いちな、役所に呼ばれる! 2
ロスト 高橋いちな
ロスト対策室 室長 ローラ・タイラー 室長補佐 マーク・パイク
マークに置いて行かれたいちなは二階をウロウロしていると役所の人に声をかけられたのでローラの部屋を尋ねると意外と近くだったので安心していると。ローラの部屋が近くなるとマークの顔だけが出ていたのが見えたので「コワッ」と思いながらもその場所まで行く。
ノックしようかなと一瞬考えたがマークがそのままサッとドアを開けたので失礼しますと言いながら部屋に入った。
書類作業をしながらいちなを一瞬みたローラが
「うちのマークは拗らせ系だから、駄目よ恋愛の話をするのは」
と釘を刺されてしまい
「誠に申し訳ございませんでした…。」とマークに向けて謝罪した。
さっきの質問がまだ残っているマークは耳を赤くしながら
「こちらも大人げなくてすみません」と言われた。
その様子を見終わるとローラはいちなをソファーに座らせて早速本題に入る
「やっぱり昨日の魔王の爪痕が軍関連に異常な速さで伝わっているの」
「なにか不都合とかありますか?」
ローラは少し考えながら
「あなたの所在を知ろうとするし、やっぱり一番辛いのは囲い込みかな…。本来はロスト対策室が対応するんだけど軍部は強いものに惹かれるよね」
「でも、私が嫌がればやはり魔王の爪痕が残される可能性が出てきますよね?」
「そこらへんはみんなプロだもの色々対策をしてくるんじゃないかな?」
「どうすればいいんですかね…。」
いちなは途方に暮れる
「うちももう少し権限があればいいんだけど、所詮この地域の特殊な課だから上層部に掛け合うぐらいしかできないのよね」
ローラはいちなの目を見ながら
「周囲が色々言ってくるかもしれないけど、最終的には自分で判断するんだよ」
いつになく真剣な表情で諭されるので
「はい、分かりました」
と答えた。
話が一区切りしたところで室長室のドアがノックされる。
ローラが入室許可を出すと
「高橋いちな殿 今朝届いた魔法師団からの封書はご確認して頂けたでしょうか?」
水色の軍服を着たロンが後ろに数名の同じ制服を着た人たちと入室し、いつもとは違う口調で話しかけられた。
「あっ、ロンさんこんにちは。ちゃんと読みましたよ」
ロンは、その言葉を聞いて一つうなずくと
「では、書面通り今から魔法師団へのご同行を願います」
その言葉のタイミングでロンはいちなに手を差し出した。
いちなは対応に困りローラを見ると
「ごめんね、召喚されているみたいだからオーモンド魔法軍少尉のいう通りにしてもらえる?」
いちなは、素直に頷き手を引かれるとローラとマークは席を立ち最敬礼をしながら
「フルーム魔法師団長に高橋いちなはロストであることをお忘れなくとお伝えください」
その言葉を聞いてロンは頷くといちなを連れて部屋を出た。
今まではローラの方が上司の対応を取っていたがこの時点ではロンの方が立場が上なのかな?といちなは連行されながら思った。
「オーモンド少尉、私はこのまま直接魔法師団に行くのですか?」
ローラの部屋を出た後、いちなはロンに質問した。
「そうですね。師団長が早急にお会いしたいみたいなので申し訳ありませんが」
「そうですか…。」
それ以上は何も言わず目的地まで連れていかれた。
いちな達が退出するまで頭を下げ続けた二人はドアの閉まる音が聞こえたのを確認した後
同時に頭を上げる。
ローラはソファーにマークは自分の席に座ると深いため息をついた。
「連れていかれちゃいましてね」マークは閉まったドアを見つめながら言った
「先に確保し話ができただけでも上出来よ!」ローラは持たれたまま上を向く
「いちなさんにまた会えるでしょうか?」
ローラは笑いながら
「さすがに、消されるとかないでしょ?」
できれば、本人の自我が残っていればいいけどね。と思いつつ
何かを思いついたのか体を起こしマークを見ると
「もしかして、私たちは傅かないといけない意立場になったりするかもね」
ローラの言いたいことがイマイチ分からないマークは
「はぁ~」と気のない返事を返した。
魔法師団 少尉 ロン・オーモンド(旧ロスト対策室所属)
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