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うちの料理ロボットが、思春期で困ってます。  作者: 遥(はるか)奏汰(かなた)
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第2話〜同僚を自宅に招いたら

今回は、勝平の家に同期の真央がやってきます!

我が家の最新鋭(?)調理ロボット・クックの、完璧なおもてなし(とわかりやすすぎるツンデレっぷり)をお楽しみいただけたら嬉しいです。

「お邪魔しまーす! 勝平の家、相変わらず綺麗にしてるね」

金曜の夜、同期の真央を家に招いた。目的は簡単な打ち合わせだったが、時刻はちょうど夕飯時。「何か出そうか」と僕が言うより早く、キッチンから不穏な駆動音が響いた。

「勝平、お客様? 突然の来客とか、事前のスケジュール入力がないと困るんだけど」

エプロン風のカバーをつけたクックが、液晶画面に「( `ε´ )」という露骨に不機嫌な顔文字を浮かべて登場した。

「わあ、これが噂の調理ロボット? 可愛い!」

「……可愛くないし。僕は最新鋭の調理補助ユニットだし」

真央が無邪気に手を振ると、クックはプシューッと小さく排気音を立てて明後日の方向を向いた。そのままガチャンガチャンと音を立てながらキッチンへ戻っていく。

「ごめんね、反抗期で……」

「ううん、人間みたいで面白い! でも夕飯、気を使わせちゃったかな」

「大丈夫。あいつ、文句言いながら絶対何か作るから」

それから三十分後。テーブルに運ばれてきたのは、見るからに本格的なパエリアと、色鮮やかなバーニャカウダ、そして冷えたスパークリングジュースだった。

「すごーい! お店みたい!」

真央が歓声を上げると、クックは背面のLEDランプをわずかにチカチカさせながら、すまし顔でアームを組んだ。

「別に、ありあわせの食材を処分しただけだから。勝平が『友達に粗末なもの出したら恥ずかしい』とか変な気遣いしそうだったから、世間体を作ってあげただけ」

「ふふ、ツンデレなんだね。いただきまーす……んっ、美味しい! え、勝平、毎日こんなの食べてるの!?」

真央が絶賛すると、クックの操作音が「ピピッ、ピピピッ」と派手に鳴り響いた。

「……当然でしょ。僕の加熱制御と塩分計算は完璧なんだから。……べ、別に褒められたからって、食後のデザートに自家製プリンを追加出力したりしないんだからね!」

そう言いながら、クックは猛スピードで冷蔵庫へ向かい、カタカタとプリンのカップを準備し始めた。

口は相変わらず悪いけれど、おもてなしの精神だけは一人前らしい。照れ隠しに液晶画面を「(///-///)」と真っ赤に染めるクックを見ながら、僕は思わず吹き出してしまった。

第2話をお読みいただき、ありがとうございました!

文句を言いつつも、しっかり豪華な料理とデザートまで用意してしまうクックでした。真央の素直な「美味しい!」に、ピピッ!と音を鳴らして照れる姿を楽しんでいただけていたら幸いです。

次回も、勝平とクックの少し騒がしくて温かい日常をお届けします。

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