10.帰還と再会
ティスマルクのいる王城から学園に帰還した俺はいつも通り授業に参加するため教室へ急いだ。
「先生。寝坊をして遅刻してしまいました。ごめんなさい。」
「マルク君!!次回からは気を付けてくださいね」
リーライは俺が授業に出たことに対してとても驚いていた。もう終わったのかという顔をしていたので多分だが、リナが俺が王城へ行ったことを言ったのであろう。そうこう考えてるうちに座学の授業は終わった。次は実技訓練で今日の講師はリナが直接担当するらしい。
「お前ら今日は上級魔法の訓練を行うことにする。それでは5分後に開始するからしっかりとウォーミングアップしておけ」
生徒全員が目を輝いていた。英雄魔法師リナヴォルデの直接指導での上級魔法講義など、レア中のレアだからだ。それにしてもこのタイミングで上級魔法を教えるってことは何かあったのかな。俺は新たな事件が起きる予感をしていた。俺もウォーミングアップをすることにした。ちょうど近くにテティがいたので話しかけることにした。
「テティ昨日は色々と悪かったな。でももう解決したから、安心してくれ」
「そうよかったわね。それより、マルク君は本当にワークスヴォルデ様なの?」
「どうしてそう思った?」
テティからいきなり俺の正体について聞かれたので俺は少し焦ったが、冷静に考えたが王子の部屋の外から人の気配を感じたが、多分テティであったのだろう。
「貴方は王様に言っていた。ワークスヴォルデだと、そして禁忌魔法も使える。疑わない要素がないでしょ?」
「テティは面白いね。あの時外で盗み聞きをしていたのはテティだったのか。そうだよ。ワークスヴォルデだ。初めまして」
「今更初めましてってよそよそしいじゃない。私たちはライバルであって学友なのよ?」
「そうだったな。なあテティに聞きたいことがある。いいか?」
「何」
「お前は禁忌魔法と呼ばれる俺の魔法を使いたい理由はなぜだ?」
「私はワークス様が考えた魔法を知りたかっただけ、禁忌たちがなぜ生まれたかとか色々とね」
「そういうことだったのか。まあそのうち教えてやる。あと実技の授業が終わったら学園長室に来てほしい」
とりあえずはテティには正直に言った方がいいと思った俺は正体を言った。そして俺はもう一つやることがあったので、ヴォルデ遺跡へ向かうために授業を休むことにした。インビジブルで隠れながら俺は遺跡へ急いで向かい中へ入った。
「相変わらずお前のすることは訳が分からないな。ワークスよ」
「久しぶりだな。ヴォルデ」
「ワークスよ。ヴォルデはもうお前の名前じゃ今はただの魔獣フィオじゃ」
「悪かったフィオ。お前に頼みたいことがある。」
「再会して頼みとはおぬしも本当に忙しいやつじゃな。お互いの仲だ。よかろう申せ」
「魔刀を二本取り出してくれないか。一つは烈火刀、もう一つは蒼炎刀だ。」
「よかろう。しかしこの名刀を誰に渡すのじゃ。」
「弟子とその弟子にプレゼントをしようかなと思ってな」
「リナヴォルデと、テティサディスか。あの二人にはばれているようじゃな」
「まあな。」
久しぶりにフィオにも会うことができて俺は嬉しかった。しかし神と呼ばれているフィオも俺が正体を言う前に気づいていたとは思ってもいなかった。これで一つ話がつながったのは、昨日訪れた時に門番が襲ってこなかったのはあいつが命令したからだと思った。
唯一神フィオ。こいつとの出会いは次回かな。
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