命懸けのデート
結婚相手を決めるまで、残された時間は少ない。
俺は4人と、命を懸けたデートをする。
『聖女とデート』
「今日は二人きりですね♡」
俺達は遊園地に来ていた。
「観覧車に乗りましょう♡」
ゆっくり上がる観覧車。
「さっき女性店員見ませんでした?」
覚えてない。
多分見た、店員だから。
観覧車がミシ、音をたてる。
ゴゴゴゴゴ……遠くの山が揺れた。
「私以外見る必要あります?」
次の瞬間……山が一つ消えた。
「神の教えに従い、浮気は万死に値します(ニコッ)」
俺は無事に、帰れるでしょうか?
『魔王の娘とデート』
「今日は魔王城でデートよ」
魔王の娘に手を引かれ、俺は城の中に入った。
すると突然、巨大な影が現れた。
そこに居たのは−−魔王。
圧がヤバい、俺は震えた。
「娘を泣かせたら、貴様を消す!」
魔王の娘が睨む。
「お父様、脅かさないで」
手から巨大な炎を出す。
「大丈夫、浮気したら私が焼き尽くすから」
「元カレは灰になったわ」
まともなお母様は……いませんか〜?
『美女とデート』
「私といて…楽しい?」
カフェで美女が泣きそうな顔をする。
まだ5分しか経ってない。
「た、楽しいよ」
「ほんとに…?」
美女は笑顔になる、次の瞬間
「じゃあ何で、3秒考えたの?」
包丁を出し、こっちを見る。
「好きって、言って」
……言わないと刺されそう。
「ド、ドリンク頼まない?」
「好きって、言って!」
美女は包丁をつきつける。
…30分後
「私の好きなとこ、20個言って」
ドリンク頼んでも、いいかな?
『ゴリラとデート』
「ウホッ」
連れて来られたのは動物園だった。
キミはどっち側なんだ?
俺達は静かに園内を歩く。
チンパンジー、オラウータンなどを見て周る。
久々に平和な時間を過ごしていた。
その時だった。
ガチャン、檻の隙間から猪が飛び出す。
そして俺に目掛けて突進してくる。
「ウホッ」、ゴリラがスッと俺の前に立つ。
ドガッ。
猪を受け止め、助けてくれた。
俺は起き上がり、そっとゴリラの手を握る。
大きく、そして温かい。
「さっきは、ありがとう」
手を繋ぎ、帰ろうとしたその瞬間……
動物園の作業員が声をかける。
「お兄さん、待って〜」
「それ、うちのオラウータン」
「なっ!」
ゴリラ、どこ行った?




