いちな、魔法軍に呼ばれる! 3
ロスト 高橋いちな
オーモンド隊 隊 長 ロン・オーモンド(少尉)
副隊長 イアン・グレイ
隊 員 エリノア・バントン(エリー)
嬉しくなったいちなは、ロッドをロンに見せようとするが、反応がない。
「あれ?どうしたんですか?」
「申し訳ありませんでした。」魔法を放ったエリーがいちなに謝罪をする。
いちなは、手をふりながら
「こちらこそ、きっと魔法が暴発したと思ったんですよね?」
「…すみません」
いちなの予想が当たっていたみたいでエリーの顔色が悪い。
「エリノア・バントン、この件については後で話し合いをします。今はこの場を離れ指示がでるまで自宅で謹慎してください」
イアンがとりあえずの指示をだす。
「あの…少し厳しくないですか?」
いちなはイアンに向かって言う。
「タカハシ殿いくら隊長の危機があったとはいえ、この施設内の公共の場での攻撃魔法の使用は厳禁です。例えばシールドを張るという選択もありました。」
「そうですか…」
「タカハシ様、私の判断ミスであなたの命を危険に晒しました。これを機にもう一度自分を見つめなおします」
最敬礼をしてから、その場を去った。
ロンもイアンの判断を否定する感じでは無かったのでこれが正しかったのだろう。
「いちなちゃん、そのロッド見せてもらえる?」
ロンは何事も無かったようにいちなにロッドを渡すように言ってきた。
「あっいいですよ。デザインはロンさんのやつを少し改良したんですよ」と言いながらロンに渡した。
ロンが「ありがとう」と言って持った瞬間ロッドは白銀の粒子になって消える
「あっアレ?」いちなは驚いてロンの手を見る。ロンも自分の手を見た
「ちゃんと渡しましたよね?」
「うん、確かに一瞬だけど触れた気がしたよ」
イアンが「もう一度出せますか?」と言ってきたので
「出来るかな~」と言いながらさっきのロッドを想像するときちんと手の中に収まっていた。
その様子を見ていた、ロンとイアン
「使用者登録ですかね?」
「そうだね~」
消えた理由が分かったみたいだ。
「なんですか?使用者登録って」
「いちなちゃん、専用ってやつかな。それにしてもすごいねそのロッド」
いちなが持っているロッドを近くから覗くように見る
「そうそう、これがこの前一緒にお買い物に行った時に買ったキーホルダーですよ!」
といって、いちながロンにみせた装飾品はロンが記憶している限りでは同じものには見えなかった。
「えっ本当?」
もう少しよく観察すると、革の部分はチェーンに屑魔石はいちなの魔力が封入されている水晶に置き換わっている。
「綺麗だね」ロンは思わず言葉が漏れた。
「そうですね。これだけ繊細な装飾のされたロッドは見たことがないですね」
となりでイアンも感心していた。
「フフフ、そうですか」まるで自分が誉められた気分になったいちなは素直に喜んだ。
「まぁ~でもあまり使い道がないですけどね~」と言いながら適当に振り回していた。
すると、振り回している手首をロンがガシッと掴むと
「魔法を使う時に一番初めに教えられることって何だと思う?」
ロンがいじわるな顔をしながらいちなに聞いてきた。
「人に危害を加えない?」
その答えを聞いてロンは笑いながら
「そうだね~。でもその前にもっと小さい子にいう言葉なんだけど…」
イアンの方を見ると
「4、5歳の子どもに言いますね。」
「「ロッドを振り回さない事!!」」
ロンとイアンが声を揃えて言った。
【質問コーナー】
Q.ハリス師団長のお部屋にはいつ着くのですか?
A.次回着きます。
最後までお読みいただきありがとうございました。




