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辺境の村のモンスターテイマー  作者: スルメイカ
第一部・王都学園編
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第29話 研究会の活動1

前回のあらすじ

顧問確保→人数確保→研究会発足

 エルク達は授業が終わった後、集まっていた。研究会を立ち上げたは良いが、まだ詳しい話を聞いていない。研究会を立ち上げたが、詳しい話は授業が終わった後に聞くことになっていた。


 エルク達はすぐに集まり、あと1人を待っていた。待っている間の話題となるのはこれから来る人間のことになるのも必然だろう。


「エネ~ ソウちゃんってどんな子?」


「ん~ かなり元気な子だよ! 後、凄く強いの!」


「へぇ~ 強いんだ~」


「村で私はいつも助けてもらってばかりいたの」


「友達思いなんだな」


「ソウちゃんは良い人だよ! 皆とも仲良くなれるよ!」


 武術科の生徒がちらほら見え始め、お目当ての人がやってきた。


「あ、居た! ごめ~ん遅れちゃった!」


「全然大丈夫だよ。なんだか武術科の生徒たちはいつもより遅かったみたいだし」


「武術科の生徒が何かやらかしたみたいでね。それで先生達からのありがたいお言葉を貰ってたの」


「大変だったね~」


「全くね~」


「じゃあ皆揃ったことだし、早速説明受けに行きますか! え~と挨拶はその後って事で!」


「りょーかい!」


 エルク達は研究会に関しての担当の先生の所へ向かっていく。集合場所がその先生の居る部屋の近くだったため、すぐに到着する。扉をノックして部屋に入ると、そこには担当の先生ともう1人、ジン爺が話し合っていた。


 エルクを除く全員が固まる。ジン爺がいることで、緊張してしまうためである。エルクはそんなことを知らずに部屋の中へどんどんと入っていく。入り口で止まっているのもおかしいので、クラウ達はエルクの後ろを付いて行く。


「え~と、研究会の説明だっけ?」


「はい! 聞きに来ました!」


「取り敢えずこれを読んでくれれば分かると思うけど、一応軽く説明はしておくよ」


 そういって、担当の先生から「研究会の目的」という冊子を受け取る。


「基本的には、リーダーを中心として自分たちの目的を研究することなんだ。研究というからには遊んでるだけじゃだめだぞ。一応研究会の発表会もあるからな、年々参加する研究会は少なくなっているが、聞いているだけでも興味が出るものばかりだからな。興味の出るようなことを研究して、発表会で発表して欲しい。発表会で優秀と判断されれば良いことがあるからな。簡単に説明したから、後は渡した冊子を読んでくれ。もし分からないことがあったら僕に聞いてくれ。じゃあ頑張ってね!」


「はい! ありがとうございます!」


「まだ説明不足ではないかの?」


「と、いいますと?」


「顧問の役割とか、研究会に与えられる場所とかかの」


「何か特別なことでもあるの?」


「ほれ、聞いてみなされ」


担当「そうですね。顧問の役割といっても、主なことは指導になります。研究会の顧問になったからにはその研究会が実績を残すための手助けをしてもらいます。次に与えられる土地についてなんですが、基本的には私たちにどこの場所が欲しいか言ってもらえればいいです。どこでも好きに選んでもいいですが、当然だめな場所もありますので、注意してください」


「じゃあ、従魔寮の一部が欲しいな~」


「従魔寮ですかちょっと待ってくださいね、地図を持ってきますから。え~と……はい、大丈夫ですね。どこからどこまでを希望しますか?」


「この辺りかな~」


「結構広いですね~ でも安心してください。従魔寮はかなり広いので大丈夫ですよ! ではこの辺りをモンスターの国研究会の所有物として登録しておきますね」


「ありがとうございます! それでは~」


「お! またの!」


 研究会についての説明を聞き部屋を出る。その途端にエルク以外の全員が大きなため息を吐いた。


「皆どうしたの?」


「よく平気で居られるよな~」


「エルクってば学園長先生に対してもラフに話しかけるし」


「エルクさん、凄いです!」


「あ~ 全然話が入ってこなかった~」


「ん~ まあ、とにかく行こっか!」


行くってどこに?」


「さっき貰った場所だよ! 従魔寮の入り口から西側の所だよ!」


「なんでそんなところにしたんだ?」


「ん? 広くて、行き易くて、従魔がのんびり過ごせそうなところって言ったら従魔寮かな~ と。ははは」


「はは、エルクらしいな。じゃあ行くか~」


 エルク達は登録された土地に向かって歩き出した。歩いている最中は話題はエネの友人のソウに関してのことになる。


「エネとはいつからの知り合いなの?」


「産まれて、物心付いたときにはもう一緒に居た気がするな~」


「結構長いんだな! そりゃ仲良くなるよ!」


「エネはさ、どこか危なっかしいの。だから放っておけなくて、ずっと一緒に行動するようになったの」


「エネから聞いたんだけどさどれくらい強いの?」


 エルクは鑑定をせずに、話を聞くことにした。許可を得ずに鑑定をするのは失礼に当たるためである。


「ん~ とりあえず、この王都周辺のモンスターは一通り狩れると思うわ」


「おぉ!」


「それはかなり心強いな」


「いやいや、そんな……」


 早速打ち解け始めているソウ。仲が良くなってきたところで、従魔寮に到着する。従魔寮には既に、クラウとメル、エネの従魔達が居る。エルクの従魔はというと、ディム山脈に置きっぱなしだった。エルクはクラウ達の従魔を見て、自分も従魔とスキンシップを取りたいという気持ちが高くなっていく。


「クラウ! ちょっと待ってて!」


「どこ行くんだ?」


「従魔達を連れてくるよ!」


 そういってエルクはすぐにディム山脈へと向かう。


 エルクが最初にみた光景は目を疑うものだった。グリフの説得ができていなかったはずだが、今はグリフの背中にスラとライが乗っていて、楽しそうである。


『皆集合!』


 幸い従魔達は近くにいたようで、すぐに集まってきた。集まってきた従魔に対して、現状のことを伝える。ウル達は物分かりが良いため、早速従魔寮へ転移してクラウ達の元へ帰る。


 エネとソウはエルクの従魔をちゃんと見たことが無く、エルクが戻ってきてからは開いた口がふさがらないといったような顔をしている。それもそうだろう、エルクの連れてきた従魔はハイモンスターを遥かに凌駕する。


「え~とでは、早速だけど、研究会の活動を始めようと思います!」


「何をするんだ?」


「モンスターの研究です!」


「というと?」


『我等も何かするのか?』


『何も~ とりあえずこの近くに居て』


『了解した』


「どうするのかというと、王都周辺のモンスターをテイムしに行きます!」


「今からですか?」


「今から行こう! 迷ったらすぐ行動だよ!」


「なんだか楽しそうな雰囲気だわ~」


エルクの行動力は凄く、さっそく王都周辺の森に向かって歩き出す。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・

~王都周辺 森


 森へたどり着いたエルク達はモンスターとの遭遇を待っていた。王都周辺のモンスターは比較的弱いが、念のためということで、スラとライが一緒についてきている。


 森に入ってから1時間。


 なかなかモンスターが見つからない。クラウ達も付いて来てはいるので、一緒に探索していたのだが、モンスターを見つけることができずに1日目は暗くなってきてしまった。


「エルク! そろそろ夜になりそうだぞ」


「あちゃ~ 時間が足りなかったか~」


「明日また来ましょ!」


「そうだね。そうしよう! じゃあ今日は帰ろう!」


 研究会1日目の活動はメンバーの仲が良くなっただけであった。

読んでいただきありがとうございます。

これからもよろしくお願いします。

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