いちな、魔法を教わる! 6
魔法師見習い 高橋いちな(元ロスト)
オーモンド隊 隊 長 ロン・オーモンド(少尉)
副隊長 イアン・グレイ
午後は実践練習はせずに、オーランド隊の部屋で書類のお手伝いをした。
「軍の書類を私が見ても大丈夫なんですか?」
いちなは、書類を整理しながらイアンに尋ねた。
「う~ん。まぁ~そんなに重要な書類は入ってないから大丈夫だと思う」
微妙なんですね…。そうですよね。
今部屋にはいちなとイアンの二人しかいない。
リズとエリーは他の隊と見回りに、ロンは会議に出席している。
イアンと二人になることに不快感を表していたがさすがにいちなを連れていくことができず
グズグズいいながら部屋を出て行った。
いちなは、書類を机に置くと
「グレイさん、私いつまでここにいるんでしょうかね」
ロンに聞いたことと似たような質問をしてみた。
イアンは書類にサインをしながら
「さぁ~。私にはなんとも言えませんが、隊長は何か言ってませんでしたか?」
「一緒に住めばもう少し自由をあげるって言われました」
その言葉に驚いたイアンはいちなの方を見る
「そうですか…」
なんとも言えない表情をしたイアンは
「タカハシ殿はその……隊長に対して何か感じたりするのでしょうか?」
「そうですね…。始めはロスト対策室の担当の方と聞いてすごく頼りにしていました。仕事先の面接とかも一緒に行ってくれましたし、でも、魔法軍所属って分かってからは、こうなんて言うんですかね、眠らされるわ、軟禁されるわで何考えているのか分からないです」
思っている事を素直に話したいちなは少し気持ちが楽になった。
しかし、イアンの表情は冴えない
「そうですよね。タカハシ殿からしたらそう見えますよね」
「あ~あ、一緒にお買い物している時が一番楽しかったかもしれないです」
いちなはそれを言い終えると、書類整理を再会し始めた。
イアンも何も言わずに同じく再開した。
そのまま、夕方になりいちなを客室に返すためにロンが一回隊の部屋に戻ってきた。
そして、いちなを送り届けると
「また、夕食を持ってきます。しばらく時間があるのでこの部屋で待っていてくださいね」
と言うとどこかへ出かけてしまった。
外側から鍵をかけて。
いちなは、夕食までの時間を潰すためにお風呂に入り一息ついていた。
しばらくすると、ロンが夕食のカートを持ってきていつものようにいちなと一緒に食べた。
今日の午後の話しを少しした後、再びロンはカートを持って部屋をでる。
「また明日、朝食をもって来ますね。おやすみなさい」
「おやすみなさい」
いちなは寝る準備をして、ソファーでボーっとしていると窓にコツン、コツンと何かが当たる音がする。
「えっかなり怖いんですけど」
思わず独り言がでてしまう。
それでも気になったので音がなる方へ近づき窓を開けると
「夜遅くに、女子の部屋を訪れるのはマナー違反だけど」
「こんばんは!」
全身真っ黒の服を着た真島がニカっと笑いながら現れた。
最後までお読みいただきありがとうございました。




