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辺境の村のモンスターテイマー  作者: スルメイカ
第一部・王都学園編
25/89

第23話 ディム山脈の洞窟

前回のあらすじ

勇者敗北→ディム山脈の探索

 エルクはディム山脈にて、ウル達と一緒に探索していた。


 エルクは探索しながらディム山脈にいるモンスターについてウル達から話を聞いていた。


『ここら辺の奴は面白いものばかりでな___』


『楽しいのだ!』


 エースの2体の話に関しては、ただ戦うのが楽しい、面白いしか伝わってこなかった。スラ、ライ、ライオに関しては、自分たちの連携の凄さを自慢するばかりで、結局この周辺にいるモンスターについての情報を詳しく得ることが出来ずにいた。しかし、ウル達の話を聞くのもなかなかに面白いもので、エルクは笑いながら聞いていた。特にスラ、ライ、ライオの連携と作戦については興味が出ていた。


 エルクは戦場で鬼神のように暴れるか、戦場を軍師のようにコントロールするかと言われたら、どちらかというと軍師になりたいタイプであった。特に今のエルク達のメンバーを見ると、鬼神のように暴れる者が2体も存在している。ライオに関しては、城門前の鉄壁の守り役であるため、防衛の要のような存在だ。スラは暴れるというよりは奇襲に特化しているような存在で、戦場で暴れて目立つことはしないだろう。この中ではライが1番軍師っぽいが、実際は暴れるのが好きなため軍師になろうとしない。必然的にエルクが指令を出すのだが、なかなか成果が出ない。


 ディム山脈では遭遇するモンスターがどれも強力であるが、ウル達従魔が全員で戦ってしまうとすぐに終わってしまう。エルクはもう少し歯ごたえのある戦いが無いかと思っていた。


 そんな時、どう見ても危険な場所を見つける。ディム山脈の山肌に穴が開いてる。ウル曰く中はかなり広いそうで、ドラゴが入っても空中を飛んでいられる程広いらしい。明らかに危険な場所だが、エルクは先程からあまり良い戦闘ができていないため、穴の中に突入するのだった。


~ディム山脈・洞窟~


 穴の中に入ったエルク達は警戒しながら、奥へ進んでいた。この洞窟はどこかで見たことのあるような雰囲気があった。所々行き止まりになって引き返し別の道を進む。そんなことを繰り返してやっと広間が見えてくる。しかし、先頭にいるウルが止まり、エルクに引き返すように提案してくる。エルク達は広間に入らず中の様子を伺い、広間に入る道の近くに居たモンスター鑑定する。


-----------------------------

レッドドラゴン モンスター

レベル:78

HP :125000

MP :53200

攻撃力:78000

守備力:64500

素早さ:72100

-----------------------------

-----------------------------

ドラゴン モンスター

レベル:88

HP :32000

MP :13400

攻撃力:21000

守備力:19200

素早さ:16500

-----------------------------


 ドラゴンだ。しかもかなり強者だろう。体表が赤く、周りのドラゴンよりも一回り大きい体躯を持つドラゴンが1体。連れているのはドラゴと同じか少し小さいドラゴンが3体。それだけで脅威なのだが、他にもこの広間にはモンスターが居た。しかもかなりの数である。


 エルクから見てドラゴン達の奥側にいるのは多種多様なモンスターだった。

-----------------------------

ヘルタイガー ハイモンスター

レベル:54

HP :24000

MP :8200

攻撃力:19800

守備力:17000

素早さ:23000

-----------------------------

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デスアリゲーター ハイモンスター

レベル:65

HP :32000

MP :3500

攻撃力:25200

守備力:22700

素早さ:15000

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キラーライノ ハイモンスター

レベル:58

HP :31000

MP :2200

攻撃力:28500

守備力:23000

素早さ:21000

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 この他にも、虫系のモンスターが確認できている。どうしてあの多種多様なモンスターが手を組んで襲ってくるのか分からないが、そういう仕組みらしい。敵対しているのはドラゴン達のようだ。数で見ればどう見てもドラゴン達が劣勢である。レッドドラゴンが頑張って戦っても、周りのドラゴンの1体か2体は死ぬことになりそうだ。


「どうする? ウル、皆!」


『この洞窟から出たほうがいいと思うが』


『あれは無理ッス!』


『第三勢力として出て行くにしては、分が悪いといいますか』


『皆に合わせる』


「どうするか~」


 そう悩んでいる内に広間では戦闘が始まっていた。モンスターの軍勢に対して、レッドドラゴンほぼ1体で戦闘を成り立たせている。それほどまで個としては強いが、モンスターの軍勢が次から次へとドラゴン達へ襲い掛かる。周りのドラゴン達も戦っていて1対1なら勝てそうだが、数に押されてジリ貧状態となっている。


『エルク! 助けに行くのだ!』


「え!? あの中に? ん~ 行こう!」


 ドラゴが突然助けに行くと言い出す。確かにこのままではドラゴンの誰かがやられてしまうだろう。エルクも目の前でドラゴン種が負けるところを見たくないと思っていたので、早速行動を開始する。


モンスターの軍勢 総数約300

      VS

エルク率いる従魔 + ドラゴン4体


 エルクが最初にしなければいけないこと、それは、ドラゴン達の味方だということを伝えなければいけない。いきなり横から現れてモンスターと交戦し始めたら、ドラゴンに敵だと思われかねない。そのためウルとドラゴが先陣を切ってレッドドラゴン以外のドラゴンの元へ突撃する。1番近くにいたドラゴンの元へたどり着いたエルク達は周りのモンスターを蹴散らしながら、ドラゴンと共闘し始める。


「助けに来ました!」


『誰だお前らは』


「今はこの状況をどうにかしないと!」


『ふむ、皆には伝えておこう』


 近くにいたドラゴンが他のドラゴンの元へ近づいていく、それを手伝うようにエルク達もモンスターに攻撃しながら進んでいく。モンスターの数が多いため、なかなか前に進むことができない。このままでは2体のドラゴンが死んでしまうと考えたエルクは、それぞれ2体のドラゴンの元へ転移する。


 1体目のドラゴンはかなり傷だらけになっており、今にも倒れそうな雰囲気がある。エルクは転移と同時にウルとスラも連れてきていた。ドラゴンの周りにいたモンスターをなぎ払うようにウルが突撃し、ドラゴンまでの道が開く。ドラゴンの元に転移し、後のことをウルとスラに任せて次に向かう。


 2体目のドラゴンはまだ倒れるほどでは無かった。それでもかなりの傷を負っている。2体目のドラゴンの元には、ドラゴとライを連れてきている。ドラゴはモンスターの注意を引くために広範囲にブレスを放ち、ライはドラゴンの元へ飛んでいく。そしてエルクは後の事をライ達に任せ、最初に会ったドラゴンの元へ転移して戻っていく。


 転移して戻った先でも、激戦が繰り広げられていた。ドラゴンがブレスを吐き、ライオがモンスターの突撃を防ぐ。ライオがモンスターに突撃し、近寄るモンスターに対してドラゴンがブレスを放ち援護する。さっき会ったばかりなのになかなか良い連携を見せている。エルクは戻ってきて早々、ライオとドラゴンの補助に回る。


 現在戦闘は4箇所で行われている。1つ目がエルク達の居る広間の入り口に近い場所。2つ目がウル達が居る入り口から遠い壁際。3つ目がドラゴ達が居る広間の中央と壁際の間。最後にレッドドラゴンが居る広間の中央である。レッドドラゴンの周りには100体ほどのモンスター、それ以外には60~70体程のモンスターが襲ってきている。


 大穴に落ちたときよりはモンスターの数が少ないが、強さが明らかに違う。


 人生最大のピンチにエルクは笑っていた。

読んでいただきありがとうございます。

これからもよろしくお願いします。

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