いちな、魔法軍から脱走!
見習い魔法師 高橋いちな
士官学生 真島成人
今回は短めです。
「なる先輩!どうしたんですか」
いちなは思わず声を出す。
「しぃー」
真島は自分の口に人差し指を立てる。
いちなは自分の手で口をおさえながら頷いた。
「どうしてここが分かったんですか?」
「ああ、今日は、練習棟でいちなちゃんを見かけたんだよ」
「そうなんですよ。少し魔法の練習をしに行きました」
「ユージンがいちなちゃんを見つけたよ」
久しぶりに聞く名前になつかしさを感じる
真島は突然真剣な表情をする
「ところで、どうしてここにいるの?」
「分からないです。外に出ることは駄目って言われて」
「いちなちゃん、ここを出たい?」
いちなは、少し考えてから
「そうですね。寮に戻りたいです」
いちなは笑って答えたつもりが、目が少し熱くなる。
「いちなちゃん…」
真島は突然タグメッセージをどこかに飛ばす
「えっこの施設内でタグメッセージは禁止なんじゃ」
「それは、軍部に所属していない一般人だけだよ」
と笑いながら答える。
しばらくすると、メッセージが返ってきたらしく内容を確認した後
「よし、こちらの許可は出たと。さて、いちなちゃん、行こっか」
そう言いながら真島はいちなに手を差し出す
「えっどういうことですか?」
「いちなちゃん、寮に帰りたいんでしょ?じゃあ帰ろう!」
「どうやって」
真島はベランダを見下ろして
「ここからかな?」
いちなは、頷きながら
「服はどうしたらいいですか?着てきた服でもいいですか?」
真島は少し考えてから
「あの、魔法軍の軍服をきて、着てきた服は持っていこう」
「はい!着替えてくるので待っててください」
いちなは、クローゼットに戻って真島の指示通りに着替えてくる
真島はいちなの軍服を見て
「スゲーかわいいな」と言いながらいちなの持ってきた服を自分の鞄に詰めた。
「じゃあ、行くか、舌噛むから叫ばないでね」
と言うといちなをお姫様抱っこし、ベランダから垂直に
落ちた
いちなは声を出すのをこらえたが余りの重力に耐えきれず途中で気を失った。
真島はあらかじめ手の甲に仕込んでいた魔法陣に魔力を流すと
夜の闇に消えるように転移した。
最後までお読みいただきありがとうございました。




