9.王子の罪とワークスヴォルデ
王城へ向かう途中の出来事だった。俺は加速を使い急いで向かっていた。その時テティも同じ方向に向かっているのに気付いた。テティの目的も同じだろうと俺は予想して、忠告した。
「死にに向かっているならやめておけ。リナが悲しむぞ。」
「マルクは何を知っているの?」
「お前はリナの弟子だろうが、師は弟子が死ぬと悲しんでしまうぞ。」
「だからなんなの?私は王城へ行って王子様を交渉する」
これ以上何を言っても無駄だと思った俺はテティにばれないように守護霊をつけた。その後に再度加速を使い王城へ向かった。王城の正面には敵兵士がたくさんいた。
「ティスマルス王子に会いに来ました。ここを通してください。」
「貴様は誰だ。ここは今通すことはできない」
「名を名乗るのが先でしたね。マルクシュバリエと申します。ティスマルス王子が私の家の騎士団の兵隊を何人も殺しているという証拠をつかみましたので、報復しに来ました。」
「お前がシュバリエの餓鬼か。悪いがここを余計通せなくなってしまったな。お前をここで殺す」
軍団長らしき男は兵士と共に俺に襲い掛かってきたが、俺はケルベロスを召喚して、そいつを一瞬で殺したのであった。
「これはもう、戦争だ。悪いな」
「ば・・・けものめ」
一つの団を一秒もかからないうちに制圧した。その後の俺の虐殺は更に進みティスマルスの兵士を全員殺した後に王子のいる部屋に訪れた。
「お前がティスマルスだな」
「き、貴様は誰だ。」
「悪いが名乗るってもお前はもう死ぬだけだから無駄だ」
「貴様が朕を殺しても父上は黙っていないだろう。」
「そうか。そうなればこの王国ごと消すかもしれないな」
「朕を救ってくれたとなれば、お前に名誉を授け王国騎士団に入団させよう」
「何が朕だ。お前は俺の家の優しい騎士団を始末させた。だから俺はお前を殺すそして二度とシュバリエ家に手出しはさせない」
「朕の勢力を不安にさせるシュバリエが悪いんじゃ」
俺は怒りに狂い己を忘れてティスを殺そうとシャットダウンを使おうとして時声をかけられた。
「ティスよ。お前は己の野望のために第一貴族のシュバリエ家を亡き者したようなだ。」
「ち、父上。そのようなことはしておりません」
「何を申すか。すべて忍に証拠を抑えてもらっておる。ティスよ。此度の件でお前は王国転覆罪に処すことを決定した」
ティスマルスは死罪。転覆罪になるとはざまぁないなと思った。次に王様は俺に質問をしてきた。
「マルクといったか、此度の件でお前は兵士全員を殺したそうじゃな。その技術を我が王国の魔術師として働いてはくれぬか」
「それは不可能だ。俺は自分の正しいと思ったことをするだけだ。それより王様質問をしていいか?」
「構わない。」
この時マルクシュバリエとしてではなく、ワークスヴォルデとして聞くと決めた。
「我ワークスヴォルデとしてマルス王に質問だ。今回の件裏で糸を引いた貴族はどこだ?」
「マルクよワークスヴォルデ様とは面白い冗談を。隣国の貴族が手を貸したといっておった」
「我は転生者してマルクとして生きている。王よ信じぬのならこの国ごと破壊してやってもいいが?」
「そこまで言うのであれば信じるしかあるまい。しかしあなたの残した三人の弟子たちにはこの話はしたのであろうか?」
「まだしていない。王の力を貸してほしくて正体を明かした。このことは誰にも言わないでくれ」
「そうであったか。かしこまった。」
こうして仇を討つためともう一つ王の力を借りるということに成功した。この時もう一人この場にいたような気がしたが、俺は気にしないことにした。
「マルクが転生者で、ワークスヴォルデ様だったの。すべてつながった。」
その気配はテティであって、テティはすべての話を盗み聞きしていたのであった。
お待たせしました。最近改稿に忙しくて更新できませんでした。
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