19B 炎の球宴? 紅鷺ヤンキーまつり 2
仕切り直して土曜日の半ドン、私たちが向かったのは校庭のプールだ。2学期に使うために水が抜かれ掃除されるのを待っている。ここが決闘の舞台だ。
「それで? ここで何をしようってんだよ」
童心に帰ってドッジボールなんてのはどうだ? 私とお前らで1人対全員のな。ああ、ちなみに学校に使用許可は取ってあるぞ。負けた方がプール掃除をするという交換条件でな。私が負ければ一人でやることになるな。
変則プールドッジボールのルールはこうだ。
1.1対10のオールコート。壁があるから外野はなし。私が負ければそこで終了。
2.当たり判定は頭と上半身のみ、手足は除外。一度に2人以上倒すのもあり(これは私だけだが)。
3.不良どもは当てられれば退場。10人が倒された時点でピリオド終了となり入れ替えで次の10人が入る。グレテンジャーの5人は最終ピリオドに登場。
4.最初の30秒は私は避けるだけで攻撃しない。受け止めるのはあり。
「最後のは何なんだよ? 何のメリットがあるんだ?」
分からないか? ハンデだよ。少しは「狩り」を楽しみたいだろう?
「お前コノヤロー! ……後で後悔させてやっからな!」
後でするから後悔だ。夏休みに国語の補習を受けろよ。おや、このやり取りも既視感だな。
「おお、また面白ぇこと始めたな! 俺も混ぜろよ」
いや標星先生は無理です。なら敵の助っ人になる? それじゃあ決着がつかないでしょうが!
「何にせよケガ人は看なきゃならんじゃろう? それで賭けの条件なんじゃが……」
そこは私は関知しませんからもう好きにしてください! ん? じゃあ鍾子も……いるよ。
ていうかなんで水着にアロハでビーサンなの? 晴子たちと海の相談してたから? 気が早いだろ! 見せたかった? い、いやそれは確かにうれしいけれどもォォ!




