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辺境の村のモンスターテイマー  作者: スルメイカ
第一部・王都学園編
24/87

第22話 勇者サンディン

ちょっと短めです


前回のあらすじ

学校3日目→従魔達の活躍→勇者遭遇

 エルクはディム山脈に向かおうとしたところ


「エルク~ 今日はどうすんの?」


「今日はちょっと用があって、ディム山脈に行かないといけないんだよね~」


 エルクは気軽に言うが、ディム山脈を知るものは気軽に行くなんて言えない場所であることをエルクは知らない。


「ディム山脈だって!? なんであんな場所に!」


「絶対に行かないほうがいいですよ!」


「あそこは勇者が行くような所ですよ!」


 3人に詰め寄られてしまったが、ウル達が心配なエルクは行くことを曲げなかった。そもそも行く理由をクラウ達は知らないため、その説明からエルクはするのであった。


 説明を聞き終えた3人の反応は微妙だった。


「だからってな~ ディム山脈だぜ?」


「多分大丈夫だから! 行ってくるよ!」


 強引に話を切り、皆と別れたエルクは早速転移で、ディム山脈の結界の中に跳んだ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ディム山脈 


「待て!」


 サンディンは逃げ続けるウルを未だに捕らえることができずにいた。


 ウルはジン爺の結界に向かって走っていた。結界にはドラゴ達他の従魔も向かっている。この勇者をウルだけで対処するのはめんどうだと考えたウルは従魔全員を呼び、全員で対処することにしたのだった。このことをそのまま従魔に伝えるわけにもいかないため、強敵が居ると嘘を吐いて全員を呼び寄せたのだった。


 結界にたどり着く。中には既にドラゴ達全員が集まっていた。そして、ウルの後ろからやってくる強敵を興味深く待っていた。そしてやってきたのは人間。ウルを除く従魔は落胆していた。


『ウルの兄貴! はめたっすね!』


『これは戦えないです』


『確かに強いけど、これはだめなのだ』


『急いで戻ってきたんだがウル殿の罠だったとは』


『こっちの身にもなれ。こいつなかなか標的を変えないんだ』


 従魔会議が行われているところにやっと勇者が到着する。そして驚愕する。目の前に様々なモンスターそれもかなり強い雰囲気を纏ったモンスターの集団がいることに。嵌められた、勇者はそう直感する。狼モンスターを追っていたのではなく追わされていたのだという考えに至る。


「逃げ場は・・・無しか」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 エルクはジン爺の結界に跳んだ。そして驚愕する。目の前にウル達が居たのも驚きだが、ウルの足元に人間が居たのだ。どう見てもウル達がボコボコにいじめてるようにしか見えない。ウル達はエルクに気付き、足元の人間から足を離す。


『こやつがいきなり斬りかかってきたぞ』


『かなり強かったッス!』


『自己防衛なのだ!』


 言い訳を言い始める従魔達を取り敢えず置いておき、倒れている人間に声を掛ける。


「え、え~と大丈夫ですか?」


 返事が無い


「お~~い!」


 返事が無い


「死んでないよね?」


「く、」


「あ! 生きてる! スラ、ライ、回復してあげてよ」


『エルクの兄貴ぃ、起こしたらおいら達を襲わないように言ってくださいよ?』


「分かった分かった。回復してあげて!」


 スラとライによる疲労回復、HP回復の魔法が勇者に掛けられる。


「ん、ここは!」


「あ~ 大丈夫ですか?」


「君は? 危ない! 今ここはモンスターに囲まれているんだ! 早く逃げて!」


「あの」


「僕なら大丈夫! これでも勇者なんだ!」


「あの!」


「まずは僕が囮になるから、隙を見て逃げてくれ!」


「この子達僕の従魔です!!」


「行くぞ!! って、え?」


 エルクはこの状況について説明した。ここが結界の中であること、このモンスターは全部従魔であること、その主がエルクであること。その説明を聞き、サンディンは驚いていた。人類最強を誇る勇者を倒す程のモンスターを従えているのがこんな子供だということに。


 それから少し話をしていた。サンディンは修行の旅の途中のようで、良い経験値としてディム山脈を訪れたという。何体かモンスターを倒したところ、勇者の危険察知能力が発動し、ウルを見つけたとのことだった。それからは、攻撃を放ちつつウルを追いかけていたら、ドラゴ達に合流され、囲まれて負けたという。エルクは危険察知が反応するなら行くなよ!と心の中で思ったが言わずに溜め込んだ。


「はぁ、まぁこの子達は人を襲わない安全な子ですよ」


「先程僕は思いっきりやられたが・・・」


「それはサンディンさんが攻撃するからですよ~ ははは。」


「こんなモンスターがいたら危ないだろ! 見つけたら始末しておくべきだと思ってね。すまない!」


「いいですよ。それより、これからどうするんです?」


「取り敢えずこのディム山脈で鍛えるとするよ」


「分かりました。この子達も狩りに行くと思うので、襲わないように気をつけてください」


「ああ。気をつけるよ。間違って攻撃でもしたら死ぬのは僕のほうだからね」


 そういって勇者サンディンは山を降りていった。エルクは久しぶりにウル達を鑑定した。エルクは当然驚いていた。ウルとドラゴはそもそもステータスも能力もおかしいのだが、さらにおかしくなり、ライオもかなりおかしくなっていた。スラとライは十分に強いのだが、この中では少し物足りなさを感じてしまう。全員の能力が増え、レベルが上がり、今や勇者の1人を倒してしまう程になるエルク達。


 エルクがディム山脈に来た目的は達成され、エルクは満足していたが、途中で狩りを止められた従魔達は不満でいっぱいだった。勇者の強さはかなりのものだが、経験値面で見ると物足りない。


「エルクよ、ここに来たのだついでに狩りに行こうではないか」


「分かった。一緒に行こう!」


 ということで、急所ディム山脈の探検を始めることになった。

読んでいただきありがとうございます。

これからもよろしくお願いします。

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