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辺境の村のモンスターテイマー  作者: スルメイカ
第一部・王都学園編
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第59話 発展開始

前回のあらすじ

起床→組み手→名付け

 なりゆきでリザードマンの村を発展させることになったエルク達は、各自村の発展を手伝っていた。


「エルク~何してんだ?」


「クラウ! ちょうどいいところに! 手伝ってよ!!」


 エルクはクラウ達に何も言わずに広場を駆け抜けていってしまったため、クラウ達が探しに来たのだ


「いや、今日は何するんだ?」


「ちょっとこの村を発展させようと思う!」


「は?」


「え?」


「エルクさんらしい……」


「いや~やっぱり違うなぁ~!」


 エルクの言葉にクラウ達は驚いたり、呆れたり、楽しんだりしていた。クラウとメルはイェール村からの付き合いだが、エネやソウはまだ出会ってから日は浅い。それでも、エルクの突拍子も無い言動や行動には慣れつつあった。


「もしかして何かやりたい事とかあった?」


「俺は無いけど、メル達は王都で買い物したいってさ」


「折角の休日だし、ちょっと息抜きしたいじゃない?」


 エルクの提案に乗ったのはクラウ1人だけで、メル達女性陣は王都に帰りたいとのことだった。


「なるほど、じゃあ従魔小屋の辺りまで送るよ! 戻るついでにドラゴ達も連れてきたいし!」


「お願いします!」


「あ、ミルラさんはどうする?」


「一緒に!! お願いします!!」


 エルクの転移によって王都へと帰ることになったメル達はすぐに準備をして、またエルクの下にやってくる。そして、リザードマン達と組み手をしていたはずのミルラはエネによって強引に連れて来られていた。メル達の従魔も揃い後は転移するだけとなった。


「兄さん、明日は学園ちゃんとあるからね!」


「了解! ちゃんとエルクを連れて行くよ」


「また明日です」


「じゃね~」


 クラウはこの村に残りエルクが戻ってくるのを待ち、メル達はエルクと共に王都へと転移する


・・・・・

王都 従魔小屋付近


 一旦リザードマンの村を離れ王都へと転移してやってきたエルクはメル達と従魔小屋まで来ていた


「じゃあここで解散かな?」


「そうね、送ってくれてありがとう」


「明日は学園ありますので! 遅れないでくださいね!」


「楽しかったよ~」


 従魔小屋にメル達は従魔を放し、そのまま王都へと消えていった。見送ったエルクはすぐに従魔小屋に入ってドラゴ達を集めた。


「全員集合~!」


『何なのだ?』


「あら、エルクじゃない」


『何かやるのか? 待ちくたびれたぞ』


「ドラゴ、アラーネ、ライオっとあれ? グリフとウーゴは?」


 エルクの呼びかけに反応してすぐに来たのは3体だけで、残りの2体が若干遠くにいるようだった。


『確か、特訓すると言っていたな』


「少し見てたけど、面白そうだったわよ」


「へぇ~来るまでもう少し掛かりそうだね」


 エルクはグリフとウーゴが来るまでの間に昨日あったこと、これからやることをドラゴ達に話しをしていた。


「あ! そうだわエルク! ちょっと待っててね!」


「ん?」


 急に何かを思い出したかのようにアラーネが従魔小屋の奥へ行き何かを持って戻ってくる。


「これよ! あなたにぴったりだと思うの!」


「おぉ! すっげぇ!」


 アラーネが持ってきたのは、エルクの武器であった。武器は鞭で、伸縮性能や、耐斬撃、魔力付与が施されておりかなりの性能であることが鑑定によって分かる。そして、防具ではないが、通常の服とは比べ物にならないほどの耐久性を誇る衣類までもアラーネから受け取る。


「喜んで頂けたかしら?」


「もちろんだよ! ありがと!」


 アラーネの渾身の武器や防具をエルクは早速身に着ける。貰った服には鞭を腰に掛けられるようになっていて、騎士の剣と同様いつでも取り出せるようになっていた。


 エルクが身に着け終わるとちょうどグリフ達がやってきた。


『ドラゴ殿! お待たせした!』


『エルク、オクレタ』


「お! 来たね、じゃあ早速!」


 グリフとウーゴが来てすぐにエルクは転移する。


・・・・・

リザードマンの村


 エルクの転移によってすぐにリザードマンの村へと戻ってきたエルクは、早速ドラゴ達にやってもらいたいことを説明する。


「ということで、ここがさっき話した村なんだけど___」


『ちょっと待ってよ! 何も聞いてないよ!』


『ココハドコダ?』


 ドラゴ、アラーネ、ライオにはこの村のこと、昨日の出来事などを伝えていたが、グリフとウーゴはエルクから何も聞いておらずこの場所や状況が掴めていなかった。


「あ~グリフとウーゴはちょっと待っててね。え~と」


「お! エルク! 戻ってきたか!」


「クラウ! どうだった?」


 村で待っていたクラウがエルクと合流する。エルクが王都へと行っている間にクラウはこの村に何が足りないかを探ってもらっていた。


「そうだな、俺目線でイェール村を基準にしたけど、リザードマンっていうのは人間と違って武器や防具が少ないのかな?」


「はい、1つ目だね。武器と防具が足りない。他には?」


「食料かな、宴会の時もそうだったけど、肉ばっかだったしな」


「うんうん! まだある?」


「エルクはいいだろうけど、俺とかはコミュニケーションが取りにくい。体を動かしてなんとか通じるような感じだ。それにリザードマンの数に対してこの村は狭いんじゃないかな」


「それは難しいね~」


 クラウが少しだけ村を見て回っただけで4つの改善点が見つけられた。時間をかけて探せばまだまだ見つかるだろう。エルクは取り合えず従魔達に手伝ってもらうため、その従魔に合った手伝いを探す。


「エルク、いきなりドラゴンが現れたらこの村のリザードマン達びっくりするんじゃないか?」


「あ、ドラゴだけじゃなくグリフも危ないかも」


『ウルと一緒に見回りするのだ! グリフ付いてくるのだ!』


 エルクの言葉を聞いてドラゴは村の外で走り回っているウルを感じ取り、自分も偵察に向かうと言い出し、ついでに空からの偵察としてグリフも連れて空へ飛んでいく。


「あ~行っちゃった~」


「まぁ、連れて歩いて問題になるよりはいいだろ」


「空を飛んでるだけで問題になりそうだけど……」


「確かに……」


「まぁいっか! じゃあウーゴはこの村の拡張をお願いしたいんだけど頼めるかな?」


『マカセテクレ、デハムラヲミマワッテクル』


 ドラゴとグリフが飛んでいき、ウーゴには村の拡張を任せる。アラーネとライオにはまた別のことを任せたいのだがそのどちらもリザードマン達に教えなければ意味が無い。


「あ、いたいた! レオルー!」


「どうしましたかエルク殿、それにそちらは?」


「いろいろと考えてその手伝いを連れて来たんだけど、この他にも3体連れて来てて... 今はもう仕事を任せちゃって居ないんだ」


「おぉそうですかそうですか! ありがたいことですな、して要件があるのでは?」


 レオルの家の前集合にしてもらったのにメル達を送り届けたり、従魔達を連れてきたりして大分待たせていた。ラネとダクトものんびりと待っていた。


 エルクはレオルにこの村の改善点と改善するための方法を教えて、その作業を行うリザードマンを選別してもらうためにレオルを訪ねた。


「ふむ。そのどちらもこの村を出なければいけないですな、戦士隊から何名か護衛に付けて、後は手先の器用な者と頭の良い者にやらせましょう」


「おぉ! 案外すぐに決まったね、後は任せるよ!」


「承知しました。後ほど適任を連れてエルク殿の下へ向かいます」


 レオルへの話は簡単に終わり、次は待っていたラネや連れて来たライオ達に手伝ってもらう内容を教える。ウーゴに関しては拡張とだけ伝えればそれなりに村の範囲を拡大してくれるので、それでいいのだが、アラーネとライオに関しては少し複雑なため説明が要る。


「アラーネとラネにやってもらいたいのは防具の作成なんだけど、自分の糸じゃなくて村の外で取れた物を使って防具を作って欲しいんだけど、できそう?」


「そうね~村の外に何があるのか確かめないとなんとも言えないわ~」


「絶対に無理だと思ったらまた別の事を考えるけど、なるべく頑張って欲しい! リザードマン達にも自分達で作ってもらいたいから教えるような感じでよろしく!」


「分かったわ~」


「よし。ライオとダクトは僕と一緒に村の外へ行って食料探しだ!」


『簡単そうだな』


「まぁ村の周りを歩き回るだけではあるんだけど、意外と大変かもね」


 その後、レオルがリザードマン達を連れて来て行動開始となったが、村では「ドラゴンが出た」や「グリフォンとドラゴンが戦っている」などちょっとした騒ぎが起こっていたが、エルクは大した事でも無いと判断して村の外へと向かっていった。

読んでいただきありがとうございます!


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