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辺境の村のモンスターテイマー  作者: スルメイカ
第一部・王都学園編
48/87

第45話 別行動

前回のあらすじ

迷子→転移→トロール


今回から少し書き方を変えてみました!

いきなりで分かり難いかもですがご了承ください。何かあれば感想にて受け付けます!

 エルクはクラウ達が今まで何をしていたのかが気になり、エルクと離れてからの時間をどう過ごしたのか聞いていた。


「エルクの後ろをただ真っ直ぐ歩いていただけなんだけどな、いきなりエルクが消えてさ、最初は焦ったよ。でも、エルクのウルフが残ってたから、なんとか冷静になれたよ」


「そうそう! なんでか分からないけど、ウルだけ一緒じゃなかったんだよね」


「それでさ、エルクが消えたと思ったら、先導してくれたリザードマンまで居なくなるし。待ってようかとも考えたんだけど、ウル? が動き始めたから、エルクとリザードマンを探すことにしたんだ」


「戦士隊長も消えたの?」


「そうなんだ。 探し始めてからもう1時間は経ってるけど、何も手がかりが無いんだよ。手がかりが無くて、この辺りを歩き回ってたら、ごらんの通り、トロールに襲われたとさ!」


「手がかりか~」


「エルクは何してたんだ?」


「僕たちはずっと歩き回ってたよ」


「誰かさんの所為でね!」


 エルクとクラウの会話を聞いていたラネが思い出したかのように話に割り込んだ。


「怒るなよ~」


「? エルクが何かしたのか?」


「何もしなかったのよ!」


「あ~あ~聞こえない~ この話止め! それよりも戦士隊長探さないとだよ!」


「? まあいいけど、リザードマンとはぐれたタイミングはエルクと一緒だった」


「僕もクラウ達とはぐれたときには戦士隊長の姿は無かったよ」


「手がかり無しか」


「う~ん」


 クラウ達と合流し、約2時間の間に起きたことを整理したが、迷いの湿地に関しての有益な情報は一切無かった。


「エルクさん、クラウさん。ちょっといいですか?」


 エルク達が情報を整理し終わったころにエネが話しに入ってきた。


「私の兄は冒険者の中でもそこそこ強かったはずなんです。だから、さっきのトロールのようなモンスターにはやられたりしません! だから、必ずどこかに居るんです!」


 いきなりのエネの言葉にエルクとクラウは顔を見合わせ何を言いたいのかが分からず返答に困っていた。エルク達が情報を整理している間、メル達女性陣は少し離れたところで次の行動について話し合っていた。その結果がエネの発言に繋がる。


「エルク、兄さん。つまりエネちゃんが言いたいのは、エネちゃんのお兄さんも探したいってことよ」


「あ、ありがとうメルちゃん」


「それで、これからの行動なんだけどさ!」


 女性陣を代表してソウが前に出る。


「私達とそっちで別行動にしない?」


 ソウの提案はこうだ

・メル、エネ、ソウはエネの兄を探しに行く

・エルクとクラウはリザードマン戦士隊長を探しつつ、ここに来た目的のリザードマン失踪について探る

・メル、エネ、ソウだけでは迷いの湿地は危険なため、エルクの従魔何体か護衛に付ける


 これに対してエルクとクラウは危険性を指摘する。


「ん~ 危険かな~」


「メルは大丈夫だと思うのか?」


「私達の方にエルクのウルとスライム2匹を預けてもらえれば大丈夫と踏んでるわ」


 確かに二手に分かれて行動した方が効率が良いが、そうすると危険性が高まる。この二つを天秤にかけても、危険性が高くなるならやめたほうがいいと考えることが普通である。エルクもその考えでメル達に説明する。


「やっぱり危険すぎるかな! もし、別行動をしたとして、どうやって合流するの? 僕には転移魔法があるからいいけど、メル達には無いでしょ?」


「時間を決めればいいわ。1時間毎にエルク達が私達のところに転移してくれば大丈夫でしょ?」


「二手に分かれたところを狙われたらどうするの?」


 この迷いの湿地ではいついかなるときでも危険が伴うことが分かっているため、慎重に進んでいきたいエルクとクラウ。一方で、エネの熱い気持ちに感化されたメル達はどうしてもエネの兄を探しにいきたいという。このままではどちらも退かず時間が経過するだけであったが、ここで動くものがいた。


『エルクよ、我が単独で行動してはいかんか?』


「え!? いきなりどうしたの?」


『どうもこの地帯に入ってから何者かに監視されている気がしてならん。そやつを捕まえる』


「え!? 監視!? 今すぐ捕まえてよ!」


『相手はずっと監視している、隙を見つけねば捉えることができん』


「じゃあ僕達を監視させて囮にしようってこと?」


『そうだ。しかし、固まったままでは我が動くと同時に反応が消える。ならば二手に分かれれば相手の反応も遅れると思うのだ』


「ふむ~ 監視されているね~」


「エルクどうした?」


 エルクがいきなり1人で驚き喋りだすことに慣れたクラウ達は、その話が一区切りついたところで何の話かを聞く。


「ウルによると、僕達はどこからか何者かに監視されているみたいだよ」


「な!? どこからだ!?」


「それがウルにもはっきりしないってさ」


「どうするの?」


「ウルからの提案ね。僕達を3組に分けるんだってさ」


「3組!? どういうことだ? 2組に分かれるよりも危険じゃないのか?」


「そうなんだけどね~」


 クラウ達はウルの提案を詳しくは知らないため、反対意見が多い。エルクにしても、ウルの考えていることまでは分からないため、悩むばかりである。結局エルクとメルの言い合いと同じように時間が過ぎていくと思われたが


『時間の無駄だな。もう行くぞ』


「おい! ウル!」


「え? え!?」


 エルク達はウルの提案によって、選択肢が増えたと同時に悩みも一つ増えてしまっていた。そんな様子を見ていたウルは時間がもったいないと言って、走り去ってしまう。


「あ~行っちゃった~」


「おい、エルク! どういう___」


 ウルがいきなり走り去って行ったことにどういう意味があるのかを聞こうとしていたクラウはエルクの言葉によって遮られる。


「3組でいこう!」


「い、み? どういうことだ?」


「?」


 エルクがウルの提案を押し通す。それに対して、クラウは説明を求め、メル達は困惑をしていた。


「2組に分かれるっていうのはウルがメル達に付いていないと危険でしょ? でも、そのウルがどこかに行っちゃった。だから、2組は出来ない。」


「なら一緒に行動すればいいだろ?」


 クラウが危険性を考えて反対する。


「そうなんだけど、ウルがやろうとしていることは僕達を監視しているやつを捕まえることなんだよ」


「それと3組はどう関係するの? 居場所が分からないなら意味が無いじゃない」


 メル達は2組でも3組でもやることは変わらないため、賛成しているが、ウルの行動の意味が読めずにいた。


「僕達が一緒に行動していると見つけにくいんだってさ」


 エルクがウルの狙いを皆に説明するが、言葉足らずであまり伝わっていなかった。それでも、反対する意見を言うのがクラウだけだったため、賛成多数によって、別行動を取ることになった。


 エルクとクラウに付いて行くのは、エルクの従魔のラネと、クラウの従魔のウルフとトロールだけである。一方メル達に付いて行くのが、エルクの従魔のスラ、ライ、ダクトのスライム3匹とメルのウルフ、エネのマンティスである。


「とにかく! ここからは別行動になるからね! 気をつけて進んでね! 1時間後にスラに対して転移するからね」


「エルクさん達はリザードマンさん達をお願いします! 私たちは兄を探してきます!」


「気をつけてね~」


 エルクとクラウは早速メル達が進む反対方向に進み始める。もはや歩いてきた方向がどっちだか分からないため、単純にメル達と反対の方向に歩きだしただけである。


「本当によかったのか?」


 クラウは歩き出してすぐに女性陣の心配をする。


「ん~大丈夫だよ! スラとライが居るし」


 それに対してエルクはあまり心配していないようである。


「ねえ! あれ、何かしら?」


 突然ラネが前方を指差しエルク達に質問する。その方向をエルクとクラウは振り向くと、そこにいたのは


「人間…… かな?」


「人間…… だな」


「人間よね」


 そこにいたのは人間だった。

読んでいただきありがとうございます!


ここをもっとこうした方が良い、話がよく分からない等ありましたら、感想をお願いします!

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