番外編SS「いざ必殺のコナタキャノン!」
「ノイズが発生したぞ!」
「今すぐ遠くへ逃げるんだ!」
相方のハマナスとの旅の途中で立ち寄った集落で一休みしていると奥から叫び声が聞こえてきた。
「コナタ、特訓の成果をみせるときだよ!」
「オッケー! 腕がなるぜ!」
集落の住民が入り口へ向かって駆けていくなか、ハマナスとコナタ集落の奥へと進んでいく。
「見つけたよ、この世の全てを侵食するノイズ!」
ハマナスは勢いよく2人の前に対峙するドス黒い霧に向けて人差し指を差す。
「いっくよー! 私たちの究極奥義ッ!」
ハマナスは叫ぶと同時に彼女の隣にいる相方の頭を力強く掴み、コナタを掴んでいる手を上空に突き出していく。
「コナタキャノン! いっけぇぇぇぇ!」
叫び声に合わせるように掴んだコナタをノイズに向けて勢いよく投げつけていった。
「説明しよう! コナタキャノンとは……とにかくなんかすごい2人の必殺技である!」
突如聞こえた謎の説明が聞こえたかは本人のみぞ知るが、ハマナスによって投げつけられたコナタは大きく口を開き、ノイズを飲み込んでいった。
「ちょっと脂っこい味付けだけど、ちょうどお腹空いてたしいいか!」
ゴクリと喉を鳴らしながら飲み込むコナタ。文句をつけつつもそれなりに満足しているようだった。
「すごい、ノイズが一瞬できえたぞ!」
「私たち、助かったの!」
「あの人たちがノイズを倒してくれたのか!」
「もしやあの人は神が使わした救世主かもしれない!」
気がつけばハマナスは逃げ惑っていた人たちに囲まれていた。
ハマナスはノイズから人々を救えたことを嬉しく感じていたのだった
・・・・・・・・・
「おーい、いつまで寝てるんだぁ?」
ちろちろと心を浄化してくれそうな小川が流れる水際にてノイズを対峙した救世主の少女ハマナスは自ら作り出した夢見の中を旅しているのか、気持ちよさそうに平和に満ちた表情で眠っていた。
「まったく、ヨダレなんか垂らして夢の中で美味しいものでも食べてるのか?」
コナタはハマナスの寝顔に呆れつつも彼女の横に立ち、目覚めるまで静かに見守っていたのだった。
今回の執筆者。サークルメンバー:綾瀬桂樹さん




