第4話 大穴の中で
前回のあらすじ
隣村に着く、疑われるが何とかなる。
子供が迷子→捜索する→穴に落ちる
エルク達はこのままでは助けが来ないだろうということで、話し合いの結果大穴の奥に進むことになった。エルク1人なら休憩を少なく奥に進めるがクラウ達には厳しい。
「そろそろ休憩にしようか」
「すまない、そうしてもらえるとありがたい」
「はぁ…… はぁ…… すみません」
「大丈夫大丈夫! なぜかモンスターも襲ってこないし!」
エルク達は大穴の奥へ1時間は進んだがなぜかモンスターから襲われることは無かった。穴に落ちたときには数千はいたはずだが、ウル曰く先に進むにつれてモンスターの気配が少なくなってきているという。
休憩を約30分程したところでクラウとメルが村のことを心配し始めていた。
「村の皆心配していないかな?」
「ん~ 心配させてるかもな」
「だよね…… 早く帰らないとだね」
「そうだな。それにしてもこの穴長いな。どこまで続いてるんだ? それにモンスターから襲ってくることがいきなり無くなったしな。良いことなんだが、なんだか不安になってくるよな。この奥でモンスターが集まって罠を仕掛けてたりしないよな?」
「モンスターにそこまで知識あるのかな。まとめ役が居たとしても素直に従うとも思えないしね~」
『なにか来るぞ! 気をつけろ!』
「ウルが何か来るって! 警戒して!」
「おう! ベル!」
ちょうど大きな広間に出たときエルク達の前に現れたのはスライム、ムカデ、ゴキブリが数十匹ずつ群れていた。群れの中に1匹ずつ他のモンスターに比べると大きいやつがいた。ビッグスライム、ビッグセンチピード、ビッグコックローチだ。それぞれがその種族をまとめていると思われる。まとめることができるということはそれなりに強いこと意味する。
「まずい! あの中に強いやつが居るぞ! メル、エルク逃げたほうがいいかもしれないぞ。あのでかいのはやばい」
「ウル! スラ! ライ! あのでかいの倒せる?」
「エルク! 流石にお前の従魔でもあのでかいのは無理じゃないか!?」
「ちょっと待って!」
エルクはそれぞれの種族のビッグ達を鑑定し始めた。
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ビッグスライム モンスター
レベル:12
HP :700
MP :120
攻撃力:210
守備力:400
素早さ:120
魔法 :無し
能力 統率 変化
ビッグセンチピード モンスター
レベル:9
HP :600
MP :200
攻撃力:410
守備力:330
素早さ:250
魔法 :土
能力 統率 硬化 気配察知
ビッグコックローチ モンスター
レベル:17
HP :1000
MP :200
攻撃力:220
守備力:300
素早さ:420
魔法 :無し
能力 統率 飛翔 魔法抵抗
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「げ! 強くね!?」
「能力が分かるのか? だったら早く逃げよう!」
『あの虫共は任せよ。すぐ終わらせるさ』
『じゃあおいらはあのくねくねしてる奴やるっすよ』
『僕はあのでかいスライムですか、同属ですけどしかたないですよね』
「え!? やるの!? あいつら強いよ!? ウルは強いから大丈夫かもだけどスラとライは厳しくない?」
『おいらだってウルの兄貴に負けてらんないっスよ!』
『僕はまだ本気で魔法を撃ったことないですからね』
「本当にやるの? 無理したらだめだよ? 僕はクラウ達に付きっきりになると思うから加勢に行けないよ?」
『エルクよ、我らはなかなか強いぞ?』
そういってウルはビッグコックローチに向かって飛び出した。それに続いてスラとライも魔法を撃ち始めた。各モンスター達はエルク達に向かって襲い掛かってきた。エルクはクラウ達を守るように動きモンスターの牽制をしていた。
『お前らなど敵ではないわ!! ウィンドスラッシュ!』
『邪魔だ邪魔だ~! ファイヤーボール! ウォータースラッシュ!』
『ファイヤーボール! アースバレット! ウォータースラッシュ!』
「ゴキブリ来るなーーーーーー」
エルク達は暴れていた。文字通りエルク、ウル、スラ、ライは暴れていた。特にウルは酷かった。
『少しやりすぎたか・・・ まぁいいだろう皆は大丈夫かエルクの助けに回るとしようか』
「ゴキブリ来るなーーーーー」
『エルク! あの虫はやったぞ! 残りは置いてきたがスラ達に任せておけば何とかなるだろう! あいつら空中に浮かんでいたからな』
「え!? スラ達浮けるの!? 知らなかったんだけど!!」
『とにかく今はこやつらを葬るとするか』
「ウルお願い!」
エルク達はウルが来たことによりかなり優勢になった。クラウ達の従魔レッサーウルフに仕留めさせるように誘導することができるほどに楽になっていた。
スラは手こずっていた。ビッグセンチピードはスピードが速くなかなか魔法が当たらず、土魔法を撃ってきたためである。土魔法は石が飛んでくるだけだったが牽制にはなっていた。
『うむむ~なかなかやるな~このくねくね野郎!! 障壁! ファイヤーーー』
ライも手こずっていた。ビッグスライムはHPが高い。動きは遅いが能力の変化により体を変形させうまく魔法を避けていた。
『兄さんも手こずっているみたいだ。早くこいつを倒さないと! ファイヤー!』
エルク達を襲ってきたモンスターはあらかた倒し終えた。
「スラとライがまだ戦ってるよ! 助けに行かないと!」
『まぁ待て! もう決着はつくぞ』
「え?」
ウルがそう言った時急激に周囲の魔力量が高まった。
『ふふふ。これで終わりだ! ファイヤーウォール!』
スラは火魔法と障壁魔法を組み合わせ合体魔法を放った。合体魔法を使えるのは魔法を習得しているものでもなかなかできるものではない。エルクはこれをみて驚いた。
障壁魔法をビッグセンチピードの周りに配置しただけだが、その障壁が炎を放っていた。センチピードが触れるとその炎がセンチピードの体を覆った。数十秒後炎が消えたところに残ったのは黒焦げになったセンチピードであった。
『兄さんに先を越されちゃいましたか。僕もやるよ! ファイヤーアースバレット!』
ライは火魔法と土魔法を組み合わせた合体魔法を放った。ビッグスライムに向かっていったアースバレットは炎を纏っていた。ファイヤーアースバレットは炎を纏った石を弾丸のように撃つ魔法である。通常のアースバレットよりも速度が速く、避けるのは困難であり、威力もかなり増し、ビッグスライムに当たった瞬間に溶けるように突き抜けた。そして、ビッグスライムはそのまま液体となって動かなくなった。
「スラ! ライ! すごいや! 合体魔法出来たんだね!」
『まだまだ出来る気がするよ~』
『僕もまだいろいろと出来る気がします!』
「本当にすごいや! これからも頼むね!」
そう言ってウル、スラ、ライを撫で始めた。
「エルク! 奥から何か来てるぞ!」
クラウがそういった途端、ウルの毛が逆立った。
『こいつは・・・強いぞ!』
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ジャイアントマンティス モンスター
レベル:30
HP :4000
MP :1100
攻撃力:2500
守備力:1100
素早さ:1600
魔法 :風
能力 統率 飛翔 強靭
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「で、でか!! つ、つよ!!」
エルク達はジャイアントマンティスに意識を向けていたがいつの間にか周りをモンスターによって包囲されていた。クラウとメルを守りながらこのピンチ。エルク達とジャイアントマンティス達の接触は数秒後であった。
エルク 16歳 人間 テイマー
レベル:21
HP :1600
MP :2600
攻撃力:340
守備力:520
素早さ:725
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ウル 従魔 銀狼
主 :エルク
レベル:6
HP :4350
MP :2050
攻撃力:2300
守備力:1250
素早さ:3200
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スラ 従魔 プチスライムメイジ
主 :エルク
レベル:16
HP :525
MP :1100
攻撃力:85
守備力:520
素早さ:250
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ライ 従魔 プチスライムマジシャン
主 :エルク
レベル:16
HP :465
MP :1225
攻撃力:40
守備力:450
素早さ:315
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