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LOST ~異世界だろうが恋がしたい~  作者: 鈴木 澪人
第一章

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いちな、王宮へ行く!(移動編) 3

元ロスト 高橋いちな

ロスト商店街 組合長 津久井 耕太郎

帰依荘 寮母 森園 恵

ロスト対策室 室長 ローラ・タイラー

気が付けば国王との謁見の日になっていた。

午前の約束だった為、朝早くから行く用意をする。

この前ユージンに選んでもらったスーツを着て、髪をまとめる。

そういえば髪飾りがあったなと思いながら引き出しを開けると二種類の髪飾りが入っていた。


「さすがに、ロンさんにもらった髪飾りは付けづらいな…」


と言いながら、ルークにもらった髪飾りを挿してみた。

キラキラ揺れる飾りがかわいくて思わず笑顔になる。


「そういえば、ルーク王子元気かな?」


なかなか会える立場の人ではないが髪飾りをもらった時の事を思い出した。

思い出しながらニマニマしていると、ドアをノックする音が聞こえてきたので

開けると、森園さんがいた。


「いちなちゃん、そろそろ出かけるって耕太郎さんが言ってるわ」


「ありがとうございます。今からでます」


と二人で寮の応接室に向かった。

応接室には、津久井とローラが打ち合わせをしていたみたいだった。


「「いちなちゃん、おはよう」」


二人同時に挨拶をされたのでいちなは思わず笑みがこぼれる


「お二人とも息がぴったりですね」

と少しからかうと


「そっそんなことないわよ!」

と顔を赤くしながらローラが否定をした。


「そこまで言われると少し悲しいね」

と津久井が言うと。


「そういう意味でもないです!」

と今度は顔を青くしながらローラが否定をした。


津久井が、そんなローラを見てハハハと笑った後


「じゃあ、いちなちゃん出かけようか」


と言って二人で寮を出た。

寮の玄関でローラが心配そうに二人を見送ったのが少し印象的だった。


「そんなに、国王に会うって大変なことなんですか?」


「そうだね…。色々しがらみも多いしね」


しばらく無言で歩いていると商店街が終わり、馬車止めみたいな所にたどり着いた

津久井は立ち止まると


「じゃあ。これで行こうか」

と指を指したのは


「津久井さん!これ自動車ですよ!!」


久しぶりに見た自動車だった。


「えーこれかなり高級品なんでしょ?」


いちなが、昔教えてもらった情報を津久井に確認すると


「でも、誰が一番初めに作ったと思う?」


「えっ?」


「これも、ロスト・テクノロジーの塊だよね」

とウインクしながら教えてくれた。


津久井の運転で王宮へ向かう。

彼がロストされた時は、成人しており自動車の免許も持っていたのですんなりと動かすことができたそうだ。

自動車は代々ロスト商店街の組合長が管理することになっているらしい。


色々話を聞いたいちなは、


「もしかして、ロスト商店街の組合長さんってすごく権力あったりするのですか?」


思わず漏れた意見に、津久井は笑いながら


「フフフ、それはどうかな~?」


と言葉を濁すだけで教えてくれなかった。

「あ~あ、私も車の免許を大学入る前の春休みに取っておけば良かった」


と呟くと

「こっちでも一応自動車学校みたいなやつあるけど…まぁ~基本的に軍部に所属している人から優先されるからな~」


「けっこう、軍部が強いんですね。この国は一体何と戦っているのですかね?」


いちなはまだこちらの世界にきて短い期間だとは思っているが、戦争が起こるような雰囲気には見えないのに軍部に関しては力を入れているように見えるので少し不思議だった。


カッチカッチとウインカーを出しながら右折をしている津久井。


「…そうだね。何と戦いたいんだろうね…。」


津久井の視線の先を追うがいちなには何が見えているのか分からなかった。


20分ぐらい車に乗っていると、大きな門構えが見えてきた。


「これが、王宮の入り口だよ」


そういいながら、運転席の窓を開けて衛兵に謁見予定の為の入場用紙を渡した。

それを確認した衛兵は、敬礼をしそのまま車を進めることができた。


大きなロータリーの車止めの所に車を止めると、そこで待機していた従業員が津久井から車の鍵を預かると、どこかに車を移動させた。


「津久井さんの車はどこにいったんですか?」


その光景をみて疑問に思ったいちなは津久井に質問する。


「ん?ああそうだね。王宮には多くの人が出入りするからこの車止めに置きっぱなしすると動けなくなるから専用の駐車場に持っていってもらうんだよ。でも、その場所はもう機密情報の一部になるから僕たちは分からないんだ」


「色々複雑ですね」


「そうだね~。基本的にはこの場所に関わることがないから知らなくてもいいから余計に気になるよね~」


津久井は王宮に行き慣れているせいか説明を聞いていても詳しかった。


「じゃあ、さっそく王宮内に入っていきますか」


津久井に促されて豪華なエントランスに入っていった。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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