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超毒舌グルメVTuberは俺の飯だけ星一千万〜隣の無口美少女を料亭仕込みの家庭料理で餌付けしていたら、毎晩ごはんをねだられるようになった〜  作者: ハイさん
第3章 かつての妹弟子と、初めての嫉妬(やきもち)

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第46話 テスト打ち上げの約束

テスト最終日。


 最後の科目が終わった瞬間、教室にため息の大合唱が響いた。俺もその一人だ。IS-LM分析は——鈴音のおかげでなんとかなった。たぶん。


 校門を出ると、健太が走ってきた。


「湊ーーーー! 打ち上げだ打ち上げ! カラオケ行こうぜ!」


「パス」


「即答すんな! たまには遊べよ!」


「飯の仕込みがある」


「氷室さんの飯係かよ……。あ、じゃあ氷室さんも誘おう。四人くらいで焼肉とか——」


「無理だろ。鈴音が知らない人間と焼肉行けると思うか」


「確かに」


 健太は諦めが早い。


「じゃあさ、二人でどっか外食行ったら? テストの打ち上げ的な。いつも家で食ってんだろ。たまには外で。彼女——じゃないんだっけ? 隣人? まあどっちでもいいけど、外出くらいしろよ」


 外食。鈴音と。


 考えたことがなかった。いつも俺の部屋で食べている。たまにスーパーやコインランドリーで会うが、外食という選択肢は——なかった。


「……検討する」


「検討するんだ。へえ」


 にやにやしている。殴りたい。


 ◇


 帰宅。ドアを開ける。


「……おかえりなさい」


「ただいま」


 いつもの挨拶。いつもの温度。


 夕食の準備をしながら、切り出した。


「鈴音」


「……はい」


「テスト終わったし。……打ち上げっていうか。どっか外で食わないか」


 鈴音の手が——にんじんを洗っている手が、止まった。


「……外で」


「うん。外食。レストランでも、ファミレスでも。食べたいもの、あるか」


 長い沈黙。


 鈴音は蛇口の水を止めた。にんじんを持ったまま、俺のほうを見た。


「……二人で、ですか」


「他に誰がいるんだ」


「……」


 耳。赤い。


「……行きたいです」


「どこがいい?」


「……みなとさんが決めてください」


「いや、お前の舌に合う店を——」


「……みなとさんが選んだ場所なら、どこでもいいです」


 それは——責任が重い。鈴音の舌を満足させられる外食。ハードルが高い。


 だが同時に——信頼されている、のだろう。俺が選ぶ店なら、大丈夫だと。


「……わかった。探しておく」


「……はい」


 にんじんの皮を剥く鈴音の手が——少しだけ、いつもより丁寧だった。

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ハイさんの創作チャンネル
― 新着の感想 ―
一話からずっと思っているのたけど、食費は何処から出ているのこれ。 家を飛び出したけど、仕送りが多いのだろうか?
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