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LOST ~異世界だろうが恋がしたい~  作者: 鈴木 澪人
第一章

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いちな、王宮へ行く!(準備編) 2

元ロスト 高橋いちな

寮 生 ユージン・バトラー(士官学生)

    真島成人


ユージンの申し出にいちなは驚き


「えっ」


「うんうん、いちなちゃん、明日のこの時間空いてる?僕も学校を早く終えて商店街に行くから待ち合わせしよっか」


一人で納得しているユージンだが、こちらの世界の人だしお任せしてもいいのかなと思ったいちなは


「では、よろしくお願いします」


と頭を下げた。



次の日、いちなはユージンとの待ち合わせをする為に、商店街の一角で待っていた。


「予算足りるかな?」


一応こちらに来てからあまり無駄遣いをしていないのでがんばればなんとかなる金額までは準備したが…。


不安に駆られているいちなをよそに


「いちなちゃ~ん」


とユージンがのほほんといちなを呼ぶ


「あっ、ユージンさんとなる先輩!!」


今日は真島も一緒に帰宅したみたいだった。


「よっ!まだ攫われてないか?」


真島は笑いながらいちなに聞いた


「そんなに、ホイホイ連れ去られたりしませんよ。私どれだけ隙だらけなんですか!」


少し拗ね気味に真島の冗談に返事をした。


「聞いたよ~。いちなちゃん、大変だったね。てっきり魔法軍に入ったのかと思ってたよ」


「いえいえ、私には軍人さんをするには荷が重すぎますよ」


両手で全力で否定した。


「さてさて、今日の本題のお洋服選びに行こうか」

ユージンは、いちなと真島に声をかけた


「あっそうそう、男性だけだと困るから今日は僕の家から一人お手伝いさんを借りてきたんだ~。よろしくね」


ユージンは後ろにいるお手伝いさんをいちなに紹介した。


「今日は、バトラー家から派遣されました。よろしくおねがいします」


いちなは、驚いた。ロンの家にもいたけど、ユージンの家にもいるということは…


「ユージンさんもお貴族様系男子なんですか?」


「どうして、急に敬語なのよ~。いつも通りにしてよ!」


軽い感じのユージンをみてどう対応すればいいのか分からないいちなは真島に視線で助けを求めた。


「確かに、ユージンはそっち系だけど家族の人はすごく気さくでいい人だから甘えていいと思うよ」


「そうなんですか。なる先輩がそういうなら」


いちなは真島の言葉で少し安心する。

そんな二人をユージンは横目でみながら


「あれれれ?二人はそんなに仲良かったかな?」

先に見つけた自分よりも知らない間に仲が良くなっているので少し不機嫌になるユージン。


「そんなんじゃねーよ」

と言いながらユージンの肩を抱いてなだめていた


「早く目的のお店に行こうぜ!」


そのまま、ユージンが行こうとしているお店に向かって歩き出した。

後ろでお手伝いさんが苦笑いしている。ユージンがふてくされるのはよくあることなのだろう。


しばらく、商店街を歩いているとユージンが立ち止まる


「ここ!このレベルだと大丈夫だと思うよ」


ユージンが指したお店は、少し高級感のあるお店だった。


「早速入ろうぜ!」

真島は楽しそうにお店に入る。


「誰の洋服を買いに来たのか分かりませんね」

と笑いながらお手伝いさんがいちなに話しかけた。


「本当にそうですよね。女子の洋服選びって男子が一番面倒なヤツだと思ってましたよ」


お手伝いさんにそう伝えると


「フフフ、それはやっぱり相手によるんじゃないですか?」

と意味深な雰囲気を残してお店に入っていった。


「大人の考えは理解しにくい…」

グヌヌヌと言いながらいちなもお店に入った。


店の中は、ドレスばかりではなく色々なタイプの服が飾られていた。

ユージンは店内を軽く見渡すと


「今回は、パーティーじゃないからドレスじゃなくてもいいと思うよ。ワンピースでもいいし、セパレートのスーツとかもかわいいよね」


「そうですね。タカハシ様はかわいらしいので、こちらのワンピースとかもお似合いになると思います」


ユージンとお手伝いさんが二人で相談をし始めた。

いちなと真島はその風景を眺めている。


「こうゆう時っていちなちゃんも参加するもんじゃないの?」


「そうですね。私もなる先輩と同意見です。」


「んじゃ、ここにいるのおかしいだろ?」


「仕方ないじゃないですか、入る隙がないですし、意見を求められても困りますし」


「おーい、ユージンに丸投げするつもりだろ」


いちなは、胸を張って言った。


「そのつもりです!」


二人で話をしていると、ユージンが候補を絞ってくれたようでいちなを呼びに来た


「いちなちゃん!最終候補はこの三種類かな?どう?気になるやつある?」


ユージンが見せてくれたのは、かわいい系・大人系のワンピースとリクルートスーツ系の三点だった。高級店ならではの丁寧な裁縫でラインも綺麗に出ていた。


いちなは、う~んと悩みながらワンピースもいいけどスーツだとインナーを替えれば着まわせると思い。


「では、このスーツにしますね」と言った。


お手伝いさんもいちなと同じ意見だったらしく


「中のブラウスを替えれば色々着まわせるしいいですね」

と賛成してくれた。


「僕は、このかわいい系のワンピースがオススメだったんだけど、いちなちゃんが選んだのだから仕方ないね」


と肩を落としながら納得してくれた。

そして、スーツに合ったインナーと靴も揃えてお会計にいちなは向かった。


すると、ユージンがせっかくだしこの服を自分に買わせてほしいと言い出した。

いちなは、


「すっごく嬉しいのですが、気持ちだけで十分です。」


と丁寧に断ったのでユージンは諦めてくれた。


「また、機会があればね」

と最後に言われた。


お店を出ると、お手伝いさんはバトラー家に戻ると言ったので、最後にいちなはお礼を言って別れた。


三人は一緒に帰依荘に戻る。


「ユージンさん、今日は本当にありがとうございました」


買った洋服を嬉しそうに眺めながらユージンにお礼を言う。


「今度、このお礼に一緒にお茶しにいきましょうよ!」


と言うと、ユージンは喜んで


「うれしいな!謁見が終わったらお疲れ様会しようか!」


「俺も、参加する!」


ユージンの提案に真島も乗ってきた。


「えーいちなちゃんと二人でしたかったのに」


ブーイングを出しているユージンを無視して真島は笑いながら


「だから、俺も誘ってね」


といちなに伝えた。


最後までお読みいただきありがとうございました。

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