表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
辺境の村のモンスターテイマー  作者: スルメイカ
第一部・王都学園編
16/87

第15話 学園説明

前回のあらすじ

戦闘トーナメント続き→王都到着→王都でのんびり

 天気は晴れ、晴天だ。今日はエルク達が入学する日だ。朝起きて制服に着替える。全て準備してくれたのは村長さんらしい。


 グランさんの家を出て、先に待っていたクラウ達と合流する。一緒に学園に行くことになっているからだ。なぜ外で待っていたのかというと、早く行きたかったからだという。エルクは寧ろ行きたくないと思っていることはなかなか口に出すことは出来ないのであった。


王都武魔術学園

 そこに行く人たちは16~18歳の少年、少女達だ。そこで様々なことを学び、これからの人生の道を決める者がほとんどだ。行かなくてもいいのだが、行って学んだほうが良いという風潮がある。


 武魔術学園には武術科、魔術科があり専門分野で分かれている。武術科の剣術専門、槍術専門等様々あるが、どの専門を選んでも様々な体験をすることができる。エルク達は魔術科の従魔専門に入学することになっている。村長さんが全て手続き等をしていたらしい。村長さんの粋な計らいであった。


 エルク達は簡単な手続きをして、すぐに大きな広間に集められた。今年入学する者達を歓迎する式をやるみたいだ。クラウとメルは楽しそうにしているため、エルクも流されるままだった。式が始まると、堅苦しい挨拶や、入学代表の言葉等続いてエルクは退屈していた。最後に武魔術学園の学園長が出てきた。エルクは目を見開いて驚いていた。学園長はエルクの知る人物であるからだ。


武魔術学園 学園長

 学園長になるためにはかなりの知識と実力が必要で、一度学園長が決まるとそうそう変わることが無いと言われるほど、位の高い地位である。今の学園長はさまざまな所へ旅へ出ている放浪癖があるという。ただ単純に学園に帰って来ないだけだが、素直にそれを言うことはまずいために放浪癖として放置しているのだ。


なぜそんな人物をエルクが知っているのかというと、その人物は


「お爺ちゃんじゃん・・・」


「え?」


 現学園長ジンは祝いの言葉を述べ、簡単に式を終わらせた。そして、どこか奥へ行ってしまう。そうやって式が終わり、入学したばかりの生徒達は教員に連れられ各教室に入っていく、これから始まる学園生活に希望を抱きながら。


 魔術科従魔専攻と書かれた部屋に入っていく。エルクは早く学園長に会いに行きたいところであったが、自由になるまでもう少し掛かるようだ。教室に入ってからは、従魔担当の教員が挨拶をしに来た。真面目そうな男、トキ先生。キリッとした目の女教師、ハイネ先生。物凄くやる気の無さそうな男、ダイキン先生。エルクが覚えたのは3人だけで、他の先生に関しては覚えられなかった。なぜ、3人覚えたのかというと、この3人の教師は他の教師よりもかなり強い雰囲気がしたからだった。先生の挨拶が終わった後、生徒同士の自己紹介が始まる。魔術科従魔専攻の教室には30~40人近く居るだろう。1人ずつ自己紹介していくが、正直興味が無かったエルクは適当に聞き流していた。


 エルクの順番が回ってくる。自己紹介では、名前、好きな食べ物、従魔にしたいモンスター、夢を簡単に話すという内容だった。


「え~と、エルクです。好きな食べ物はりんごです。従魔にしたいのはスライムです。夢は自由に暮らしたいです。よろしくおねがいします。」


 という、無愛想な感じで終えてしまった。他の皆は自己紹介で何か印象を残そうと張り切っているのがほとんどだった。クラウとメルの自己紹介は緊張しながらもいい雰囲気で終わっていた。学園生活始まり早々エルクは失敗してしまったようだ。


 生徒全員の自己紹介が終わり、休憩時間になった。ほとんどの人は教室で友達を作ろうと話かけたりかけられたりしているが、エルクは行くところがあった。学園長室だ。教室に居た教師に学園長室の場所を聞き、不思議がられたが、聞くことに成功し学園長室に向かっていた。


 学園長室の前に着き、ドアをノックする。ドアの向こう側から声が聞こえたのを確認してドアを開ける。そこに居たのは、式の最後に登壇した人物。現学園長ジンであった。それと同時にエルクにテイム魔法を教えたお爺ちゃん本人であった。


「お爺ちゃん! なんでここに居るの!?」


「お主! エルクか! 今までどこに居たんじゃ!」


「こっちの台詞だよ!」


「話せば長くなるがのぅ___」


 エルクとジン爺は村が滅びてからのことを話し合った。エルクは村が滅びたのを確認してからこの学園に来るまでのことを話した。ジン爺は、村がモンスターの大移動により襲われたこと、村人全員で逃げたこと、全員無事なことを話した。


「皆はどこに居るの?」


「それがのぅ、皆バラバラに散ってしまっての。村長以外誰がどこに居るのか分からんくなってしもうたんじゃ」


「そっか~ でもやっぱり皆生きてるんだね! 良かった~」


「村で唯一死んだと思われたお主が生きていることが驚きじゃわい!」


「死にそうになったこといっぱいあったけどね~」


「まぁ、良かったわい。時間は大丈夫かの? けっこうここに居るが」


「あ・・・ やっべ! じゃあまた来るね!」


「待っとるぞ~」


 休憩は10分だったのだが、学園長室で話していた時間は15分程。入学初日から問題児として見られたくないエルクはとにかく急いで教室へ向かっていた。教室に着くと教師が皆の前に立っていて何かやっているようだ。エルクはこそこそと入っていくが、教師に見つかってしまう。


「どこいっていたんだ!」


「すいません。おなかの調子が悪くて」


「トキ先生に探しに行ってもらったんだがすれ違いになってしまったか。まぁいい。席に座れ」


 教室の皆に見られながら、エルクは席に着く、運良く目の前の席はクラウでその隣がメルだったため、今まで何をしていたのか聞いたところ、簡単なアンケートをやっているそうだ。エルクはお爺ちゃんに会えたこと、村の皆が生きていることを知って気分が良かったため、アンケートを書いて提出した。アンケートの内容は、

------------------

1.従魔にしたいモンスター

2.従魔にしたことのあるモンスター

3.どうやって従魔にしたか

4.テイム魔法について知っていること

------------------


 エルクはさすがにドラゴの事は書けなかったが、書けるだけ書いて提出した。学園初日は大体どこも学園案内や、これから学ぶことの説明だった。この魔術科従魔専攻のクラスには様々な人物がいる。真面目な奴、見るからに悪そうな奴、暗い奴、明るい奴等。エルクは暗い奴の部類に入っているだろう。このクラスの7割が王都に住んでいる者で、残りが周辺の村や町から来たものだという。一通りの説明が終わり、教師達が一旦教師室へ報告に戻るらしい。その間自由時間との事だが、問題が起こる。


 自由時間になった途端にグループでわいわいと話し始めた。エルクはクラウとメルと話している。そこに3人組みの男達が近くにやってきて聞こえる声で笑いあっていた。


「なんだこいつ~ いかにも弱そうだな! ぎゃはははは!」


「やめとけって~ 絶対気にしてるんだからよ~」


「こんなやつはすぐに実力の差を実感して辞めてくよ! はは!」


 王都に住むちょっと偉い人物の息子かなんかだろうと予想が付く。エルクは気にすることも無く、クラウ達と学園について、これからについて話している。


「自分のことだと思ってないんじゃないか~?」


「従魔にしたモンスターが最弱のスライムってか?」


「従魔も雑魚なら主人も雑魚ってな!」


「「「ぎゃははははは」」」


 ここまで馬鹿にされたが、エルクは気にもしていなかった。しかし


「ちょっと! あなた達何か用!?」


 メルが怒ってしまった。これにクラウも続き


「王都暮らしのボンボンが何の用かな?」


 これに対し馬鹿にしてきていた男達が怒り始め、教室内が騒がしいことになっていた。


「どうせお前らも雑魚だろうが!」


「かかってこいよ、モンスターを見たことない坊ちゃん」


「なにを!? お前ゆるさねえぞ!!」


 どんどんとヒートアップしていき、今にも喧嘩が始まりそうだった。そんな時、落ち着いた声で喧嘩を止めに入る者がいた。


「これこれ、何をしとるか。落ち着かんか」


「あぁ!? 誰だ! 邪魔・・・す」


 その声の主に気付いた男達は驚き、振り上げた手を止めていた。


「何か大声が聞こえると思って見に来れば、喧嘩かのう?」


「この3人が喧嘩を売ってきました。どうすればいいでしょうか、学園長先生!」


「ほう、始まりはそっちの3人か」


「ちょ、ちょっと待てよ! 声を荒げたのはそっちだろ!」


「そうだぞ! 俺たちの所為にするんじゃねぇ!」


 男達の言い訳が続き埒があかないため、ジン爺が


「分かった分かった。じゃあこうしよう。模擬戦闘で決着をつけるでどうじゃな?」


「模擬戦闘? ですか?」


「そうじゃ、この武魔術学園には戦闘訓練用の闘技場があってのう、毎年この学園の1番を決めたりする大会があるのじゃ」


「そこで戦うと?」


「そうじゃ! それでええかの?」


「分かりました。ただ相手をするのは僕1人で、相手は3人でいいです」


「エルク! いいのかよ!」


「へっ女の前だからって調子に乗りやがって! やってやるよ。後悔すんなよな?」


「じゃあついて来い」


 ジン爺の提案により模擬戦闘が行われることとなった。エルクVS王都の坊ちゃん3人の戦いが始まる。

読んでいただきありがとうございます!

お手数でなければ感想等頂ければ嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ