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Dreaming Maker Memories  作者: 菖蒲P(あやめぴー)
一章
19/33

十八話 全てを俺色に染めたいから

いよいよ収録本番となった。緊張するメンバーに挨拶回りをさせる。今回の共演者の中には、少し厄介な人もいて…

明石くんとそんな妙な「賭け」をした翌日、8人はスタジオに向かっていた。

「はぁ〜どうしようすごい緊張してきた〜!」「だだだ大丈夫だよ!元気元気〜!…うぅ。」皆それぞれ緊張していたりリラックスしていたりマイペースだ。


「まず共演者の皆さんに挨拶して回ります!第一印象は肝心です。しっかりお願いしますね!」挨拶回りもしっかりやってもらわなければ。まず向かったのは…

「ここは皆さんと共演する新人アイドルの皆さんの控え室になります!早速大きな声で挨拶して回りましょう!」新人アイドルたちの控え室。同年代が多いとはいえ礼儀正しく…

「あ!灯ちゃんと伶奈ちゃん!」「あ!おはようドリメカ諸君!!」花咲くんがLock'in Heartのお姉ちゃん二人に甘える。

「コラ花咲くん。離れなさい。」「えぇ〜?なんで〜?」「灯ちゃんも離してあげる。」「なんでだよ!」知り合いとはいえ共演者。親しき仲にも礼儀あり。それに周りの視線が痛い。

「親しき間柄でもあるけど、今はビジネスパートナーでもあるんだから。改めて丁寧に挨拶しなさい。」

私の声で両者が少し距離を取ってぎこちなくお辞儀をした。その後も他のアイドルユニットと挨拶を済ませ、他の共演者控え室にも向かった。


「…最後の控え室になりますね。こちらです、躑躅森レイヤさん。」今回出演する番組の司会担当。最近ブレイクしているソロアイドルだ。

「どんな人なんだろうなぁ。」御影くんが顎に手を当てる。私は頭に手を当てていた。…この人には、私たちを悩ませるある要素があるのだ。部屋に入れば分かる。


「失礼します、おはようございま…」明石くんが先頭に部屋に入るなり立ち止まった。部屋の中を覗き込むと、「おはよう、可愛い新人くんたち。」と言いながら全員に順番に熱いハグをする躑躅森レイヤの姿があった。「ちょっと、離せよ…」織くんもかなり強い力で抱きしめられたようで離された後ピクピクしていた。

「そして可愛いマネージャーさん♪」ついに私を抱きしめようと手を広げてきた。容赦なく躑躅森くんの胸板に拳を突きつける。

「自由奔放も加減してあげてください。皆びっくりしてるじゃないですか。」花咲くんだけは早速懐いた様子だが、他メンバーには強烈な第一印象が刻み込まれた様子だ。

「皆さん気をつけてください、この人すごい自由人で、台本無視したり新人に無茶振りしたり、最終的にいい方向に持って行くから才能の塊なんですけどとにかく製作者や共演者、こちら側をヒヤヒヤさせるんです。」「ちょっとちょっと。あなたと会うの初めてじゃないの?よく俺のこと知ってるね。」「今日で二回目です。初めて会った時印象が深く刻みこまれましたから。」「それは光栄。」全く反省せずに、椅子に座り足を組み直した。

「俺が無茶振りとかするのは全てを俺色に染めたいから。それに反対するなら俺を止めるんじゃなくて、お前らがお前ら色に染めてみろよ。どんどん上書きし合おう。キャンバスはいくらでもあるんだから。」そう言ってニヤリと笑った。


共演者への挨拶も終え、衣装合わせ、メイク等準備を終えたメンバーがスタジオ袖に控える。

「全くもって身勝手な人ではあったな。だけどあの言葉には意味があった。」明石くんがスタッフと打ち合わせをする躑躅森くんを横目で見ながら語る。

「俺たちも負けじと、俺たち色に染めるしかない。戦いを前に引き下がるなんて意気地ないことできないからな。なぁ雄大。」

「ったりめーだ!!俺にいいとこ全部持ってかれないように気をつけるんだな!」「雄大なら緊張して噛むんじゃ。」「るせー!!」

皆スタジオ入り前の緊張感も持ちつつ、挑戦する意気込みも持ったようだ。初めての晴れ舞台。後は皆を信じます。

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