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LOST ~異世界だろうが恋がしたい~  作者: 鈴木 澪人
第一章

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いちな、お貴族ストリートへ行く! 3

ロスト 高橋いちな

ロスト対策室 ロン・オーモンド


すると、一軒の小物を扱っている店を見つける。


「あのお店に入ってもいいですか?」


気になったのでロンに尋ねた。


「うん、いいよ。入ろう」


颯爽とロンが先に進みドアを開けてくれる。


いちながお礼を言いながら店内に入ると少し高級だけどかわいらしい小物が所せましと飾られていた。


「かわいい…。」いちなは感想を漏らす。


日本にいた時は気が向けばいつでも立ち寄ることができそうな場所だったがこの世界ではそれすらも機会がない。

ついつい嬉しくなって子どもが親の手を引くようにロンを連れていこうとする。


「あっすみません…。」

大人げない行動に我に返ると


フフフとわらいながら

「いちなちゃんも女の子なんですね」と言いながら一緒に店内を回ってくれた。


いちなは、財布と相談しながら小さな石が編み込まれたキーホルダーを手に取り

購入する事にした。


「この石は屑石だけど魔石だからちょっとした付与だったらできるかもしれないですよ」

と店員に言われながら包んでもらった。


もちろんロンが支払うと言ったが初めてのお給料(プラスちょっと貯めていたお金)で購入することを強く希望したので諦めてくれた。


「ありがとうございました」


店員のさわやかなお礼とともに店をでる。


「付与って難しいですか?」

いちなは嬉しそうにロンに尋ねた。


「ん~いちなちゃんだったらフルーム師団長に直接指導してもらえそうですけどね。多分、できると思うよ」


と希望的感想を言ってもらえたのでいちなのテンションはもっと上がる。


「いちど、ハリスさんに聞いてみようかな~」

いちなはホクホクしながら独り言を言った。


そんないちなを見ながら

「次は、僕が行きたいお店に行ってもいいですか?」

と聞いてきたので


「ぜひ!」と答えた。


しばらく歩くと、高級な貴金属店にロンと入ろうとする。

ドアマンがロンを見つけるとお辞儀をしながら


「いらっしゃいませ、オーモンド様」

と言いながらドアを開けた。


「ありがとう」と一言ロンが告げる。

いちなは、それに合わせてちいさく会釈をした。


ドアマンは笑顔でドアを閉めると、無表情になり一点をみている。


ハイブランドの入り口だわ。テレビで見たことあるやつ!

と興奮気味のいちなだった。


次に店員らしき人がロンを見つけると

「いらっしゃいませ、オーモンド様。今日はどうされましたか?」

と要件を聞いてくる。


「うん、素敵な髪飾りがあればいいなと思って」

と言いながら店員にいちなを見て目配せをする。

慣れた様子でかしこまりましたと告げると半個室状態のソファーに座る様に促された。


「今日は、いつもの部屋は空いてないの?」

どうやら、いつもはこの場所よりももう少し上等な部屋に通されているみたいだった。


「申し訳ございません。先約がおりまして…。」

店員は頭を下げながら無理だということを告げる。

「大丈夫だよ」

とロンは言いながら、個室の方を少し見ると。


店員は声を落として

「王子様が入店されていまして…。」

ロンはお得意様らしく、こっそり情報を流してくれた。そのことに満足したらしいロンは


「それは仕方がないですね」と言いながら商品を提示するように伝えた。


しばらくすると、店員はベルベットの生地に数点の髪飾りを載せて持ってきた。

見事な細工にいちなは声をもらす。


「すごいですね…。」


ロンは、微笑みながら

「今日は、いちなちゃんとの初めてのお出かけに僕から髪飾りを送りたいのですがどれがいいですか?」


と提案されたので


「えっ大丈夫ですよ!こんな高価な物いただけません」

と即刻拒否をした。


ロンは、悲しそうな表情で

「せっかくここまで来たので記念に何かもらっていただけるとうれしいのですが…。」

と言うと、それにあわせて店員も悲しい表情をして


「手に取ってみるだけどもいかがですか?」と言ってきた。


髪飾りはどれも綺麗な石がはめ込まれていた。その中で一つだけ石の入っていないシンプルだけど、細工が細かい髪飾りがあった。

いちなは、それを手に取ると


「これすごく素敵ですね」と言った。

細工の先にはチェーン状の飾りもついており、髪にさすと振動で揺れる仕組みだった。

いちなは、それをイメージしながら少し揺らしてみる。


すると、ロンはそれを手に取りいちなのハーフアップにした場所にスッと挿した。

いちなは、驚いてロンを見るとその振動でシャラっと飾りが鳴る。

ロンは満足しながら


「これをこのままいただきます」と店員に言うと


「かしこまりました」とお辞儀をしながら他の商品を片づけた。


いちなは、オロオロしていると


「本当に、深い意味はないからもしよかったら受け取って欲しい」と

真剣な表情で言われたので、いちなはそれ以上の拒否はできなかった。


最後までお読みいただきありがとうございました。

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