回らなかったようだな。
そしてその狙撃シュートを見て、私もついやってみたくなってしまった。パルクール技で壁を駆けのぼり上から狙う。あるいは壁バク宙で後ろに回り込んで投げる。あかん、楽しすぎる。これ絶対ハマるやつや! さて次の相手は……ああ、もういないんだったか。




