いちな、お引越し&お買い物 前編
ロスト 高橋いちな
寮(名称考え中) 寮母 森園 恵
少し長めです。
「じゃあ、早速いちなちゃんの新しい住処に行こっか」
森園ははりきって、いちなを寮へと案内した。
寮は、商店街の筋を2・3区画奥にいった所にあった。すごく近くて便利だ。
寮は四階建てで役所よりも大きい造りだった。
森園と一緒に寮に入る。
「一階は食堂、お風呂、サロン、トイレがあります。
二階は女性専用階ね。女子トイレと部屋が8室あります。
三階は男性専用階ね。男性トイレと部屋が8室あります。
四階はペア専用階ね。男性・女性トイレと部屋が4室あります。
ペア階はお付き合いしている方たちが同棲しているイメージで」
「少し、壁が厚いのが特徴です…。」
森園は少し遠い目をしながら言った…。
「寮母は私ともう一人が交代で運営しています。一階に寮母室もあるから遊びにきてね!
二階と三階はセキュリティーが少し厳しくなっています。出入りする度にタグの氏名が寮母室の魔道具に記録されるので注意してください。」
「まぁ~同性同士はいいんかいって思ったりはしますけど…。」
森園はまた少し遠い目をしながら言った…。
森園と二階に上ると208号という部屋の前で立ち止まる
「いちなさんのお部屋はここです。」
とカギでドアを開けながら案内してくれた。
部屋の中には、備え付けのベッドとライティングデスク、二人掛け用のソファーにローテーブルがあった。日当たりもよく少しだけ外に出れるようにベランダもある。
ドアが二つあり、一つは収納つきクローゼットもう一つは洗面台とトイレが入っていた。
「おぉ~。本当に今日から生活できますね!」
いちなは感心したように森園に言った。
「そうでしょ!昨日頑張って片づけました!衣類は自分で洗う?一階のお風呂場の隣に簡易の洗濯場があるから使用してね」
森園は少し悩みながら
「もし、魔法を使用できるんだったらお風呂と衣類の洗濯はあまり使用しないかもね」
と言いながら両手を合わしてゆっくり離すと中からお箸ぐらいの細い棒が出てくる
それをそっと右手でつかむと自分に向かって
「クリーン」と唱えると森園の服が若干綺麗になったような感じがする。
「こうやって生活魔法で対応できるからね。これは属性関係ないから覚えると便利よ。自転車に乗る要領で一度出来ると後は無意識でできるから」
森園に一通り説明してもらうとちょうどお昼になったので二人で食堂に向かうことにした。
お昼なので食堂は混んでいると思ったが、学生や働きに出ている人が多いので意外と人が少ないそうだ。お肉料理かお魚料理かを選べるみたいなので、いちなはお魚料理を選んだ。
二人でご飯を食べながら午後の予定を相談した。
「森園さんは寮母のお仕事大丈夫なんですか?」
「うん、今日はもう一人の人が担当だから大丈夫だよ。一人で初めての場所行くのも不安だと思うし一緒に行くわ」
森園さん、頼りになります!!
昼食後しばらくしてから玄関で待ち合わせる。
さきほどフランクから貰ったお金を森園さんに見せると
「うん、これだけあれば今日必要な物は買えると思うよ!」
と花丸をもらったので安心して商店街に行くことができる。
二人でトボトボ歩きながら商店街以外にも買い物ができるところがあるか聞いてみる。
「いっぱいあるよ!この商店街は中流家庭が良く使っているかな。もう少し安価なファーマーズマーケットみたいな所もあるし、高級品ばかりの品物を扱っている地区もあるよ。」
森園はうーんと言いながら
「ほら、えっーと、貴族御用達みたいなやつね!」
おぉ~異世界、異世界。
「でも、ほら、高級だからって自分達の身に合うとは限らないんだよね。宝石とか魔石とかって日常使いしないでしょ?ガラス製品はいいやつがあれば買ったりするかな」
あー確かに貴族って貴金属めっちゃ買ってるイメージあるよね。
森園の身近な話を聞きながらとりあえず必要な日用品を買いそろえた。
本当に必要なものはなんでも揃う便利な商店街だ!
買い物も終わったので、お茶でもして森園さんと解散しようかなと言う話をしていると
「おかぁ~さ~ん」と小学校入学前ぐらいのかわいい女の子が森園に向かて走ってきた。
「リコ!」森園が驚いてその子を抱き上げる
「どうしたの?お父さんと店番してなきゃダメでしょ?」
母親の表情になりながらリコという少女に注意をした。
リコは少し息を整えてから
「まおーさんが遊びに来たって!おとーさんが体調崩し始めているの!」
森園 恵の娘は森園 リコ
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