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【転生令嬢】愛より金や! 〜断罪の宴に響くソロバンの音。「慰謝料」キッチリ計算してええですか?〜  作者: ちいもふ
第5章:商売の神様も、ナニワの味には勝てへん。――これにて聖都、完全支配
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王冠を脱いで、特売チラシ配ってきなはれ

「……お嬢様。ナニワ商会への『正式加盟』を求め、各国の王族連中が押しかけております」


 カシムが差し出したのは、世界の覇権はけんを争っている国々の、国璽こくじが押された誓約書の束だ。


 今や同盟は、『ナニワ商会・聖都本店』へと看板を掛け替えられていた。


「嘆願書ぉ? 昨日まで『不当独占や!』って裁判ふっかけてきた連中が、現金やねぇ」


 エリザベスは、特注の「ナニワ・ゴールド・ソファ」に深く腰掛け、扇子で手招きした。


 広間に通された諸国の王たちが、神妙な面持ちで整列する。


「エ、エリザベス様。我が国も、ぜひ『ナニワ・ポイント』の導入を……」


「うちの国にも、騎士団が走るデリバリー網を引いてはいただけまいか!」


 エリザベスは冷ややかな視線を向け、カシムに条件を提示させた。


「はい。ナニワ経済共同体への加盟条件は以下の通りです。

一、通貨を『ナニワ・ポイント』へ統一すること。

二、国内の物流インフラをすべて『ナニワ・ロジスティクス』に委託すること。

三、そして……王族自らが、ナニワ商品の『特売チラシ』を配ること」


 王たちが絶句する。


 国家の主権だけでなく、プライドまで「ナニワ」に売り渡す条件。


 だが、拒否すれば国は干上がり、民衆は「麺」を求めて暴動を起こすだろう。


「あ、それと、アンタらの城のバルコニー。『ナニワ商会・特売中!』の巨大看板設置するから」


「な……城を、広告塔に……!」


「嫌やったら、自分の足で麺を売り歩きなはれ。……『同盟維持』? 寝言はええで! サインしてや。これからは『ナニワ経済共同体』なんやから!」


 震える手で、王たちが次々と契約書に判を押していく。


 こうして、長年の歴史を誇る「自由貿易同盟」は、エリザベスの資本力によって、世界最大の「ナニワ直売モール」へと作り変えられたのである。

 最後までお読みいただき、ありがとうございます!


 かつての権力者たちがチラシ配りに奔走する世界。


 エリザベスのソロバンは、まだまだ休むことを知りません。


 皆様の応援が、『ナニワ・ポイント』を貯める原動力です!

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