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LOST ~異世界だろうが恋がしたい~  作者: 鈴木 澪人
第一章

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24/161

いちな、講習会に臨む! 1日目 午後

ロスト 高橋いちな

クレアシオン王国 第四王子 ルーク・クレアシオン

四人での楽しい?昼食を終えて午後からは、国際情勢についてルークから教えてもらうことになった。


「やはり、お昼を食べると眠くなるな」

と言いながら先ほどの地図を出す。


なるのか?王子でも満腹になると睡魔が襲ってくるのか!


「基本的国同士の戦争というのは起きていない。隣接している国同士ではもしかするとささいな諍いがあるかもしれんが。特に、アキロとメリィーディ、オリエンスとオクシは我が国を通過せねばならぬ故手間がかかるからな。ただし、他国の内戦については把握しきれていないな。干渉するなと言われるからな」


「後、あまり戦争ばかりしていると魔物が溢れてくると言われている。「スタンピート」と言われる現象だな。この魔物に関しては魔王は不干渉というルールがあるらしい。」


「後は、一年に一度大陸全土の代表者が集まって会議をするな。時々魔王様も出席してくださる。」


ルークはメモした内容を見ながら、これくらいかな?と確認している。


「私の話は以上だ。いちな、何か質問はあるか?」


「うーん。特にないですけど…。けっこう詳しく教えてくれましたよね?他のロストの方にもこんなに詳しく説明するのですか?」


ルークはニヤリと笑いながら。

「まぁ、教える範囲を決めるのは先日の魔力検査の内容しだいだな。何も知らないまま魔法を暴発されてもこちらが困る。これらの知識を悪用された場合は対応に困るのだが…。」


「最終的には実力行使で、魔法の使用を不可能にするかもな」


と言い切った。


「そんな事できるのですか?」


「言い方を変えれば、従属させることになるな。今だと、私か魔法師団長が主となって相手を従わせる」



「そんな裏技、ルーク王子が天下取れそうですね。」


ルークは持っているガラスペンもどきで小鳥を描く、するといちなの頭上を旋回したあと頭に乗った。


「そうだな、内乱の始まりだな。私は、国とスタンピートした魔物を一気に相手にしないといけなくなる」


指をパチリと鳴らすとその小鳥はいちなの頭の上で消える。


「そんな、酔狂な事を考えるほど私は暇ではない」


言い切ったルーク王子、かっこいいわ〜。


「だが、私の周囲が皆私と同じ考えではないということは知っているのだ」


持っているガラスペンもどきを手から離すとそれも綺麗に消える。


「どこの世界にもあるだろう、権力争いは。私達王子は要所要所で実権を握っている故そのような考えを持つ者も出現してくるんだろうな」



ルークは、話し終えたようで肘をつきながらいちなを見つめる。


「ところで、いちなは恋をしたことがあるのか?」


ルークの突然の質問に驚いた。王子サマは距離感皆無かよ。


「えー。そうですね。それなりですかね?」


「向こうの世界では、婚約の制度とかあるのか?」


「んー私の周囲では全然聞きませんね。お付き合いしてから結婚するまでの期間をそう呼ぶのかな?ぐらいです」


「そうなのか…。」


少し考える様子のルーク。

いちなはおずおずしながら聞く


「恋愛相談ぐらいだったら聞きますよ?」 と


ルークはふむと言った後

「私は小さい頃から魔法が好きで、多分魔法とも相性が良いと思う。そして職務上色々な魔相環を見ることがある。この前、初めて見たことのない魔相環と出会ってしまってな」


いちなは、ルークの話を真剣に聞きながら

「そうですか…。その人に興味を持ってしまったと…。」


ルークは言いたいことを理解してくれた事に驚き

「そうなのだよ!でも、私はその人柄をあまりよく知らないのに魔力から興味を持つなんで相手に失礼なのかもしれない」


いちなは、うんうんと頷きながら

「大丈夫ですよ。お話できる距離におられるのならば、少しずつお話して王子なりにその人を知っていくという方法でもいいじゃないですか」


「そうか、そうだな…。」

と言いながらあどけない笑顔をいちなに向けたルークだった。



 ほどなくして、一日目の講習会は終了となり、ルークと二人でローラの部屋に行った。

ローラは、お疲れ様です。と二人に言い。ルークは王宮へいちなは帰依荘に戻るのだった。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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