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林の行方 1

全世界で始まった大量虐殺。

その日とともに行方不明になった林。

三島は届け物を届けに林の家に向かうが、

そこにはなんと・・・。


今日から大量虐殺がはじまった。


ここ、東京でも・・・。



処刑が行われる場所はここから約4キロの元青空公園だ。


昔、何回か行ったことあるから少し記憶がある。


ジェットコースターに4輪バイク・・・。


今はもうなにも残っていない。


あるのは人間の叫び声と血だけだ・・・。




pm 19時34分  三島宅にて



「本日から行われた処刑政策活動により亡くなられた方々です。



青森県  入江直樹 78歳

 

東京都  大山サトシ 65歳


鹿児島県  佐藤信明 58歳


北海道  中村祐樹 44歳


沖縄県  飯島佳代子 32歳


新潟県  木村正敏 26歳


秋田県  小島優子 19歳


大阪府  山中勇二 4歳



以上8名の方々が世界のために亡くなりました。


ご冥福をお祈りしましょう・・・。」



ほんの2,3分の報道は日本の人々を驚かせた。


1日で8人が死ぬ・・・人々は恐怖に震え上がった。



「んだよ・・・なんで4歳の子供が死ななきゃなんねーんだよ・・・。」


三島はこの国連の政策活動に怒りを覚えた。




pm 22時49分


外は静まり返っている。車のエンジン音1つすら聞こえない。


窓をのぞいてみても歩いている人は全くいない。


周りの家もすべて消灯している。


冷たい風が三島の部屋を行きかう。


それはまさに「死」をあらわしているかのようだった。


今も他国では生きるため、国連の人間から一般人たちが逃げ回っているんだろう・・・。


そう考えると三島は胸がいっぱいになった。





次の日 6時56分 三島宅にて


「あんた、学校行くつもり?」


教育熱心の母からそんな言葉がでるなんて信じられないことだった。


「う、うん。まぁね。」


「親がこんなこと言うのもなんだけど行くのは止めときなさい。」


母 真紀子は真剣なまなざしで三島に話した。


「いやさ・・・俺も行きたくないけどさぁ、やっぱこういう時って

異常に友達に会いたくなるんだよ。俺・・・。」


三島の目から自然と涙がこぼれた。


三島はそのまま膝を落とし泣き崩れた。


その様子を見て真紀子が言った。


「・・・わかった。いってらっしゃい。でも絶対帰ってくるんだよ。」


真紀子は優しく三島の肩に手を置いた。


「うん・・・行ってくる。」


「でも、この状況じゃ誰も来ないんじゃないの?」


「いや、来るさ。馬鹿な林ならそんなこと考えもしないかもな。」


「ふっ・・・じゃ、行ってらっしゃい。気をつけてね。」


「うん。行ってきます!」


三島は家の玄関を出た。




pm 8時35分。 学校にて


「あれ、林?」


林の玄関には上靴が置きっぱなしだった。


あいつ・・・そういえば今回の事件結構怖がってたっけな・・・。


そうじゃないとしても風邪なんかめったにひかないから休むやつじゃないのに・・・。


三島は気になって担任の佳山に尋ねた。


「林どうしたんすか?」


「あぁ、林か?実はなんも連絡がなくてな・・・。処刑もされてないはずだし・・・。」


「連絡がない?親からもですか?」


「あぁ、どうしたんだろうな。この状況だ、どこか人のいない町に逃げたのかもな。」


いや、林の家はそんな遠くに引っ越せるほど金持ちじゃない。


それは絶対にない。


「三島。じゃあこれよろしく。」


「?」


それは4冊ほどのデジタルノートだった。


「届けろと?」


「まぁな。林の様子も見てきてくれよ。」


佳山の威圧感のある笑みに三島は断れなかった。


(林の家って山奥だよな・・・?めんどくせ~~~)


三島はしぶしぶ林の家に向かった。


歩いてる途中、嫌な気がしてならなかった。


 







 




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