第三章 協力
偶然にも幼馴染のチュウと再会した暁。
殺す側と殺される側・・。
気まずい空気が包む・・。
「久しぶりじゃねーかよ・・・。チュウ。」
「おらだって本当にびっくりだっぺよ!でもまさかな・・・こんなとこで
会っちゃうなんてな・・・。」
「・・・・・・・・」
2人は久しぶりの再会を喜んだが同時に殺される側と殺す側・・・。
気まずい空気が2人を包んだ。
「チュウ・・・あれからお前どうしたんだ? なんでここにいるんだ?」
暁がそう訪ねるとチュウは一度咳き込み、下を向いた後すっきりした顔で話し出した。
「あの後・・・おら、親戚の家がある田舎に引っ越したんだ。
そこの小学校じゃ上手くいかなくて、中学校も一人っきりで過ごした。
すっげぇ・・・寂しくてさ。いつも三島っちゃんと3組のみんなに会いたくて
仕方がなかったよ・・・。」
「そっか・・・。」
その時いきなり林が話しに入ってきた。
「なぁ、ごめん、チュウてあの宙耶か?地方弁話すでっかいやつ・・。」
林はチュウのことを知らなかったらしい。なぜなら同じクラスではなかったのだから。
「そうだっぺ。君は・・・たしか三島っちゃんと仲良かった・・・」
「林だ。林隆平。しゃべったことなかったな。よろしくなチュウ。」
「こちらこそ。」
その時、再びサイレンが鳴った。
「ギュイイイイイイイイイイイイイイン!!ギュイイイイイイイイイイイイイイイイイン!」
この音を聞くとなぜだか恐ろしく不安になる。
「しまった!とっくにこんな時間だっぺ!また会うはずだからまたなぁ!!」
「あ・・。」
チュウは急いで戻っていった・・・。
「・・・・・・・・・・・・・」
「あって・・・どうしたんだよ。」
「・・・いや、駄目だよな・・・。」
「何が?」
「いやなんでもない!なんでもない・・・。」
「なんだよ。言えよ!」
三島はうなってしばらくして言った。
「チュウに・・・協力頼めるかな・・・・・。」
「ば・・」
「もうこれしか脱出する方法はないんだ。さっきデジタルノートを使って
処刑場のあらゆる情報を交換してみた。わかったのは処刑場にいる作業員の種類と
作業時間、食休みの時間、武器庫のコード、処刑場内の仕組み、
そしてこのステンレスの牢屋の開け方だ。情報源はうれしいことに
この処刑場内にいる囚人たちだ。死ぬ間際に管理人を拷問して聞きだしたらしい。」
「待って・・・牢屋の開け方ってどうやるんだ?」
「俺たちではどうすることもできない・・。見回りや作業員、ここと関係する
仕事のやつらが持ってるIDコードを手に入れるしかない・・・。」
「なるほど・・・だからチュウに協力を・・・か。」
「くそ・・・・・・・。」
友達を傷つけたくない。いらだちが暁たちを焦らせた。




