第5話 炎の使い手
俺は敗北を喫した。会場は興奮状態だった。
ナレーション「勝者!ウミー選手!」
フィールドの真ん中で倒れた俺の耳に観客の声が聞こえてくる。
観客1「うおおおお!ウミーが勝ったぞ!」
観客2「ウミー選手強え!」
観客3「優勝狙えるんじゃない?」
観客4「それ!いけるんじゃね?」
観客5「ウミーちゅわぁん!」
観客6「アイセ選手もよく頑張った!」
観客7「ウミーちゃん次も勝てよ!」
観客席でギルとユキは話していた。
ギル「アイセ。よくやったよ。」
ユキ「そうね。ウミー選手に技を使わせたんだもの。」
2人はアイセに向けて拍手を送った。
バトルフィールドで倒れている俺にウミーは近づいて声をかけた。
ウミー「良いバトルをありがとう。」
俺は傷だらけの身体で立ち上がり言った。
アイセ「ああ。またバトルしようね。」
俺とウミーは握手を交わした。会場は拍手の音でいっぱいになった。
俺は休憩室で休むことにした。
ギルもユキも駆け寄ってくれた。
「頑張った」「すごかった」と言われて嬉しかった。
ナレーション「準決勝第2試合!スアマ選手VSヒニー選手まもなく開幕です!」
フィールドには朱色の髪の長い女の子と黒髪で背の高い男性が立っていた。
ヒニー「ウミーお姉様が勝ったんだ。あたしもこのバトルに勝って決勝はお姉様とあたしで争う!そのためにアンタを倒す!」
スアマ「そう熱くなるなよ」
ヒニー「決勝に行くのはアタシだ!(>∇<)」
ナレーション「準決勝第2試合バトルスタート!」
バトル開始の合図とともにヒニーが動いた。
ヒニー「一撃で決めるぜ!炎魔法!ファイヤー!」
ナレーション「出た!ヒニー選手のファイヤーだ!レエドトーナメント1回戦から相手を仕留めている魔法だ!早くも決着か!?」
しかしスアマは一瞬でヒニーの背後を捕らえた。
スアマ「遅い」
ヒニー「え?」
驚いたヒニーはスアマに殴られ気絶した。
会場は静かだった。何が起きたのかわからないという観客の表情が物語っていたのだ。ナレーターがハッとして勝者を告げる。
ナレーション「しょ...勝者スアマ選手!圧倒的な強さだー!!」
控え室では姉のウミーが叫んでいた。
ウミー「ヒニー!!!」
観客1「強すぎる!」
観客2「何者なんだスアマ選手って!?」
観客3「全てのバトルを技を使わずに勝っているぞ!!?」
観客4「これは姉のウミーも厳しいバトルになりそうだ。」
観客5「そんなぁ。ウミーちゃん。」
観客6「スアマかっこいい!」
観客7「どんな技を使うんだろう?」
観客8「優勝はスアマなんじゃないか?」
観客9「黒髪で身長高くてクールよね。」
観客10「今日からファンになるわ」
観客11「ヒニーちゃん負けちゃった。」
観客12「優勝してくれー!」
観客13「ウミー選手でも苦戦かなぁ。スアマ選手が優勝だろこれ。」
会場はざわめきながらもスアマの強さに空気が飲まれていた。
ナレーション「明日はレエドトーナメント3位決定戦と決勝戦です!」
会場はヒートアップした。
俺とギルとユキは休憩室で第2試合を見た後、ホテルに戻った。
アイセ「明日の3位決定戦はヒニー選手と対戦か。」
ユキ「ウミー選手の双子の妹。強敵よね。」
ギル「そうだな。あのスアマって人が強すぎて手も足も出なかったみたいだが。本当は強いはずだ。」
アイセ「油断は禁物。ベストを尽くすよ。」
ユキ「そうね。私たちアイセを応援してるから!」
ギル「3位取ってくれよ!」
ギルは俺の肩を優しく叩いた。
そして俺は力強く頷いた。
アイセ「うん!」
睡眠をとり次の日を迎えた。
ナレーション「レエドトーナメント3位決定戦!
アイセ選手VSヒニー選手!
果たしてどんなバトルが待っているのでしょうか?
もう少しお待ちください。」
フィールドには俺とヒニーが立っていた。
アイセ「良いバトルにしよう。アイセだ。よろしくね。」
ヒニー「あたしはヒニー。あの超美少女なウミーお姉様の双子の姉だ。昨日は負けてしまったが、ここでアンタを倒して3位になってお姉様と表彰台に登る!」
妹さんはあまり話を聞かないタイプなのかもしれない。
その頃、姉のウミーは控え室でこの会話を聞いて赤面していた。
ナレーション「それでは、バトル!レディーゴー!!」




