偽英雄ワークス・ヴォルデⅠ
そうだ。今日は遠い遠い昔話をしようじゃないか。かつて賢者候補と呼ばれていた人間がいた。その名はワークス・シュバリエ。後にワークス・ヴォルデになる男だ。奴は魔法を使えば敵はいなかった。故に最強と言われていた。圧倒的剣術、圧倒的魔術、圧倒的支配、何を見せても完ぺきだったのだ。しかし、そのワークス・シュバリエは、自分自身の壁に飲み込まれてしまった。その時に同時に感情の大半が捨てられてしまった。敵は殺すという考えになってしまった。かつてあった王国は奴一人の手で滅亡させられた。歴史上は魔法軍の進軍ということになっている。もし、あの時の人間が生きているならば、真の魔王はワークス・シュバリエというのであろうか?
そして、俺のせいでフィオ・ヴォルデは魔獣になってしまった・・・堕落してしまった・・・・神と呼ばれていたフィオは死んだ。あの日の事件は歴史上から消されてしまった。真実を知るのはリナ・ヴォルデと俺だけ。
俺が奴を殺さなければ、フィオは英雄だった。自分の壁に飲み込まれ、全てを破壊して言った俺。静止も聞かずに、暴れ続けた。国民は死に、多くの魔法師はこの世から消えた。こんな事件今はなしても誰も信用しないと思う。
だからこそ、リナは俺を恨んでいる。だからこそ、俺は、偽物の英雄だ。だからこそ、人前から消えなくてはならぬ。ワークス・シュバリエはもういない。存在もしていないことになっている。今ワークス・ヴォルデとしての俺も終わるときが来たのかもしれない。
「心を喰ってほしいのはお前かーーーワークス・ヴォルデよ」
「ああそうだ。破壊神ユグドル」
「偽英雄になる罪悪感から逃げるためか?」
「ああ。そうだ」
こうするしかなかった。マルク・シュバリエはもう消えることになる。ワークス・ヴォルデの歴史も今ここから消えることになる。こうするしかなかった。テティ・・・ごめん。俺は最後にそんなことを思っていた。
「マルク!!待ちなさい!!」
「師匠!!待ってください!!」
微かに聞こえてきた声は、リナとテティのものだった・・・・
京アニの事件心が痛みます。
物語も序章を終え、ようやく始まるところです。自己中英雄賢者ワークス・ヴォルデをこれからもどうぞお楽しみ。
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