第4話 水の使い手
俺はユキが治療所に入っていくのをモニターで見て、一目散に向かった
アイセ(ユキ!)
その時、1人の男が廊下の中央にいた。
ギル「俺もあの人が心配だ。付き合うぜ」
俺とギルは治療所に入った。
中ではユキがうつむいていた。
アイセ「ユキ!」
ユキがこちらに気づき顔を向ける。
ユキ「アイセ。ギルくん。
ごめん。私負けちゃった。」
アイセ「よく頑張ったね。
バトルだから勝ち負けはあるさ。
この悔しさを次に活かそう!」
ギル「アイセ選手の言う通りだな。」
ギルも穏やかに俺に賛同した。
ユキ「うん…!アイセ!次のバトル勝ってね!」
アイセ「勝ってみせるよ!」
そして俺とユキとギルはスタジアムに戻った。
すると準々決勝が全試合終わっていた。
ナレーション「準々決勝の勝者はこの4人だー!」
大きく会場の大型モニターに映し出されていた
観客の完成は今日のピークに達している
ナレーション「アイセ選手!ウミー選手!ヒニー選手!スアマ選手!
明日の試合もご健闘を祈る!
今日の準々決勝全ての選手に敬意の拍手を!」
パチパチパチ パチパチパチ パチパチパチ
俺は会場で拍手の音を耳に焼き付けた。
そして3人でホテルに戻り作戦会議を立てた
ギル「明日のアイセ選手の対戦相手はウミー選手だ。」
アイセ「そうだね。ギル。
それと呼び方はアイセで大丈夫だよ。」
ギル「わかったぜ!アイセとユキって呼ぶよ。」
ユキ「OK。私もギルって呼ぶわね。」
アイセ「ユキ。ウミー選手と実際に戦ってどうだった?」
ユキ「ウミー選手の動き。早くて見えなかったよ。
それに技も使わずに腰に忍ばせていた木のナイフだけで攻撃してきたの。」
アイセ「あの強さだと、技を持っていないということは無さそうだね。」
ギル「技を温存して戦うのがウミー選手というわけか。」
ユキ「かなり頭が回る選手ね。アイシクルも避けられたのも驚いたわ。」
ギル「今アイセは使える技はいくつあるんだ?」
アイセ「メロンソードとイメージアローの2つだけだよ。あとは練習中の技がひとつ。」
ギル「そうか。バランスがいいな。
練習中の技?」
アイセ「うん。本で読んだ難しい魔法なんだ。完成はまだ先になりそう。
無いものにすがっても仕方ない。
ウミー選手の技もわからないし、明日はやるだけやってみるさ。」
その後、俺たちは夕食を済ませ眠り翌朝を迎えた。
ナレーション「準決勝第1試合アイセ選手VSウミー選手まもなく開始です!」
フィールドには既にウミー選手がいた。
アイセ「良いバトルにしよう!」
ウミー「ええ。」
表情を変えず返事をしてきた。
ずっと無表情なので何を考えているのかわからない。
一筋縄でいかないことを俺は再確認した。
ナレーション「準決勝第1試合アイセ選手VSウミー選手!スタート!」
アイセ「全力で行くよ!必殺!メロンソード!」
ナレーション「出たー!メロンのような円を描く打撃技!」
ウミー「はっ!」
ナレーション「ウミー選手かわした!」
アイセ「くっ!かわされた!」
俺は上を見上げる!ウミーは木のナイフを持って上空にいた。
ウミー「やっ!」
アイセ「その攻撃はユキとのバトルで見た!」
ナレーション「おっと!アイセ選手もかわした!」
ウミー「…やるわね。」
アイセ「ふふっ。技を使わずに僕は倒せないよ。」
ウミー「水魔法!ウォーター!」
アイセ「ぐはっ!」
ナレーション「ウミー選手!ここに来て今大会初!技を使った!
勢いよく水を発射してアイセ選手を襲う!」
アイセ「くぅ…はぁはぁ。勝ってみせる。」
ウミー「…耐えたのね。」
しかし反撃をするにも俺の身体がずぶ濡れだ。
動きにくくてメロンソードは使いにくい。
アイセ「弓魔法!イメージアロー!」
ウミー「防御魔法!ウォーターバリア!」
ナレーション「ウミー選手防御魔法を発動!
アイセ選手の技がことごとく通じない!」
その頃観客席ではギルとユキがフィールドを眺めていた
ユキ「まずいわ!頑張って!アイセ!」
ギル「アイセの技が通じないなんて…!
踏ん張ってくれ!」
俺は劣勢だった。
しかし昨日の夜に考えた秘策があった。
アイセ「はぁぁぁぁぁ!」
俺は木刀で殴りかかった
ウミー「水魔法!ウォーター!」
アイセ「かわす!」
ナレーション「アイセ選手しゃがんでかわした!」
ウミー「…かわされた?」
ナレーション「接近戦に持ち込んだ!」
アイセ「必殺!メロンソード!」
ウミー「きゃっ!」
足が速くても接近戦で技を使われれば、どんな選手だってかわしにくい。
だから接近してメロンソードを使った。
会場では観客席が盛り上がっていた。
観客1 「すごい!アイセ選手考えたな!」
観客2「ウミーちゃん頑張れ!」
ギル「アイセこの調子でいけー!」
ユキ「ファイトー!」
控え室でウミー選手の双子の妹ヒニー選手もモニターの前で叫んでいた。
ヒニー「お姉様!」
フィールドではずぶ濡れのアイセとダメージを受けたウミーが目を合わせていた。
ウミー(これがメロンソード。
何発も受けるとこちらが不利になる。)
アイセ(まずいな。もう体力の限界がきてる…。
遠距離のイメージアローで決めるしかない。)
ウミー「…メロンソードは強力な技だけど、短時間で何発も打つことはできなさそう」
アイセ「やるなぁ。見抜いていたんだね。」
ウミー「とどめよ。水魔法!ウォーター!」
アイセ「まだだ!あきらめない!」
ナレーション「アイセ選手が地面で前転して回避した!」
アイセ「弓魔法!イメージアロー!」
ウミー「防御魔法!ウォーターバリア!」
カーンと音が鳴った
ナレーション「イメージアロー防がれた!」
ウミー「とどめよ。水魔法!ウォーター!」
アイセ「ぐあっ!がっ…」
ばたん。と静かな会場で音がした。
俺の倒れた音だ。
途端に会場が急に騒がしくなる。
ユキ&ギル「アイセ!!」
ナレーション「レエドトーナメント準決勝第1試合!勝者ウミー選手!」
俺は敗北を喫した。




