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LOST ~異世界だろうが恋がしたい~  作者: 鈴木 澪人
第一章

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いちな、魔法を教わる! 4

魔法師見習い 高橋いちな(元ロスト)

魔法師団長 ハリス・フルーム

魔法師副団長 ニコラス・モーエン

オーモンド隊 隊長 ロン・オーモンド(少尉) 

ハリスはそんな二人を遠巻きに眺めて

「二人は本当に仲がいいのかもしれないですね」

と嬉しそうにニコに言った。


ニコは

「俺にはイマイチ分からないが、タカハシは今の状況でそんな気持ちになれるのかね」

と怪訝な表情で言った。


「それは、どういう意味ですか?」


「タカハシを家に返してないんだろ?別に、罪を犯している訳でもないのに、彼女から自由を奪う意味が分からんという事だ」


ハリスは拗ねた表情で

「どこかに所属されたら困ります」


「この状況で、魔法軍に来てくれると考える方がおかしいぞ。ハリス、よく考えるんだ」


ニコの言葉に納得がいかないハリスは、無言になる。

分が悪い時のハリスの行動なので、自身もあまりよろしくないと考えていることが分かってニコは少し安心した。


小走りで走ってきたいちなとロンが追いつくとハリスは気を取り直して


「ここから先は、他の軍や学生達も使用する施設となります。私達がいるので絡まれることはないと思いますが、気をつけてくださいね。」


と言いながら、魔法軍の施設とは違う場所へ移動した。


今回は機密性を重要視し、室内での実践となった。

ハリスが受付で予約していた場所の確認が終わると皆で移動した。

その指定された場所に入ると、部屋というよりも小さめの体育館という感じだった。


「思ったよりも大きい部屋なんですね」

いちなが感心したように言った。


「そうですね、実際使用するときは、空を飛んだりもしますからある程度の天井の高さが必要ですね」

ハリスはそう言うとロッドを取り出し、自分の足元に向けフライと唱える。

すると少しずつその場から宙に浮いてロンに向かってロッドを振った。

ロンは慌てて近くにいるいちなの肩を抱くとペーパーナイフ型のロッドを取り出しガードした。


「師団長、急に攻撃してくるのはやめてくださいよ!」


ロンは珍しく怒りながらハリスに抗議した。

ハリスは、ゆっくりと降りながら

「ごめんね。いちなさんにロンの素敵な所をみせてあげたくて。ねっ、いちなさんロンはこんなにすごい魔法師なんですよ」

と謎のアピールを始めた。


それを見てあきれているニコも話し始める

「この空間は結界が張ってあり、あるレベルの攻撃魔法を放っても破壊される事はない。ただし、練習で使用する場合は上官の許可がいる。隊ごとの練習やいくつかの隊の合同練習、他の軍との連携演習など色々な時に使用されるんだ」


「もちろん、学生たちが自主練習で使用する事も可能だ。その時は、担任に許可を貰う必要があるけどな」


ニコは改めていちなを見ながら

「んじゃ、基本的な攻撃魔法とか練習しようか」


ニコは始めに魔相環をいちなに見せた

ニコの魔相環は4時から7時の間で青から紫の光が輝いていた

「俺の魔相環はこんな感じだ。攻撃のメインは水だな」

と言いながら掌を上にし目をつぶると水が湧き出てくる。溢れる水は重力を無視しそのまま天井に向かって高く上がる。ニコは目を開け、そのまま水を握ると一瞬で大剣の形に創造された。ニコの大きさに合った大きな剣だった。


「すごいですね…」

それ以上の感想をいうことができないいちなは、ただただ驚いていた。


その表情に満足したニコは

「今回は初回特典大サービスだな。」と笑いながら自慢してきた

ニコのそれは、ロッドと言うよりも魔剣に近い感じだった。


「ロンばかり見せ場を作るのもつまらんしな」と言いながらそのロッド(剣)を一振りするとすごい勢いの水の刃が飛ばされた。


ニコの魔法を見せてもらった後、ハリスがいちなに

「いちなさんはどうしますか?あなたならどのようにして戦いますか?」

その問にいちなは真剣に考えた。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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