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LOST ~異世界だろうが恋がしたい~  作者: 鈴木 澪人
第一章

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いちな、なる先輩と遊ぶ! 前編

元ロスト 高橋いちな

陸軍 諜報課 ナルヒト・マジマ

食堂を見回すと真島が既にトレイをもってウロウロしていた。

いちなは走って真島に近づく


「すみません、遅かったですか?」


真島は笑いながら


「そんなことないよ。やっぱ朝のパンだけじゃ俺の体が許してくれなくてさ」


「お腹すいていたんですね…。」


「20代前半成人男性なめんなよ~」


と笑いながらさっそく昼食をトレイの上にポンポン載せていく


「20代前半成人男性パネー」


いちなは苦笑いしながら自分もトレイに乗せていくが、そこまでお腹がすいていないので真島の半分ぐらいの量だった。それを見た真島が


「そんなに少ししか食べなかったら大きくなんねーぞ」


と言い出したので


「残念ながら、第一次成長期も第二次成長期も無事に終了していますから!」


ふてくされて言い返していた。


「あはは、そうだな」


といいつつ二人で席に座って食べだした。


「「いただきます」」


この世界の人はあまり使わない言葉なので二人同時に言うといちなは笑いながら


「やっぱり、なる先輩はこっちの人なんですね」


としみじみ言った。


真島はあまり気にせず食べながら


「そうだな~。これは習慣としか言いようがないな。って言ってももう向こうの記憶がぼんやりしてきて覚えてない事の方が多いかも」


いちなは、余計な事と言ったかもと思い少し切なくなる


「なる先輩」


真島は一度食べるのを止めて


「そんなに、暗い顔するなよー。仕方ないじゃん。なっ前向きに考えようぜ!」


いちなは、ご飯をガツガツ食べる真島の横顔を見る。

そういえば、この人の事何も知らないんだな~と思った。


自分と同じ国出身ということもありルークやロンよりも信頼してしまう。


「何?どうしたの?」


真島は視線を感じていたらしくいちなの方を向く。もちろんお口は休まず動いていた。

ほぼ食べ終えていたいちなは、頬杖をつきながら


「いや~。そういえばなる先輩の事何も知らないな~って思いました」


真島は目を丸くした後


「んじゃ、午後から教えてあげるよ」


と残りのおかずを食べ終えるとキメ顔が言った。


「先輩、口にソース付いてますよ」


真島はあちゃ~、今のかっこつけたのにと言いながらソースをペーパーナプキンで拭いた。


昼食を食べた後、二人で遊ぶためにロスト商店街へ向かった。


「いちなちゃん、ここで遊んだことある?」


「ないですね。お買い物とかカフェぐらい?」


真島はそっか~と言いながらお遊びプランを練ってくれているようだ。


「よし、んじゃあそこ行こうぜ!」


真島が指した場所は「みんなの遊技場」と書いてある看板だった。


「え~入った事ないですよ」


「そっか、まあ、向こうで言ったらゲームセンターみたいなもんだな」


遊技場の中は商店街にしては広く、いくつかのゲームが並んでいた。


「さすがに、アーケードゲームみたいなやつはないけど、ほら、いちなちゃんこういうの夜店で見たことあるでしょ?」


的当てやボール入れなど大型テーマパークの屋外の施設によくあるやつが所狭しとならんでいた。


「うわぁ~すごいですね!」


「いちなちゃん何かチャレンジしてみる?」


真島はいちなにゲームを進めていた。


「あっ私あれやってみたいです」


いちなが選んだのは、9つの的があり縦・横・斜めのどれかを3つ当てると景品がもらえるというやつだった。


「おっんじゃ早速やってみようぜ」


「はい!」


真島は店員にお金を渡すと、ボールを5つもらった。それをそのままいちなに渡す。


「じゃあ、がんばれ!」


いちなは、うんと頷くと次々とボールを的に向かって当てて行った。

見事に的に当てたいちなは、黒いウサギのぬいぐるみをもらった。


「いちなちゃん、部活って何してたの?」


真島が笑いながらいちなに聞いた。


「はい、中学はソフトボールで高校はライフル射撃部ですね!」


自慢げにウサギを見せながら言った。


「そりゃ、このゲーム楽勝なわけか…」


真島は苦笑いした。


最後までお読みいただきありがとうございました。

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