表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
メロンは恋しない  作者: 中須ゆうtive
レエド王国シリーズ
4/60

第3話 勇猛なる男

ナレーション「準々決勝第1試合まもなく開始です!

勝ち残った8名の選手に会場は盛り上がっております!」


ナレーションの声、観客の熱気、これまでとは違う。

会場の空気に俺は胸が高鳴っていた。

時計を確認すると12時57分。

準々決勝開始まであと3分だ。

そして対戦相手が姿を見せた。


ギル「俺はギル ドオミアカ。

バトル燃えてきたぜ!」


銀色の髪に少し赤みがかった色合い。

これからのバトルに期待するような輝いた目。

ハキハキとした口調。両手にはめたグローブ。

相手は威風堂々としていた。


アイセ「俺の名はアイセ。バトルすごく楽しみだよ」


ギル「アイセ選手!キミが2回戦のバトルで使ったメロンソードって技かっこいいな!」


アイセ「ありがとう」


ギル「けれど!俺の技も負けないくらいかっこいいぜ!」


アイセ「ますます楽しみになってきた!

良いバトルにしよう」


ギル「おーう!」


ナレーション「13時になりました!

準々決勝第1試合アイセ選手VSギル選手はじめ!」


開始のベルが鳴り会場は静かになった

俺とギルどちらが先手を打つのか注目している。

俺は少しでもダメージを与えるため前に出た


アイセ「いくよ!」


ナレーション「このメロンの円を描くような剣裁きは2回戦で見せた剣技だ!」


アイセ「必殺!メロンソード!」


俺はギルにメロンソードで斬りかかった

ギルは避けようとしたが避けきれなかった

しかし受け身を取りダメージを少なくしたようだ。


ギル「ぐうっ!やるな。こうでなくっちゃ!

俺の技も見てくれ!」


そう言うとギルは間合いを詰めた

俺はギルの右手を見た。拳を握っていた。


ギル「いくぜ!打撃技!カーブパンチ!」


ナレーション「ギル選手!カーブパンチだ!

1回戦と2回戦で1発KOしている強力な技です!」


あまりにも距離が近かったため曲がってくるパンチを避けられなかった


アイセ「がっ!いたた…」


俺は耐えた

しかし何発も喰らったら致命傷だろう。

だが技はすぐに何発も使えるものでは無い。

距離をとり、後ろに下がろうとした時だった。


ギル「させないぜ!」


ギルは左手でパンチを繰り出してきた

俺の顔面にクリーンヒットした


アイセ「げほっ…」


ギル「良い判断だ。そう。俺の真骨頂は接近戦。近ければ近いほどダメージが入りやすいパンチ技を使えるんだ!」


アイセ「強い…!けれど負ける訳にはいかない !」


控え室ではユキがアイセを見つめ心の中で叫んだ。

ユキ(アイセ頑張って!)

俺は声援を受けメロンソードの構えをした。


アイセ「いくぞ!メロンソード!」


ギル「こっちも負けないぜ!カーブパンチ!」


ナレーション「メロンソードとカーブパンチのぶつかり合いだー!!」


しかし間合いが詰められているため、先に技が当たったのはカーブパンチだった

メロンソードを当てる前にダメージを負った

カーブパンチの勢いでその場から5メートル飛ばされた


アイセ「ぐっ!はぁはぁ…」


ギル「これでトドメだ!いくぜ!」


アイセ「かかったね。俺が使える技はメロンソードだけじゃない!」


ギル「なっ!?」


ギルと会場のユキや観客は驚いたような顔をしていた。

俺が魔法の弓矢を構えていたからだ。

準々決勝に備えて隠しておいた技。


アイセ「いけ!イメージアロー!!」


ギル「しまった!遠距離攻撃だと!?

避けら…ぐわああああ!!」


ナレーション「アイセ選手!弓魔法イメージアロー発動!

イメージした弓で敵を射る!」


ギル「ぐはっ…!こうなったら、また接近戦に持ち込んで!」


俺はすかさずギルに向かって走り出した。


アイセ「もう持ち込んでるよ!

必殺!メロンソード!!!」


ギル(近すぎる!避けるのが間に合わない!!)


俺はギルに上からメロンソードで斬りつけた


ギル「うわあああああ!!」


その場でギルは倒れ込んだ


ナレーション「準々決勝第1試合!

勝ったのはアイセ選手です!」


観客1「うわ!凄い!アイセ選手!」


観客2「イメージアローかっこよかったなぁ!」


観客3「トドメのメロンソードしびれるぜ!」


観客4「ギル負けちゃったか。でもよく頑張った!かっこよかったぞ!」


観客5「次のアイセ選手のバトルも楽しみだな!」


盛り上がる観客席。

控え室でユキは静かに安堵していた。


ユキ「ホッ…よかった。」


フィールドでは2人の男が話していた。


アイセ「良い試合だった。

カーブパンチかっこよかったよ。」


ギル「ありがとうな。アイセ選手のメロンソードもイメージアローもめちゃめちゃ強かったぜ!

悔しいけど、次も精一杯勝利をもぎ取ってくれ。

準決勝は観客席で応援するぜ。」


俺とギルは握手を交わしてお互いの控え室に戻った。

控え室の扉の前にはユキがいた。


ユキ「アイセおめでとう。勝ってよかった!」


アイセ「ありがとう。ユキは第2試合だよね。」


ユキ「うん。次よ。頑張るわ。

勝ってあなたと戦うよ!」


アイセ「ここから見てる!」


準々決勝まで勝ち上がった全ての選手の控え室にはフィールドを一望できるモニターがついているからだ。


ユキ「じゃあ行ってくるね!」


アイセ「行ってらっしゃい」


ユキは歩いてフィールドまで向かった。

俺はモニターからバトルを観戦した。


ナレーション「準々決勝第2試合!

ユキ選手VSウミー選手はじめ!」


ユキ「氷魔法!アイシクル!」


ナレーション「ユキ選手!得意の氷魔法だ!

つららが放たれた!」


ウミー「はっ」


ウミーはジャンプした


ナレーション「ウミー選手あっさりとかわした!」


ユキ「アイシクルがかわされた!?」


モニター越しで見ていた俺は思わず声を出してしまった


アイセ「ユキ!上だ!」


ウミーはユキの頭上をとった

ユキは驚いた顔でウミーを見上げた


ウミー「やっ!」


ナレーション「ウミー選手!ユキ選手を木のナイフで斬った!」


ユキ「きゃっ!!あっ…ああ」


呆気にとられた静かな観客席。

フィールドでユキがバタンと倒れる光景がモニター越しから見て取れた。


ナレーション「ユキ選手気絶!

ウミー選手!技を使わずに勝ちました!」


観客たちは盛り上がった


観客1「ウミー選手強え!」


観客2「優勝狙えるんじゃないか!?」


生の声がモニターでもハッキリと聞こえる程である。

俺は、ただ立ち尽くして倒れたユキを心配することしかできなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ