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LOST ~異世界だろうが恋がしたい~  作者: 鈴木 澪人
第一章

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いちな、講習会に臨む! 2日目 午後の前編 

ロスト 高橋いちな

魔術師団長 ハリス・フルーム

 ハリスとの昼食を終え(今日は室長達は会合で役所にいなかったらしい)午後の講習会に入る。


「お腹がいっぱいになると眠くなるんですよね」


ハリス、お前もか!私もだ!


ハリスは気を取り直して

「では、午後からは少し実技を交えながら説明しましょうか」

といいながら、ハリスは髪をまとめていたかんざしを抜く。


ハリスさんは物理なんだ、魔法でぶぁ~っと出したりしないんだな~と

思いながらその動作を見ていた。


ちなみに、ハリスの髪のながさは肩より長く書類整理で邪魔だったらしくハーフアップにまとめるためにロッド(かんざし)を使っていたらしい。


そして、ポケットから緑色の紐を取り出すと首元あたりで髪を縛った。


…。基本的に長い髪が邪魔なんだね…。


「髪切りたいのですが、パートナーが長い髪の方がいいって言うので…。」

少し頬を赤らめながら言った。


「はぁ~」

いちなは、溜息みたいな返事をした。


「さて、話を戻しますが魔法で媒体、例えばこのかんざし型のロッドとかを創造してもいいのですが基本的に魔法師は武器としての役割を兼ねているので」


と言いながら、かんざしの先の飾りに魔力を通すと

ピシッといいながら、長さ60センチぐらいの先端がアイスピックみたいな武器に変化した。


「このロッドは、魔力で長さや鋭利さを変えることができる鉱物なんですよ。おしゃれもできて一石二鳥ですね」


と笑いながら言った。


「ちなみに、ルーク王子は長剣なんですよ。あっでもさすがに剣を振り回して魔法の発動はしませんけどね」


危ないですから…。と魔術師ジョークを言っていた。笑えない。


「魔法で、ロッドを作成するのは生活魔法のみを使用する人が多いですかね」

長くなったかんざしを元に戻しながら説明してくれた。


「では、いちなさんも魔法で何か作ってみますか?」


「そうですね!私も長い棒みたいなやつ作りたいです。」

いちなは興奮気味に言った。


「少し待ってくださいね。結界魔法の展開をしますから」

と今度は無詠唱でロッドを振る。


「はい、できました。では、魔法はイメージなのでいちなさんの使ってみたいロッドを創造してみてください。想像するのが難しいなと思ったら言葉で表現しながらでも大丈夫ですよ。」



ハリスは少し申し訳なさそうに

「今日はモーションの練習をする時間がないので…。シンプルな感じでお願いします…。」


なんか、私かなり形から入るタイプに見られているわ。恥ずかしい。


「ダイジョウブです」


いちなは、目をつぶりながら使いやすい棒をイメージする。

思いつかないのでシャーペンぐらいの長さの棒で先端にガラスのしずく型を付けて滑りにくくするようにイメージした。

そのまま、机に手をかざして


「出てきて!」と小さく言う。やっぱり恥ずかしいからね!


すると一瞬でイメージ通りの棒が出現した。

銀色の棒に一方はペン先みたいな形にもう一方は小指の第一関節ぐらいの大きさの透明なしずく型のふくらみが付いていた。


「できたぁ~!」

いちなは喜びながらそのロッドを触ろうとすると


シュンと消えてしまった…。


泣きそうな顔をしながらハリスを見つめる…。


なんでなん?


ハリスは苦笑いしながら

「あーあれですね、創造したものは常に魔力を送らないと消えちゃうんですよね…。ですので、できあがりは手に触れるように出現させてください。言い忘れてました」と言われた


解せぬ


いちなは、気を取り直して今度は左手でそれを受け止めるようにした。


すると、しばらくすると重みを感じ再び成功したことが分かった。


左ででロッドを持ちながら

「できました!先生!やった!」


「良かったですね。」とハリスも一緒に喜んでくれた。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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