いちな、陸軍へ行く! 2
元ロスト 高橋いちな
陸軍 諜報課 ナルヒト・マジマ
「おっ、起きた?おはよ!」
真島は一応服を着ている状態だったので
いちなは、視線をどこに持っていったらいいのか分からずオロオロする。
「ごめん、ごめん、髪を拭きとるから」
一度風呂場に戻り、魔法で髪を乾かしてからいちなのいる部屋に戻ってきた
「おまたせ~」
「いえいえ、大丈夫ですよ」
「とりあえず座る?」
真島が仮眠していたソファーではない方を指さし、いちなもそこに座った。
しばらく無言になる
「出て来ちゃいましたね…」
ぼそっといちなが言った。
「でも、いちなちゃんの意思じゃなかったんでしょ?いいんじゃない?」
「なる先輩に迷惑かからないですか?」
「ん、大丈夫。ちゃんと上官に許可をもらっているから」
「ありがとうございます」
いちなは改めて真島にお礼を言った。
「どういたしまして。と、これからどうしようかね?」
真島はいちなを見ながら思案する。
「寮に帰りたいですかね?」
いちなは本音を漏らす。
真島もその本音を聞きながら「そうだよね」と答えた。
「でも、そのまま帰るのももったいないし、ちょっと遊んでから帰ろうぜ!ほら、この前約束したじゃん!たまに遊んであげようって!あれを今日実行するわ」
真島の優しさに少し涙腺がゆるみそうになるいちな
「…今日はよろしくお願いします!」
運動部特有の元気な声でかえした。
「まずは、この場所から出なきゃだな~」
真島はちょっと待っててと言うと部屋から出て行った。
部屋に一人になったいちなはソファーに凭れると小さい溜息をついた。
「今頃、魔法軍の施設どうなってるんだろ…」
誰も答えてくれなかった。
ロンさん達、嫌いじゃないんだけどどうして、私を閉じ込めたのかな?
一緒に住もうだなんて、恋人でもないのに同棲なんか出来るわけないし
ん~こちらの世界ではそれが当たり前なのかな?
ちょうどいいやなる先輩に後で聞いてみよ。
いちなが一人でグルグル考えていると、真島が部屋に戻ってきた
「お待たせ~。これ着てみてよ」
真島はグレーの制服を手に持っていた。
「これって学生服ですか?」
真島から受け取ったいちなは確認してみる。
「そうそう、こっちに所属が内定している友達に借りてきた。いちなちゃんより少し背は高いけど多分行けると思う」
そう言われたので、いちなは仮眠室を借りて着替える事にした。
「あっ靴はそれでいいと思うから」
しばらくすると、いちなが仮眠室から出てきた。
「うん、そっちも似合うよ」
グレーの上着にタイトスカートだった。確かにいちなには大きかったがスカートが長く見えるだけどそこまで違和感はなかった。
「女性から借りてきてくれたのですか?」
いちなは、申し訳ないな~と思っていたら
「違うよ、女装が好きな友達…かな?」
最後は疑問形になっていた
「なんか、聞かなきゃ良かったです」
いちなが苦笑いをしたので真島も一緒に笑った。
「じゃあ行くか~。朝ごはんまだだろ~。この時間なら屋台も始まってるよ!」
「えっ屋台ですか!行ってみたいです」
「あっでもこの魔法軍の制服どうしたらいいですか?」
「そうだな~。こっちから洗濯して返却しとくわ。」
「では、お言葉に甘えて!」
と言いながら真島が指定した場所に魔法軍の軍服を入れた。
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