いちな、ロンに捕らわれる?
ロスト 高橋いちな
オーモンド隊 隊長 ロン・オーモンド(少尉)
※R15 出血表現あり。
いちなは、パチリと目を開けた。ここはどこだろう?魔王城ではなさそうだけど。
少し重い体を起こそうとすると、天蓋ベッドの上から吊るされているカーテン越しにいちなが起きたことを知ったロンほカーテンを開きいちなを確認した。
「いちなちゃん!」
いちなに異常がないか目視で確認していく。
特に変わりが無い事を知ったロンは、ベッドに上半身だけ倒れこむ
いつもはきちんと着ていると思われる軍服も襟元が着崩れていた。
「良かった…僕のかけた魔法が強すぎたのかと思った…。」
そんな安心したロンをみながらいちなは「よかったね~」と一瞬一緒に喜ぼうと思ったが
ふと気づく
「ロンさん、私に何か言わなければいけないことありますよね?」
思い出した怒りを歯で噛み殺しながらロンに話しかける。
「そっそれは、誤解で!!」ロンは弁明しようといちなと距離を詰めようとした
いちなは急に怖くなり守ってくれるようにとロッドを心の中で呼び出す。
「うわっ」ロンは、瞬発力でいちなが呼び出したロッドをギリギリ避けることが出来たがいつもより長く先端が鋭利になったそれは、ロンの喉元を狙った。
「うっ」驚きの後にチクリと痛みが走る。着崩れていたのも原因のひとつだが刃先が少し触れロンの喉ぼとけの上に横に切れた後が出現しじんわりと出血する。
「キャァ」思わず声がでてしまう。
いちなはロンを傷つけた感覚があったのだろうかロッドを持っていた両手が震えだす。
ロンは自分の首を触って出血の量を確認したあと
「ああ、これぐらいなら…」と話始めたが
いちながせっかく自分で開けた距離を直ぐに詰めてきて、ロンの切れた喉を優しくなでる
「おねがい、治って…」
祈る様にささやくと指先から白銀の粒子が集まりロンの首元を優しく包み込み弾けた
切り傷が無くなった事を確認できたいちなはちいさく「良かった」といいって再びロンとの距離を取ろうとした。
が
「ダメ…」
甘えた口調でいちなが距離を取ろうとしたことを拒絶するとそのまま抱きしめる。
こっこれ二回目だよ、仏の顔も…
いちなは、体の力を抜くとロンは受け入れてもらえたと思い「いちなちゃん…」と嬉しそうに声をかける。
いちなは、ロンの方を見るとニヤリとした後
「ロッド」と言うとロッドの持ちてをロンに向けて
「伸びて!」と叫ぶとロンのみぞおち目掛けて如意棒の様に伸ばして攻撃した
「うっ」
勢いがついた状態で突かれた為、痛みでロンはいちなを離してうずくまった。
その隙をついていちなは、ベッドの端に逃げた。
「っつたく、油断も隙もない!ロンさんそれでさっき私を眠らせたでしょ!」
と掛け布団を引き寄せてロンに怒りを向けた。
「そっそれにこれは、物理だから、攻撃魔法じゃないからセーフですっ!」
大丈夫かな~?といちなは自分のタグを取り出して色々な方向から確認している
みぞおちの痛みから復活したロンはいちなの不思議な行動をみながら
「いちなちゃん、急にタグを取り出してどうしたの?」
いちなは少し焦りながら
「えっ魔王の爪痕が無いかの確認ですけど?」何か?
ロンはその光景を見ながら大声で笑い始めた
「いちなちゃん!何言ってるの?それは…」
君に危害が加えられるのを防ぐためだよと答える前に少し考えた…
そして、目を細めながら
「そうだね、今回は物理での攻撃だったから大丈夫だったけど、魔法を使うと」
いちなを見つめながら
「分かってるよ…ね」
いちなは、コクコクと頷くと安心してタグを片づけた
「でも、本当にロンさんが悪いと思うんですけどね…」
納得していない様子を少し距離の離れた場所から見ていたロンは
「ちなみに、いちなちゃん。魔法を習う前に小さい子ども達が教わることがあって…」
「えっ振り回さない以外もあるんですか」
「ロッドで人を叩かないだよ」
「・・・。嘘だ」
いちなは、体育座りをしたまま頭から掛け布団をかぶりしばらく出てこなかった。
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