いちな、魔法を教わる! 1
ロスト 高橋いちな
魔法師団長 ハリス・フルーム
魔法師副団長 ニコラス・モーエン セリア・ミルズ
いちなは、ハリスの後ろを付いていく。
やっぱり他の軍の人とすれ違うと驚かれるが、ハリスが傍にいるのですぐに敬礼をされる為そこまで違和感は感じない。
エレベーターホールでどこかに転移し、しばらく歩いているとひとつのドアの前でハリスが立ち止まる。
「ここが、副師団長室だよ」
といちなに伝えると、ノックした。
「私だよ、入るね」
「どうぞ」
ハリスの声に反応し中から男らしい声が返ってきた。
そのままハリスが入室するとそこには、華奢な人とごっつい人の二人がいた。
「ニコ、セリア、この子が噂のタカハシ・イチナさんだよ」
ハリスが早速いちなを紹介する。
「初めまして、高橋いちなです」
いちなは、お辞儀をして二人をみる。
「初めまして、セリア・ミルズよ。よろしくね」
すごく綺麗な人だ。中性的だけど女性かな?
「俺は、ニコラス・モーエンだ。よろしくな。」
すごくごつい人だ、魔法師に見えない。肉体派って感じがする。
「じゃあ、いちなさんはこっちに座ってくれるかな?」
ハリスにうながされていちなはソファーに座る。
ハリス、ニコ、セリアもそれぞれソファーに座った。
「いちなさん、早速だけど魔相環を出してみてくれる?」
「はい」
いちなは、ハリスの言われた通り魔相環を出現させる。
相変わらずの銀色の縁取られた全色が輝いている。
初めて見るニコとセリアは息を詰める。
「これはすごいな…」
「そうね。私も初めて見るわ」
ハリスは続けて
「ロン達に見せたロッドも見せてくれるかな?」
「あっいいですよ!いいのができたんですよ!」
ちょっと見てくださいといちなは言うと掌を上にしてロッドを召喚させた。
「ロンさんには言ったのですが、実はロンさんが愛用しているペーパーナイフの形を元に創造してみたんですよ」
嬉しそうに、ロッドの形を三人に説明した。
「ここの、飾りは本当は普通の革のキーホルダーだったんですが、この形状に変化してしまって、もう取れないみたいなんです」
いちなの説明にハリスはうんうんと相槌を打つ
「もしよろしければ、私も触っても良いですか?」
「あっでも、ロンさんは無理だったのですが…」
「それでも、ぜひお願いします」
ハリスが必死にお願いするのでとりあえず渡してみた
ハリスの手の上に乗せた瞬間やはり粒子になって跡形もなく消滅した。
ここまでの段階でニコとセリアは言葉で表現することができなかった。
「あぁ~本当にいちなさんのロッドを触ることはできないんですね。それにしても本当に素晴らしいです。魔法を学べばもっと自由に使用することができますよ」
ハリスは興奮しながらいちなに話しかける。
「はい…。そんなに使うつもりはないのですが」
「セリア、こんな感じなんだ。いちなさんに魔法について色々教えてくれないだろうか」
ハリスはセリアを見つめながら言った。
「わかりました。師団長の気持ちに答えれるようにがんばりますね」
ハリスはそれを伝えると、席を立ち
「では、私はこれで失礼するよ。いちなさん分からないことがあればいっぱい聞いてね」
「はい。分かりました」
ハリスは部屋を出て行った。
いちなは、もう一度セリアを見て
「よろしくお願いします」
とお辞儀をしながら言った。
セリアは笑いながら
「そんなに堅苦しくしなくても大丈夫よ」
「そうだ、そうだ。冷たい感じに見えるかもしれないが話すと普通だから」
「俺は、書類作業に戻るわ。セリア後は頼む」
と言ってニコは自分の席に戻っていった。
「じゃあ、魔法のお勉強でもしましょうか」
最後までお読みいただきありがとうございました。




