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LOST ~異世界だろうが恋がしたい~  作者: 鈴木 澪人
第一章

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いちな、歓迎会を催される! 6

ロスト 高橋いちな

魔術師団長 ハリス・フルーム

ロスト対策室 室長 ローラ・リスター 室長補佐 マーク・パイク

ロスト対策室 ロン・オーモンド(魔法師団所属)

帰依荘 ユージン・バトラー(士官学生) 真島成人(士官学生)

    マシュー・バリー(魔法研究所所属) サラ・サヘア(役所勤務) キャリー・メイヤー


「え~いちなちゃん、役所の人がついてるの?」

サラが興味深そうにいちなに聞いてきた。


「そうなんですよ。なんか申し訳ないですよね」


遠慮気味にいちなが伝えると


「いいの、いいの、使えるものは使っていいのよ」

と気持ちの良い事を言ってくれるサラだった。


「えーその担当は男性?イケメン?」

キャリーは興味深そうにいちなに聞いてきた


「んー素敵な方…かな?」

と答えようとすると


「そう?ありがとー」

と今度はロンがいちなの所に近づきながら声をかけてきた。


「あっ!オーモンド!!」


「えっサヘア?」


ロンとサラがお互いのファミリーネームを呼ぶ


「知り合い?知り合いなの?恋の予感?」

キャリーは全てを恋愛に変換する癖があるみたいだ。


「同期だよ」とキャリーの質問に答えるロン


「そうよ。専門は別だったけどね。」

サラは嫌そうにロンを見ながら話した。


「もしかして、いちなちゃんの担当ってオーモンドなの?」


「そうですね」


「えー人選ミスじゃない?」

サラはロンに対して何かあったみたいで、ロンを手でシッシッと追い払っていた。


「それは、困ったね。私が選んでみたんだけど」


と言いながらハリスが眉を八の字にしていた。


サラは一瞬固まった…。


「もっもしかして、フルーム魔法師団長…。ですか?」

サラは動揺しながら確認をした。


「そうですね。そう呼ばれています」

とニコッとしながら答えた。


奥の方から


「師団長!」

と男子三人組がやってきてそれぞれ挨拶した。


「フルーム団長も今日の歓迎会に来られたのですか?」

何度かあった事のあるマシューがハリスに質問した。


「そうなんだよ。ついでにいちなさんを魔法師団に勧誘にきちゃった。」


おちゃめを演出するのを辞めてほしいです。恐怖しかない。


真島とユージンは雲の上の人が近くにいるので緊張している。


「初めまして、私は士官学生のユージン・バトラーです。」


「同じく士官学生の真島成人です。」


と所属と氏名を名乗った。


そんな二人をみてハリスは笑顔になって。


「これは、将来有望な子が二人もここに住んでいるんだね。がんばってね」

と一言挨拶をした後、いちなの方を向き


「今日は、ルーク王子も来たいと言っていたけど、さすがに混乱するから阻止しました。」

さらっと王子の訪問を拒否したことを教えてくれた。


「そうなんですね。ルーク王子にすみませんとお伝えください」


いちなは、ハリスにお辞儀をした。


「さてと、私の用事は済んだのでこれで失礼するよ」

と言った後、ロンを呼び出して少し話をするとそのまま会場から離れた。

ハリスが帰るのを確認すると、サラは溜息をついて


「いちなちゃん、なんか大変な人に目を付けられたわね。フルーム団長はしたたかだし、諦めないし。」


とデザートを食べながらハリスの事を教えてくれた。


「そうなんですか?サッパリしている人に見えますけどね?」


「そうだよね~。いちなちゃんの言う通りだよ」

ハリスを見送ったロンも会話に参加する。


「いちなちゃん、オーモンドに騙されてはいけないわよ」

とデザート皿を机に置いていちなの両肩をガシッとつかんだ


返事に困ったいちなは、サラの言葉にはいと頷くしかなかった。


「どうしたの?」

ローラがロンとサラを見て声をかけてきた


「タイラー室長…。」とロンが困った表情をしながら

ローラ、サラ、ロンの三人で部屋の奥の方に行って話し合いを始めた。


いちなの場所からは聞こえないがサラが、ロンに向かって指をさし何かを訴えている様子だった。それをローラがなだめて、ロンはその二人の様子を眺めていた


「サヘアさんは、軍部のロンが役所で働いているのが気になっているみたいなのですよ」

様子をみていたいちなに、マークが揉めている理由を教えてくれた。


「なんだか、ロンがスパイみたいに思えてしまうんでしょうね」


物騒な事を言うマークにいちなは思わず顔を見た。


「まぁ~実質ロンもそういう動きをしていますからね。あまり強く言えないのかもしれないですね。」


「…。」


困った表情のいちなをみたマークは

「本当に駄目だと思ったら、こちらも上層部に訴えるのですが、所詮派閥争いの一種なので我々下々は巻き込まれるだけですよ」


と笑いながらいった。


「ですので、いちなさんが気にやむ事はないです。ただ、」


一度言葉を区切り

「サヘアさんが暴走しないようにだけ声かけしていただけると、助かります」


守り切れないかもしれませんので、とだけ言うとマークは次の料理を物色しに行った。



「なんだか、物騒な歓迎会になっちゃったな…。」


いちなはやるせない気持ちになった。

 歓迎会終了後


ーハリスの執務室ー


 ノック音が響き、ハリスが入室許可を出す。

「ロン・オーモンド、戻りました」

「いちなさんの歓迎会は無事に終了しましたか?」

「はい、師団長が帰った後、しばらくすると終了しました。」

ハリスは本題に入る。

「そうですか。良かったです。ところで、いちなさんの魔力はどうでしたか?」

「はい、特に無意識に魔力が漏れるという現象は起こっていません。

 しかし、職場は決めてしまいました」

「そうですか…。なるべくこちらに意識がくるように誘導してくださいね。」

ロンはしばらく考えると

「寮の学生を使いますか?」と聞くと

ハリスは微笑みながら

「まだ、時期尚早ですね。」

「承知しました。では、しばらく今の職場で働いてもらいます。」

「ちゃんと、見守ってあげてください。」

ロンは敬礼をしながら

「承知しました。」

と言うと部屋を退室した。


一人になったハリスは

「早く一緒にお仕事がしたいですね。いちなさん」

とつぶやいた。



最後までお読みいただきありがとうございました。

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