いちな、ロスト商店街で雑談! 2
ロスト 高橋いちな
ロスト対策室 室長 ローラ・タイラー 室長補佐 マーク・パイク
ロスト商店街 組合長 津久井 耕太郎 副組合長 遠松 大 女性会代表 森園 恵
「国とロスト商店街からの寄付と成功したロストの個人の寄付で賄われているんだよ。」
津久井は出所が分からないと不安になるよね。って笑いながら言った。
「やっぱり、ロストのご先祖様は大変苦労したみたで今後こちらに来るであろう私達の為にいろいろ手をつくしてくれたみたいでね」
「後は、ロスト特有のチート能力もこの世界を少し底上げしてるっていうのもあるみたい」
遠松も話しだした。
「あんまり、個々の能力を言うのはよろしくないんだけど、前の世界の技術を時々こちらの世界に還元できる人がいたりしたみたいで…」
もう少し詳しく話そうとする遠松を津久井が止める
「まあまあ、そうゆう話も講習を受けた後でもいいんじゃない。突然いちなちゃんにチート能力がぁ~と言っても『何言ってんのいい歳したおじさんが中二病か!』って思っちゃうよ」
津久井さん、初対面の私をそんな目で見てるの?私、毒舌キャラじゃないよ?
中二病でふと思たことを聞いた
「もしかして、魔王とかもいるんですか?」
私の言葉に、ビクッとするローラさんと白い目をする元ロストの方々、どうしてこんなに対応が違うの?
「アレ?変な質問しましたか?」
「魔王さんね。遊びに来るよ。この商店街に」
津久井が呆れたように話すと
「あれは、本当に魔王ですね。」と苦笑いしながら言う遠松。
「いや、どちらかというと悪魔ですよ。あの方」森園も思い出し笑いをする。
「どうゆう意味なんですか?」
いちなは気になって三人に聞いてみた。
「あの魔王は…。」
「「「どケチ」なんですよ!」商売人の敵ですね」
ん?私が思っていたタイプと違う?ニュータイプ?
「今代の魔王様は商店街のお散歩が大好きなのですが、とにかく値切るんですよね。デパ地下の試供品を食べ漁るタイプですよ。」
「でも、気に入ったものはちゃんと購入はしてくれて、その商品に「箔」はつくのですがね本当に値切るんですよ」
「おかげで魔王さんが遊びに来たときは僕への苦情がいつもの倍ですね。ふぅ~」
遠松、森園、津久井がそれぞれの感想を述べる。
その一方で
「私は、その話を何度聞いても恐怖しかなくて…。どうしてロストの皆さんはあの魔王様に対して畏怖を感じられないのか分からないです」
ローラはあの三人とは違う感覚で話している。
ローラが言うには魔王さんの周囲の「瘴気」と言われるものが苦手らしくて体調不良になるらしい。なので、魔王さんが商店街に遊びに来る時の店番はロストの方かロストとの間にできたお子さんが対応しているそうだ。私も多分対応できるので今度来た時に、人手が足りないお店でバイトをしてほしいと頼まれた。
よし!まかせろ!
魔王さん、色々拗らせてるけど殺戮とかしないタイプで良かったね。
やっぱり、イケメンなのかな~。魔王さん。
森園さんが笑いながら
「いちなちゃん、魔王さんってどんな人かなって思ったでしょ。多分、あなたが今思い描いた方です。そう、黒髪の赤目の美人さんだよ!」
「あっあと、やっぱりちゃんと魔王だからね。この前人に襲い掛かった魔物に目を合わせて説教してたらしいけど、言うこと聞かずにまた人を襲ったら」
遠松が親指で首を切るジェスチャーをして
「殺されてました。意外と短気みたいです」
ローラは震えながらその話を聞いていた。
私は、屈んで魔物にお小言を言っている魔王を想像して少し笑ってしまったが、その後の対処方法を聞いて、あーやっぱちゃんと魔王なんだなとどこかで思った。
最後までお読みいただきありがとうございました。




