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台本を装備した悪役令嬢があらわれた!  作者: ぱつぷぇ
台本は戸惑っている
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キャラ編成って何レベになったらできますか?






「お待たせしました!」


「――はあ? 何故貴女が此処にいるのです?」


「お呼びでないし呼んでもいないし声をかけてすらないですけど……お前は一体どの面下げて来た?」


「ごめんなさい。これ殆ど私のせいなんだよねえ」



 そんな顔で言われたら許す以外に選択肢がない。マキナ様は分かってやっているのか。いや、狙ってはなさそうだ。


 折角同じ世界にまた生まれ直せたと言うのに、どうして邪魔は減る所か増えてしまったのだろうか。


 ヘライト様は甘えることを覚えてしまったし、アイツは相変わらずいる。しかもマキナ様にら完璧な兄がいる。



「もう構ってはくれませんか?」



 けど、この一言でマキナ様は私を沢山構ってくれる。前からずっと優しいから、平等に構おうとするのだ。


 するとマキナ様は焦った顔をして「ごめんね」とこちらに駆け寄って来る。



「えっと……ついて行っていいんですよね」


「お好きにどうぞ。私達はマキナ様に従うだけです」


「それは聞こえが悪い」



 私達もマキナ様以外に従うつもりはないけど……「離れろ」とか「別れてくれ」とか、そういうのは何が何でも、天地がひっくり返っても従わない。


 アイツは記憶が無いのにまた私達についてきた。今だって隙あらば私に触れようとする。



「気持ちが悪い」


「ノア様そういうことは」


「様付けは要らないって言いましたよね」


「ノア、そういうことは心の中に収めといて下さい」



 何でマキナ様はアイツに優しいのか。アイツのせいでマキナ様は殺されかけた、なのに何故……。



「あっと……ごめん、今この人達不機嫌だから。うん、忘れ物はないんだよね」


「はい、大丈夫です! あとは出発するだけですね。……そういえば、目的地ってあるんですか?」


「特にないかな、でも行ったことのない町とかに行きたいな」


「マキナ様。早く行きましょう」



 ヘライト様がマキナ様の腕を強く引っ張る。最近はヘライト様にずっと譲っていたのだから、今は私が譲って欲しい。


 マキナ様の手を握り、自分の方に引き戻す。レヴィア様が呆れた顔で私達のことを見ている、本当は嫉妬しているだけなのに。



「レヴィア、助けて……」


「今助けたら恨まれそうだからな。今回だけは我慢してやる」


「私が我慢できてないって」


「いいなあ……あっじゃなくて! は、早く行きましょう! 日が暮れたら大惨事です!」



 言われなくてももう行こうとしていた。なんて心の中でまで対抗しながら出発することになった。


 城の方には何も伝えないまま。

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