19A 炎の球宴? 紅鷺ヤンキーまつり 1
「本当なら姐さんが代理になってるはずだったのに、お前なに出しゃばってんだよ!」
赤髪でウルフカットのスケバンが木刀を手に私を睨む。
「姐さんには放っとけって言われたが……それじゃあ示しがつかん」
「そういうこった。ケンカにも自信があんだろ、総代さんよ」
「タイマン5回戦、受けて貰うぜ。それとも囲んでフクロにしてやろうか?」
「何ならパンイチで土下座してみるか? 許さねぇけどな。ギャハハハ!」
そうして5人の不良どもが凶器を手に前に進み出る。……まったくお前らは本当にテンプレ好きだな。こっちはもう聞き飽きてるんだが?
しかしおまえら○映まんがまつりか。不良戦隊グレテンジャーか? バカレンジャーにアホレンジャー、キレテンジャー、頭がヒドスギルンジャー、一般人にはモドレンジャーってところか。
「だっ誰が東○まんがまつりだ! ふざけんなコラ!」
ガタイのいい不良は水川だったか? うん、お前はキレテンジャー役に決定な。カレーは好きか?
無駄な流血を避けたいから一応言ってみるか。私はタイマンでも総掛かりでも構わないんだがな。それだとほら、弱い者イジメになっちまうだろう?
「「「なっ、何だとコラ!」」」
グレテンジャーが気色ばむ。ああ、煽ってる訳じゃ無いぞ。事実だからな。
「クソが調子のってんじゃねぇ!」
カモフラバンダナの男が、鉄パイプで後ろから私に襲いかかってくる。そいつの鳩尾に肘を突き刺し、折れ曲がったそいつの体を肩に担いでそのまま跳ね上げる。男は大きく弧を描いて宙を舞い、他の不良どもの上にダイブする。それを見て5人も体が固まる。
「お前……何なんだよ」
総代の肩書きってだけのいち生徒だよ。もう一度言うぞ? 弱い者イジメは趣味じゃ無いんだよ。それでも決闘で白黒つけたいなら、ゲームをしようじゃないか。切った張ったじゃなく平和的な方法でな。




