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LOST ~異世界だろうが恋がしたい~  作者: 鈴木 澪人
第一章

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いちな、お貴族ストリートへ行く! 7

ロスト 高橋いちな

ロスト対策室 ロン・オーモンド

 パラディウム・ストリートの入り口に戻った二人は既に待機していた馬車に乗りそのままいちなの寮へ向かう


「あっ、ロンさんこの服どうすればいいですか?」

寮に戻ってクリーニングみたいなお店があるか森園さんに確認しよ。


ロンはにっこりと笑いながら

「いちなちゃんすごく似合ってるし、そのまま着てもらえると僕もうれしいよ」

と服までプレゼントする予定だったみたいだ。


「…今度何かお礼をさせてくださいね…。」

返却することを諦めたいちなは、ロンに提案すると。


「うん、そちらの方が僕も嬉しいかも」

ロンにも納得してもらったのでほっとしたいちなだった。


それから、次の仕事は夜営業になるという話をロンにし、少し顔を顰めたが

「気を付けてね」とだけ言葉を貰う。


気が付くとロスト商店街に着いていたので、ロンに帰依荘まで送ってもらうと


「今日は、お買い物に連れていってくれてありがとうございました。」


「いいえ、ちょっと思っていた予定とは違いましたがすごく楽しかったよ。」


「はい、そうですね。次は明後日の夜営業の仕事前ですかね?」


「そうですね。また迎えに行きます」


と簡単なお仕事の話をして別れた。



 いちなは、ロンの家で預かってもらっていた自分の服に着なおし寮母の森園さんにクリーニング店みたいな場所があるか確認すると、「あるよっ」って言われたので場所を教えてもらいそのままそのお店に行き今日来たばかりの服を預けた。


 寮に戻り少し早いがお風呂に入りメイクや髪を入念に洗った。

再び部屋に戻りスッキリしたところで、今日の荷物の整理を始めた。


自分で初めて買った小さな石が入ったキーホルダー

ロンに買ってもらった髪飾り

ルークにプレゼントされた髪飾り


自分で買った物以外は普段使いができそうにないが、特別な催し物があったときに付けれたらいいなと思いながら、それぞれ入っていた肌触りのいいアクセサリーケースに収納する。

自分で買ったキーホルダーは何につけるか悩みながら手に持ってしばらく見つめていた。


夕食を食堂で仲良くなったキャリーと食べてそのまま部屋に戻る。

一息ついていると綺麗な光が目の前に現れた、いちながそっと触れると文字に変わり


『今日は、偶然だが一緒に食事をとれて楽しかった。ぜひ次は二人で出かけたい

                          ルーク・クレアシオン』


ルーク王子からのタグメッセージだった。

確認のメッセージかな?と思いつつとりあえずすぐに返信しないといけないと思いいちなもタグメッセージの返信をする。


まず、ロッドを創造し机に向かって文字を書き始めた


『今日は、素敵な昼食と髪飾りをありがとうございました。ルーク王子の時間がある時に

 ぜひご一緒させてください 高橋 いちな』


と文字を滑らせて、タグを握り「ルーク・クレアシオンへ」と唱えると

白銀の光に包まれて空の向こうに飛んで行った。


我ながら上出来だ!と満足したいちなは、眠くなったのでそのままベッドで眠りについた。

夜、すべての執務を終えて部屋に戻ったルーク。

昼食は、ティテイと二人で取る予定だったが、いちなとオーモンドが一緒に買い物に来ていた場面に出会い動揺しているところを目ざとく妹に見られた。見つめあう二人をみてなぜか不快感に襲われる。いちなは、その魔力があれば自分と同じ場所で働くこともできたのだが、それを選択せず普通の生活を選んだのだ。私はこれ以上介入することはない。だが、オーモンドに髪飾りを貰っているいちなを見るとどうしても許せなく昼食までの間に自分も髪飾りを用意した。受け取ってはもらえたがその質の高さは理解できているらしく、普段使いはしてくれないだろう。でも、どうしても渡したかったのだ。

 二人で会う事の約束を取り付けたが話の流れの承諾だと思われるのが嫌で、さきほどタグメッセージを送ってみた。返事は来るだろうか…。悩んでいると、空から白銀に輝く光がこちらにやってくる。

『今日は、素敵な昼食と髪飾りをありがとうございました。ルーク王子の時間がある時に

 ぜひご一緒させてください  高橋 いちな』


彼女の魔力の色で描かれた文章は優しく、やわらかく言葉で表せない感情が湧き上がる。

このままこのメッセージがここに残ってくれればいいのに

読み終えたメッセージは白銀の粒子となって消えていった。


髪飾りの光を反射した彼女の瞳を思い出す。


「もっと、もっと近くに、いちなを触れることができる距離に…。」

消えた粒子の後をそっとなぞりながらルークは想いを口にするのだった。



最後までお読みいただきありがとうございました。

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